2017年2月25日土曜日

「wa-gocolo supplie 和ゴコロさぷり」の目指すもの

ご訪問ありがとうございます。

先日、本ブログについての感想をいただきました。
ありがとうございます。
残念ながら、コメント欄に入力していただいたわけではなく、別の方からの口伝てで伺ったので、ご本人のお言葉をそのままご紹介できないのですが、「無難にまとまっているけど、何を言っているのかわからない」との趣旨でした。
手厳しいお言葉ですが、おかげでじっくりと自分を振り返る時間が持て、とてもよい機会になったと思います。
再度お礼申し上げます。

このブログ内の記事は、ほとんどが「cocolo supplie ココロさぷり」の言葉で語っているものですが、中には本からの引用を多用したものもあります。
引用箇所はわかるように

で囲った上、出典も記載してはいますが、どうやらそれでは主義・主張がないと捉えられるようです。

そもそもインターネット上で何かを公開する場合、ターゲットを絞り込んでその人たちからの濃いアクセスを集めるか、広く漠然とした内容でアクセスを待つのか、どちらかの選択をしなければならないのですが、「cocolo supplie ココロさぷり」では対象を絞り込むことはしていないので、後者をとりました。
動画自体も、老若男女問わず、また日本国内のみならず海外の方にも観ていただけるようなつくりにしています。
これは「cocolo supplie ココロさぷり」も「wa-gocolo supplie 和ゴコロさぷり」も同様です。

「cocolo supplie ココロさぷり」の動画は、いうなれば「冷蔵庫の残り物をどうアレンジして別物にするか」的発想で生まれたものですが、「wa-gocolo supplie 和ゴコロさぷり」は構成・コンセプトが先にあり、それに従って素材を集める形にしました。
ご覧いただいている動画はわずかな時間ですが、作り上げるためにかなりの時間を割いています、実は。
「こんなに苦労して作ったんですよ!」なんてことは制作側の勝手な都合であって、皆さんにお知らせすべきことではないと考えていますし、もし「cocolo supplie ココロさぷり」が観る側でも、そんなことを聞いたら「だから? 要は観て『快(好き)』か『不快(嫌い)』かだけでしょ!」と観る気持ちに水をさされる感じがします。

現在展開中の「百人一首 100 verses by 100 poets」シリーズの動画には、たくさんの情報があります。
和歌(歴史的かな遣い)はもちろん、かな表記、ローマ字表記、作者の画像も2種類あれば、歌意を表す画像、歌のイメージ……。
タイトルと部立の部分には平安時代にもてはやされた色合いを使っていますが、全体には江戸時代風に仕上げています。
どうしてこんなに情報が多いのかにもきちんと理由があります。
和歌には興味がなくても、その他の要素(日本語の成り立ちや古文書、伝統色・柄)などに興味をもってもらえたら──、と思ってのことです。
「和歌なんだから和歌だけあればそれで十分」という方もいらっしゃるでしょうし、「和歌には大して興味はないけど、日本的なものが好き」という方もいると思います。
そういうすべての方に、少なくとも「不快」にならないよう、配慮しているつもりです。

今回感想を寄せてくださった方が、どの記事を読まれたかはわかりませんが、おそらく最近のものだと思います。
であれば、「wa-gocolo supplie 和ゴコロさぷり」の「百人一首 100 verses by 100 poets」シリーズの記事である可能性が高いです。
お言葉の後半部分は「情報量が多くて、対象がぼやけている」とおっしゃりたかったのかもしれません。
ですが、前半部分の「無難にまとまっている」ということは、多くの人に不快感を与えないと解釈することもできるので、最低限の目標はクリアしたということになります。

さて、本記事のタイトルにある『「wa-gocolo supplie 和ゴコロさぷり」の目指すもの』ですが、まずは日本文化のカタログ的なものを作ろうと考えています。
ひとつひとつのものは情報量が少なくても、ヴァラエティに富んだものの中から皆さんが気に入ったものを調べるきっかけを作りたいんです。
(普段の会話が盛り上がる雑学的内容も含まれるかなぁ、特にブログは。)

1つのことに情熱を傾けられる方は、とてもラッキーですね、もうすでに「これだ!」というものを見つけているわけですから。
でもこれから見つけようとする人にとって、初めから専門的なことを提示されたら、「ちょっと敷居が高いかも……」と二の足踏んでしまうかもしれません。
特に外国人の方はそうでしょう。

