2017年7月5日水曜日

百人一首 100 verses by 100 poets #080

※動画は後日投稿します。

080
千載・巻十三
Senzai(waka)-shu, vol.13
love
百首歌奉りける時恋の心を詠める──侍賢門院堀河
sensing love feeling when present 100 verses.
長からむ
心も知らず
黒髪の
みだれて今朝は
ものをこそ思へ
ながからむ
こころもしらず
くろかみの
みだれてけさは
ものをこそおもえ
Nagakaramu
Kokoro mo shirazu
Kuro kami no
Midarete kesa wa
Mono wo koso omoe.
末永く愛してくださるというあなたのお心も確かなものかわからず、お別れした今朝は、黒髪が寝乱れているように、私の心も乱れて、もの思いに沈んでいます
My doubt about his constancy
Is difficult to hear;
Tangled this morning are my thoughts,
As is my long black hair.
I wonder---Does he care?
乱れた髪とともに心はかき乱されたまま
《歌079》と同様に崇徳院《歌077》の『久安百首』の一首。男性からの後朝(きぬぎぬ)の歌への返歌である。
共寝をして別れた朝の乱れた黒髪に、自分の心の乱れを重ねて、恋の行く末を案じる、官能的で実感のこもる歌になっている。ともに過ごした後の幸福感よりも、不安の方が勝ってしまうのはこの時代の男女関係をよく表しているといえるだろう。
Lady Horikawa was the daughter of the First Adviser of State, Sane-kyo, who lived about the year 1142. In this verse she is anxiously pondering, how long her lover will continue to be true to her; and she discovers, that her ideas on the subject are as tangled and disordered as her hair is.
侍賢門院堀河 たいけんもんいんほりかわ LADY HORIKAWA, IN ATTENDANCE ON THE DOWAGER EMPRESS TAIKEN
生没年未詳。神祇伯源顕仲(じんぎのはくみなもとのあきなか)の娘で、はじめは前斉院令子内親王(さきのさいいんれいしないしんのう)に仕え、前斎院六条といい、のち鳥羽(とば)天皇の皇后待賢門院璋子に仕え、康治2(1143)年に侍賢門院出家にしたがって尼となった。堀河と呼ばれたのは、祖父の兄が堀川左大臣といわれていたからとされる。
西行と親交があり、中古36歌仙の一人で「侍賢門院堀河集」がある。「金葉集」などに65首はいっている。

千載和歌集(せんざいわかしゅう)
鎌倉前期、第7番目の勅撰和歌集。八代集のひとつ
1187年完成。20巻。歌数約1200首。後白河法皇の命で藤原俊成《歌083》が撰した。『金葉和歌集』『詞花和歌集』両集の新奇の風を否定し、古今的伝統への復帰を志し、清新な感覚に支えられた感傷的情緒性が目だつ。
  ──『日本史事典』


動画の見方、ブログの読み方などの説明をしましょう。
まず、朗詠音声はプロのもので、左大臣光永さん(http://ogura100.roudokus.com/)による朗詠です。
BGMとして使用させていただいた曲は、雅楽『平調 越天楽』というもので、クラシック名曲サウンドライブラリーさん(http://classical-sound.seesaa.net/)からダウンロードしました。
動画では多くの画像を組み合わせています。
以下の画像をご参照ください。
(クリックすると拡大画像がご覧いただけます。)
まず右上の画像を見てください。
これは動画中の和歌部分の画像です。
各記号の示すものは以下のとおりです。

A…作品番号 number of the verse
1…作者 poet
2…作者肖像画 portrait of the poet
『錦百人一首あつま織』勝川春章(1775年)"Nishiki Hyakunin-isshu Azuma Ori" by Shunsho Katsukawa (1775)/国立国会図書館(http://www.ndl.go.jp/)(※#002除く except #002
3…作者肖像画 portrait of the poet
『今様百人一首吾妻錦』永楽屋東四郎(江戸時代後期?)"Imayo Hyakuninn-Isshu Azuma Nishiki" by Toshiro Erakuya (late Edo era?)
C…出典 origin
D…部立 category(左下画像参照 see the image of left down
それぞれの色は平安時代女房装束のかさねの色です。
四季はそれそれの着用時期に合わせたもの、恋・旅・他は通年での着用の色。
E…詞書 description
F…イメージ画像 image picture of the verse
基本的に明記されていないものはすべてPhoto Libraryさん(https://www.photolibrary.jp/)の写真です。
歌に詠まれた事象がメインですが、時刻、時期、場所などは歌の内容とは異なる場合がありますので、あくまで歌の世界を堪能する助けとして見てください。
当然ながら歌の詠まれた当時の写真ではありません。
なかには現代社会が映りこんでいるものもあります。
なお、恋の部立などの象徴的なものに関しては、独断でそれらしいものを選んでいます。
G…歌意イメージ画像 image picture of the meaning of the verse
英語の解説書にあった画像ですが、題名・作者など一切不明です。
18世紀の木版画とありますが、著者のWilliam N. Porter氏も作者はわからなかったようです。
(英語では画像について説明されている歌もありますが、日本語はありません。)
Sentences in [ ] describe about the picture.

右側の画像はブログの表に関してです。
この画像に用いている色は各部分を区別するためのもので、特に意味はありません。
黄色のアルファベットは動画のものと対応しています。
詳細は上記を参照願います。
緑のアルファベットはブログのみです。
H…歌 verse
これなくしては成り立たないので、当然動画にも入れています。
左:漢字かな表記(歴史的仮名遣い) LEFT: Kanji + Hiragana (old writing)
漢字を使っているもの、かなを使っているもの、漢字も異なるもの、かなりのヴァリエーションがありますが、個人的に見て美しいものを選んでいます。
中:ひらがな表記(現代仮名遣い) MIDDLE: Hiragana (modern writing)
右:ローマ字表記 RIGHT: rōmaji
I…歌意 meaning of the verse
日本語:『一冊でわかる百人一首』吉海直人・監修(成美堂出版)のものを採用しています。
English: from "A Hundred Verses from Old Japan: a translation of the hyaku-nin-isshu" by William N. Porter (TUTTLE PUBLISHING, 1979, first edition 1909 by The Clarendon Press, London)
J…解説 explanation of the verse
同上
same as above
K…作者について about the poet
Sorry.
No English.
Some have description by Mr. William N. Porter in J section.

余談ですが、動画の和歌部分上下の千代紙柄、背景の和紙素材はAC Worksさんの提供による素材を使っています。





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