正直に申し上げますが、私自身、和歌に対して強い興味があるわけではありませんし、専門的な知識があるかといえばまったくありません。
じゃあ、何故百人一首を取り上げたのか?
理由は簡単です。
「100もの動画を作れるから」

動画を作る作業の中にはデザイン的な事柄が多く含まれます。
それをするのが楽しいからです。
何も知らない人間が作るんですから、万人受けするものにならざるを得ないじゃないですか。
でも、それでいいと思っています。

日本人として生まれながらも、自国の文化を知ろうとして来なかった自分への戒めとして始めたんですが、自分がいかに知らないか痛感しています。
2020年には東京オリンピックが開催され、外国人観光客が街にあふれることでしょう。
彼らの質問に少しでも答えられるようにしておきたいものです。

知らないのに知っているように装うのは、皆さんにも失礼ですし、何の意味もありません。
知らないからこそ調べる。
調べた内容を自分の備忘録として動画・ブログ記事を公開する。
そういう立場で臨もうと考えています。

まずは、カタログを作る。
そこから1歩踏み込んだものを作る。

カタログ自体も、完成にはまだまだかなりの時間がかかると思います。
ですから、ちょくちょくチェックしてくださいね。
「cocolo supplie ココロさぷり」「wa-gocolo supplie 和ゴコロさぷり」共に原則毎週金曜日更新ですが、Googleアカウント(=Gメールアドレス)をお持ちの方は、YouTubeのチャンネル登録しておくと、メールで、アップロードされた動画の情報が送られてくるので便利ですよ。
「cocolo supplie ココロさぷり」⇒ https://goo.gl/2Kw70i
「wa-gocolo supplie 和ゴコロさぷり」⇒ https://goo.gl/XkZufY

twitter、facebookもあります。
https://twitter.com/cocolo_supplie
https://www.facebook.com/cocolosupplie/

今後とも「cocolo supplie ココロさぷり」「wa-gocolo supplie 和ゴコロさぷり」をよろしくお願いします。

最後に、今回貴重なご意見をくださった方にも再度感謝です。
ありがとうございます。

2017年2月22日水曜日

百人一首 100 verses by 100 poets #022


022
古今・巻五
Kokin(waka)-shu, vol.5
autumn
是貞の親王(みこ)の家の歌合の歌──文屋やすひで
at a competition at Prince Koresada’s house
吹くからに
秋の草木の
しをるれば
むべ山風を
嵐と云ふらむ
ふくからに
あきのくさきの
しおるれば
むべやまかぜを
あらしというらん
Fuku kara ni
Aki no kusa ki no
Shiorureba
Mube yama kaze o
Arashi to iuramu.
吹くそばから、秋の草木がしおれるので、なるほど、山から吹き下ろす風のことを嵐といっているのだろう
The mountain wind in autumn time
Is well called ‘hurricane’;
It hurries canes and twigs along,
And whirls them o’er the plain
To scatter them again.
シンプルな詠みに隠れた言葉遊び
詞書(ことばがき)は「是貞の親王(みこ)の家の歌合の歌」となる。山から吹く秋の強風が草木を揺らし荒らして、しおらせるさまを思い浮かべ、なるほど、だから嵐(荒し)というのか、と納得する。
この歌には言語的な遊びの要素が組み込まれており、「山」から吹き下ろす「風」の2つの漢字を合わせると「嵐」の字になるということも同時にいっている。一見単純なようで、実は知性に富む歌である。
This well-known writer lived in the ninth century, and was the father of Asayasu, who composed verse No. 37; he was also Vice-Director of the Imperial Bureau of Fabrics.
The point of this verse lies in the ideographic characters of the original; yama kaze (mountain wind) being written with two characters, which, when combined, from arashi (hurricane), and this, of course, it is quite impossible to reproduce correctly in the translation.
[The picture shows the wind blowing down from the mountain behind the poet and waving his sleeves about.]
文屋康秀 ふんやのやすひで YASUHIDE FUNYA
生没年未詳。朝康(あさやす)《歌037》の父。元慶元(877)年正月、山城大掾(だいじょう)。同3年、縫殿助(ぬいどのすけ)に任じられ、のち三河掾として下る。このころ、小野小町《歌009》とのあいだに歌の贈答があったこが小町の歌の詞書からうかがえる。
技巧の歌にすぐれ、六歌仙の一人。勅撰集には「古今集」に5首、「後撰集」に1首はいっている。

古今和歌集(こきんわかしゅう)
平安中期、日本最初の勅撰和歌集
略称『古今集』。20巻。歌数約1100首。醍醐(だいご)天皇の勅により編集を始め、905(延喜5)年撰進された。撰者は紀貫之《歌035》、凡河内躬恒《歌029》、紀友則《歌033》、壬生忠岑《歌030》ら。『万葉集』に入らなかった古歌とそれ以後の新しい歌を集大成したもので、巻頭に貫之の「仮名序」、巻尾に紀淑望(よしもち)の「真名序」を置く。歌風は七五調・体言止めが多く、優美典雅、理知的で機知を尊ぶ。のちの勅撰和歌集の理想となった。代表歌人としては撰者らのほかに六歌仙がいる。
  ──『日本史事典』

動画の見方、ブログの読み方などの説明をしましょう。
まず、朗詠音声はプロのもので、左大臣光永さん(http://ogura100.roudokus.com/)による朗詠です。
BGMとして使用させていただいた曲は、雅楽『平調 越天楽』というもので、クラシック名曲サウンドライブラリーさん(http://classical-sound.seesaa.net/)からダウンロードしました。
動画では多くの画像を組み合わせています。
以下の画像をご参照ください。

(クリックすると拡大画像がご覧いただけます。)
まず右上の画像を見てください。
これは動画中の和歌部分の画像です。
各記号の示すものは以下のとおりです。

A…作品番号 number of the verse
1…作者 poet
2…作者肖像画 portrait of the poet
『錦百人一首あつま織』勝川春章(1775年)"Nishiki Hyakunin-isshu Azuma Ori" by Shunsho Katsukawa (1775)/国立国会図書館(http://www.ndl.go.jp/)(※#002除く except #002
3…作者肖像画 portrait of the poet
『今様百人一首吾妻錦』永楽屋東四郎(江戸時代後期?)"Imayo Hyakuninn-Isshu Azuma Nishiki" by Toshiro Erakuya (late Edo era?)
C…出典 origin
D…部立 category(左下画像参照 see the image of left down
それぞれの色は平安時代女房装束のかさねの色です。
四季はそれそれの着用時期に合わせたもの、恋・旅・他は通年での着用の色。
E…詞書 description
F…イメージ画像 image picture of the verse
基本的に明記されていないものはすべてPhoto Libraryさん(https://www.photolibrary.jp/)の写真です。
歌に詠まれた事象がメインですが、時刻、時期、場所などは歌の内容とは異なる場合がありますので、あくまで歌の世界を堪能する助けとして見てください。
当然ながら歌の詠まれた当時の写真ではありません。
なかには現代社会が映りこんでいるものもあります。
なお、恋の部立などの象徴的なものに関しては、独断でそれらしいものを選んでいます。
G…歌意イメージ画像 image picture of the meaning of the verse
英語の解説書にあった画像ですが、題名・作者など一切不明です。
18世紀の木版画とありますが、著者のWilliam N. Porter氏も作者はわからなかったようです。
(英語では画像について説明されている歌もありますが、日本語はありません。)
Sentences in [ ] describe about the picture.

右側の画像はブログの表に関してです。
この画像に用いている色は各部分を区別するためのもので、特に意味はありません。
黄色のアルファベットは動画のものと対応しています。
詳細は上記を参照願います。
緑のアルファベットはブログのみです。
H…歌 verse
これなくしては成り立たないので、当然動画にも入れています。
左:漢字かな表記(歴史的仮名遣い) LEFT: Kanji + Hiragana (old writing)
漢字を使っているもの、かなを使っているもの、漢字も異なるもの、かなりのヴァリエーションがありますが、個人的に見て美しいものを選んでいます。
中:ひらがな表記(現代仮名遣い) MIDDLE: Hiragana (modern writing)
右:ローマ字表記 RIGHT: rōmaji
I…歌意 meaning of the verse
日本語:『一冊でわかる百人一首』吉海直人・監修(成美堂出版)のものを採用しています。
English: from "A Hundred Verses from Old Japan: a translation of the hyaku-nin-isshu" by William N. Porter (TUTTLE PUBLISHING, 1979, first edition 1909 by The Clarendon Press, London)
J…解説 explanation of the verse
同上
same as above
K…作者について about the poet
Sorry.
No English.
Some have description by Mr. William N. Porter in J section.

余談ですが、動画の和歌部分上下の千代紙柄、背景の和紙素材はAC Worksさんの提供による素材を使っています。








2017年2月21日火曜日

百人一首 100 verses by 100 poets #021


021
古今・巻十四
Kokin(waka)-shu, vol.14
love
題知らず──そせい法し
untitled
今来むと
云ひしばかりに
長月の
有明の月を
待ち出でつるかな
いまこんと
いいしばかりに
ながつきの
ありあけのつきを
まちいでつるかな
Ima komu to
Iishi bakari ni
Naga-tsuki no
Ariake no tsuki o
Machi idetsuru kana.
すぐに行くと、あなたが言ったばっかりに、毎晩待っているうちに、とうとう九月の有明の月が出てしまったことだ
The moon that shone the whole night through
This autumn morn I see,
As here I wait thy well-known step,
For thou didst promise me
I’ll surely come to thee.”
果たされぬ約束を責めながら月を見る
作者が女性の立場で詠んだ歌。事実を素直に詠み下した言葉は、通ってこない恋人に対する少しの皮肉をこめつつも、恨みの感情までは表していない。
古来、一晩待ち明かして有明の月を見てしまったという「一夜説」と、毎夜待ち暮らしているあいだに晩秋になり、長い夜さえも明かして有明の月をみてしまったという「月来(つきごろ)説」があるが、定家はより物語性の強い後者とみていたようだ。
Sosei is supposed to have been the son of Bishop Henjo, the writer of verse No. 12, born before the latter entered the church, about the year 850. His name as a layman was Hironobu Yoshimine, and he became abbot of the Monastery of Riyau-inwin at Iso-no-kami, in the Province of Yamato.
素性法師 そせいほうし THE PRIEST SOSEI
生没年未詳。良峯宗貞(僧正遍昭)《歌012》の子で、俗名は良峯玄利(よしみねのはるとし)。清和天皇に仕え、のち剃髪して素性と改め、寛平8(896)年に権津師となり、そののち大和石上守(いそのかみ)の良因院(りょういんいん)の住持(じゅうじ)となった。
36歌仙の一人で、「古今集」の32首をはじめ、勅撰集には「後撰集」などに65首はいっている。「素性法師集」がある。書にもすぐれていた。

古今和歌集(こきんわかしゅう)
平安中期、日本最初の勅撰和歌集
略称『古今集』。20巻。歌数約1100首。醍醐(だいご)天皇の勅により編集を始め、905(延喜5)年撰進された。撰者は紀貫之《歌035》、凡河内躬恒《歌029》、紀友則《歌033》、壬生忠岑《歌030》ら。『万葉集』に入らなかった古歌とそれ以後の新しい歌を集大成したもので、巻頭に貫之の「仮名序」、巻尾に紀淑望(よしもち)の「真名序」を置く。歌風は七五調・体言止めが多く、優美典雅、理知的で機知を尊ぶ。のちの勅撰和歌集の理想となった。代表歌人としては撰者らのほかに六歌仙がいる。
  ──『日本史事典』

動画の見方、ブログの読み方などの説明をしましょう。
まず、朗詠音声はプロのもので、左大臣光永さん(http://ogura100.roudokus.com/)による朗詠です。
BGMとして使用させていただいた曲は、雅楽『平調 越天楽』というもので、クラシック名曲サウンドライブラリーさん(http://classical-sound.seesaa.net/)からダウンロードしました。
動画では多くの画像を組み合わせています。
以下の画像をご参照ください。

(クリックすると拡大画像がご覧いただけます。)
まず右上の画像を見てください。
これは動画中の和歌部分の画像です。
各記号の示すものは以下のとおりです。

A…作品番号 number of the verse
1…作者 poet
2…作者肖像画 portrait of the poet
『錦百人一首あつま織』勝川春章(1775年)"Nishiki Hyakunin-isshu Azuma Ori" by Shunsho Katsukawa (1775)/国立国会図書館(http://www.ndl.go.jp/)(※#002除く except #002
3…作者肖像画 portrait of the poet
『今様百人一首吾妻錦』永楽屋東四郎(江戸時代後期?)"Imayo Hyakuninn-Isshu Azuma Nishiki" by Toshiro Erakuya (late Edo era?)
C…出典 origin
D…部立 category(左下画像参照 see the image of left down
それぞれの色は平安時代女房装束のかさねの色です。
四季はそれそれの着用時期に合わせたもの、恋・旅・他は通年での着用の色。
E…詞書 description
F…イメージ画像 image picture of the verse
基本的に明記されていないものはすべてPhoto Libraryさん(https://www.photolibrary.jp/)の写真です。
歌に詠まれた事象がメインですが、時刻、時期、場所などは歌の内容とは異なる場合がありますので、あくまで歌の世界を堪能する助けとして見てください。
当然ながら歌の詠まれた当時の写真ではありません。
なかには現代社会が映りこんでいるものもあります。
なお、恋の部立などの象徴的なものに関しては、独断でそれらしいものを選んでいます。
G…歌意イメージ画像 image picture of the meaning of the verse
英語の解説書にあった画像ですが、題名・作者など一切不明です。
18世紀の木版画とありますが、著者のWilliam N. Porter氏も作者はわからなかったようです。
(英語では画像について説明されている歌もありますが、日本語はありません。)
Sentences in [ ] describe about the picture.

右側の画像はブログの表に関してです。
この画像に用いている色は各部分を区別するためのもので、特に意味はありません。
黄色のアルファベットは動画のものと対応しています。
詳細は上記を参照願います。
緑のアルファベットはブログのみです。
H…歌 verse
これなくしては成り立たないので、当然動画にも入れています。
左:漢字かな表記(歴史的仮名遣い) LEFT: Kanji + Hiragana (old writing)
漢字を使っているもの、かなを使っているもの、漢字も異なるもの、かなりのヴァリエーションがありますが、個人的に見て美しいものを選んでいます。
中:ひらがな表記(現代仮名遣い) MIDDLE: Hiragana (modern writing)
右:ローマ字表記 RIGHT: rōmaji
I…歌意 meaning of the verse
日本語:『一冊でわかる百人一首』吉海直人・監修(成美堂出版)のものを採用しています。
English: from "A Hundred Verses from Old Japan: a translation of the hyaku-nin-isshu" by William N. Porter (TUTTLE PUBLISHING, 1979, first edition 1909 by The Clarendon Press, London)
J…解説 explanation of the verse
同上
same as above
K…作者について about the poet
Sorry.
No English.
Some have description by Mr. William N. Porter in J section.

余談ですが、動画の和歌部分上下の千代紙柄、背景の和紙素材はAC Worksさんの提供による素材を使っています。







2017年2月20日月曜日

百人一首 100 verses by 100 poets #020


020
後撰・巻十三
Gosen(waka)-shu, vol.13
love
事出で来て後に京極の御息所に遣はしける──もとよしのみこ
sending to First Lady of Emperor Uda after their affair was open
わびぬれば
今はた同じ
難波なる
みをつくしても
逢はむとぞ思ふ
わびぬれば
いまはたおなじ
なにわなる
みをつくしても
あわんとぞおもう
Wabi nureba
Ima hata onaji
Naniwa naru
Mi o tsukushite mo
Awamu to zo omou.
噂が立ったためにつらい思いをしていますから、今はもう身を滅ぼしたも同然です。難波にある澪標の言葉のように、命を尽くしてもあなたにお逢いしたいと思います
We met but for a moment, and
I’m wretched as before;
The tide shall measure out my life,
Unless I see once more
The maid, whom I adore.
恋の名人にふさわしいこみ上げる激情
藤原時平(ふじわらのときひら)の娘で、宇多天皇の后(きさき)である京極御息所(きょうごくのみやすどころ)との密通が噂になって、思い悩みながらも、なりふり構わず逢いたいと訴えた不倫の歌である。元良親王は「いみじき色好み」「一夜めぐりの君」などといわれた名うてのプレーボーイで、家集『元良親王集』にはこの歌を筆頭にさまざまな女性に送った情熱的な歌が数多く残っている。
The composer of this verse was the son of the Emperor Yozei, who reigned A.D. 877-884; he was noted for his love-affairs, and he died in the year 943.
Mi wo tsukushite mo means ‘even though I die in the attempt’, but miotsukushi is graduated stick, set up to measure the rise and fall of the tide; and Naniwa, the modern seaport of Osaka, seems to have been inserted chiefly as the place where this tide-gauge was set up. The poet may have meant, that the river of his tears was so deep as to require a gauge to measure it; or, as Professor MacCauley reads it, he was hinting, that if he could not attain his ends his body would be found at the tide-gauge in Naniwa Bay.
[The picture seems to show the poet on the verandah and his lady-love looking through the screen.]
元良親王 もとよししんのう THE HEIR-APPARENT MOTOYOSHI
890943。陽成天皇《歌013》の第一皇子だが、譲位後に誕生したため即位はしなかった。元慶元年従四位上、のち三品兵部卿(さんぽんのひょうぶきょう)に任ぜられ、54歳で没。親王の説話は「大和物語」「徒然草」に記されている。
勅撰集には「後撰集」などに19首はいっている。家集には「元良親王御集」がある。

後撰和歌集(ごせんわかしゅう)
平安中期、第2番目の勅撰和歌集。八代集の1つ
20巻。歌数約1400首。951年村上天皇の命で源順(みなもとのしたごう)ら「梨壺の五人」が編集。歌の作者はほぼ『古今和歌集』と重なり、撰者の歌は入れていない。特色として贈答歌が多く、詞書が長いことがあげられるが、これは歌集の物語化を意味する。
  ──『日本史事典』

PHOTO (F):
Miotsukushi in Osaka.JPG
(毎日新聞社「昭和史 第1巻」掲載/Japanese book "Showa History Vol.1" published by Mainichi Newspapers Company.

動画の見方、ブログの読み方などの説明をしましょう。
まず、朗詠音声はプロのもので、左大臣光永さん(http://ogura100.roudokus.com/)による朗詠です。
BGMとして使用させていただいた曲は、雅楽『平調 越天楽』というもので、クラシック名曲サウンドライブラリーさん(http://classical-sound.seesaa.net/)からダウンロードしました。
動画では多くの画像を組み合わせています。
以下の画像をご参照ください。

(クリックすると拡大画像がご覧いただけます。)
まず右上の画像を見てください。
これは動画中の和歌部分の画像です。
各記号の示すものは以下のとおりです。

A…作品番号 number of the verse
1…作者 poet
2…作者肖像画 portrait of the poet
『錦百人一首あつま織』勝川春章(1775年)"Nishiki Hyakunin-isshu Azuma Ori" by Shunsho Katsukawa (1775)/国立国会図書館(http://www.ndl.go.jp/)(※#002除く except #002
3…作者肖像画 portrait of the poet
『今様百人一首吾妻錦』永楽屋東四郎(江戸時代後期?)"Imayo Hyakuninn-Isshu Azuma Nishiki" by Toshiro Erakuya (late Edo era?)
C…出典 origin
D…部立 category(左下画像参照 see the image of left down
それぞれの色は平安時代女房装束のかさねの色です。
四季はそれそれの着用時期に合わせたもの、恋・旅・他は通年での着用の色。
E…詞書 description
F…イメージ画像 image picture of the verse
基本的に明記されていないものはすべてPhoto Libraryさん(https://www.photolibrary.jp/)の写真です。
歌に詠まれた事象がメインですが、時刻、時期、場所などは歌の内容とは異なる場合がありますので、あくまで歌の世界を堪能する助けとして見てください。
当然ながら歌の詠まれた当時の写真ではありません。
なかには現代社会が映りこんでいるものもあります。
なお、恋の部立などの象徴的なものに関しては、独断でそれらしいものを選んでいます。
G…歌意イメージ画像 image picture of the meaning of the verse
英語の解説書にあった画像ですが、題名・作者など一切不明です。
18世紀の木版画とありますが、著者のWilliam N. Porter氏も作者はわからなかったようです。
(英語では画像について説明されている歌もありますが、日本語はありません。)
Sentences in [ ] describe about the picture.

右側の画像はブログの表に関してです。
この画像に用いている色は各部分を区別するためのもので、特に意味はありません。
黄色のアルファベットは動画のものと対応しています。
詳細は上記を参照願います。
緑のアルファベットはブログのみです。
H…歌 verse
これなくしては成り立たないので、当然動画にも入れています。
左:漢字かな表記(歴史的仮名遣い) LEFT: Kanji + Hiragana (old writing)
漢字を使っているもの、かなを使っているもの、漢字も異なるもの、かなりのヴァリエーションがありますが、個人的に見て美しいものを選んでいます。
中:ひらがな表記(現代仮名遣い) MIDDLE: Hiragana (modern writing)
右:ローマ字表記 RIGHT: rōmaji
I…歌意 meaning of the verse
日本語:『一冊でわかる百人一首』吉海直人・監修(成美堂出版)のものを採用しています。
English: from "A Hundred Verses from Old Japan: a translation of the hyaku-nin-isshu" by William N. Porter (TUTTLE PUBLISHING, 1979, first edition 1909 by The Clarendon Press, London)
J…解説 explanation of the verse
同上
same as above
K…作者について about the poet
Sorry.
No English.
Some have description by Mr. William N. Porter in J section.

余談ですが、動画の和歌部分上下の千代紙柄、背景の和紙素材はAC Worksさんの提供による素材を使っています。





2017年2月14日火曜日

百人一首 100 verses by 100 poets #019


019
新古今・巻十一
Shin-kokin(waka)-shu, vol.11
love
題知らず──伊勢
untitled
難波潟
みじかき蘆の
ふしの間も
逢はで此の世を
過ぐしてよとや
なにわがた
みじかきあしの
ふしのまも
あわでこのよを
すぐしてよとや
Naniwa gata
Mijikaki ashi no
Fushi no ma mo
Awade kono yo o
Sugushite yo to ya.
難波潟に生える短い葦の節と節の間のように、ほんの少しの間もあなたに逢うことなく、この世を過していけとおっしゃるのですか
Short as the joist of bamboo reeds
That grow beside the sea
On pebble beach at Naniwa,
I hope the time may be,
When thou’rt away from me.
離れた心を一生取り戻せない絶望感
上の句の自然の景から、下の句の心情へ「ふしのま」で結び、強い情熱を流れるように一気に詠んだ名歌である。「この世を過ぐしてよとや」という表現に、ただ単に男の足が遠のいているだけでなく、その心変わりや、あるいは二度と自分のもとを訪れないかもしれないという、絶望感が漂い、恋の終わりを予感させる。
この歌の影響か、葦の節は短いものと思われているが、実際はイネ科の植物の中でも節間は長いほうである。「短き葦」との詠みから、春の生長し始めた常態か、秋の刈り取りのあとに生えたものを指していると読みとれる。
実際、『伊勢集』の詞書(ことばがき)には「秋ごろうたての人の物いひけるに」として見え、季節が秋と限定されている。
「うたての人」とは「つれない人」の意味で、この歌は恋人藤原仲平(ふじわらのなかひら)へ宛てた返歌であった。この失恋に心を痛めた伊勢だが、この後、宇多天皇をはじめとする数々の男性と浮き名を流すことになる。
The Pricess Ise was the daughter of Tsugukage Fujiwara, the Governor of the Province of Ise; hence her name. She lived at the Imperial Court, and was the favorite maid of honor of the Emperor Uda, who reigned A.D. 888-897. She was noted for her talents and gentle disposition, and was the mother of Prince Katsura. Naniwa is the old name of Osaka.
[The picture shows the Princess on the pebble beach at Naniwa, and to the left are the bamboo reeds.]
伊勢 いせ THE PRICESS ISE
生没年未詳(一説には陽明天皇即位の877939と伝えられる)。伊勢守藤原継蔭(ふじわらのつぐかげ)の娘。寛平4(892)年ころから七条の后に仕え、のち宇多天皇の寵愛をうけて行明親王(桂宮・かつらのみや)を生んだので「伊勢(父の官職名)の御(ご)」と称せられた。
36歌仙の一人。古今集時代を代表する閨秀(けいしゅう)歌人で、「後撰集」(69首)「古今集」などの勅撰集に180首はいっている。家集に「伊勢集」がある。

新古今和歌集(しんこきんわかしゅう)
鎌倉初期、八代集最後の勅撰和歌集
略称『新古今集』。1205年完成。20巻。歌数約1980首。後鳥羽上皇の命で藤原定家《歌097》、藤原家隆《歌098》、寂蓮《歌087》らが撰び、上皇の親撰。幽玄・妖艶・象徴的ないわゆる新古今調をつくり、万葉・古今とともに三大歌風をなす。本歌取り、体言止め、三句切れなどが特色。
  ──『日本史事典』

PHOTO (F):
河川敷に広がる葦原.JPG by あおもりくま ( Aomorikuma )
https://ja.wikipedia.org/w/index.php?title=ファイル:河川敷に広がる葦原.JPG&oldid=19169509

動画の見方、ブログの読み方などの説明をしましょう。
まず、朗詠音声はプロのもので、左大臣光永さん(http://ogura100.roudokus.com/)による朗詠です。
BGMとして使用させていただいた曲は、雅楽『平調 越天楽』というもので、クラシック名曲サウンドライブラリーさん(http://classical-sound.seesaa.net/)からダウンロードしました。
動画では多くの画像を組み合わせています。
以下の画像をご参照ください。

(クリックすると拡大画像がご覧いただけます。)
まず右上の画像を見てください。
これは動画中の和歌部分の画像です。
各記号の示すものは以下のとおりです。

A…作品番号 number of the verse
1…作者 poet
2…作者肖像画 portrait of the poet
『錦百人一首あつま織』勝川春章(1775年)"Nishiki Hyakunin-isshu Azuma Ori" by Shunsho Katsukawa (1775)/国立国会図書館(http://www.ndl.go.jp/)(※#002除く except #002
3…作者肖像画 portrait of the poet
『今様百人一首吾妻錦』永楽屋東四郎(江戸時代後期?)"Imayo Hyakuninn-Isshu Azuma Nishiki" by Toshiro Erakuya (late Edo era?)
C…出典 origin
D…部立 category(左下画像参照 see the image of left down
それぞれの色は平安時代女房装束のかさねの色です。
四季はそれそれの着用時期に合わせたもの、恋・旅・他は通年での着用の色。
E…詞書 description
F…イメージ画像 image picture of the verse
基本的に明記されていないものはすべてPhoto Libraryさん(https://www.photolibrary.jp/)の写真です。
歌に詠まれた事象がメインですが、時刻、時期、場所などは歌の内容とは異なる場合がありますので、あくまで歌の世界を堪能する助けとして見てください。
当然ながら歌の詠まれた当時の写真ではありません。
なかには現代社会が映りこんでいるものもあります。
なお、恋の部立などの象徴的なものに関しては、独断でそれらしいものを選んでいます。
G…歌意イメージ画像 image picture of the meaning of the verse
英語の解説書にあった画像ですが、題名・作者など一切不明です。
18世紀の木版画とありますが、著者のWilliam N. Porter氏も作者はわからなかったようです。
(英語では画像について説明されている歌もありますが、日本語はありません。)
Sentences in [ ] describe about the picture.

右側の画像はブログの表に関してです。
この画像に用いている色は各部分を区別するためのもので、特に意味はありません。
黄色のアルファベットは動画のものと対応しています。
詳細は上記を参照願います。
緑のアルファベットはブログのみです。
H…歌 verse
これなくしては成り立たないので、当然動画にも入れています。
左:漢字かな表記(歴史的仮名遣い) LEFT: Kanji + Hiragana (old writing)
漢字を使っているもの、かなを使っているもの、漢字も異なるもの、かなりのヴァリエーションがありますが、個人的に見て美しいものを選んでいます。
中:ひらがな表記(現代仮名遣い) MIDDLE: Hiragana (modern writing)
右:ローマ字表記 RIGHT: rōmaji
I…歌意 meaning of the verse
日本語:『一冊でわかる百人一首』吉海直人・監修(成美堂出版)のものを採用しています。
English: from "A Hundred Verses from Old Japan: a translation of the hyaku-nin-isshu" by William N. Porter (TUTTLE PUBLISHING, 1979, first edition 1909 by The Clarendon Press, London)
J…解説 explanation of the verse
同上
same as above
K…作者について about the poet
Sorry.
No English.
Some have description by Mr. William N. Porter in J section.

余談ですが、動画の和歌部分上下の千代紙柄、背景の和紙素材はAC Worksさんの提供による素材を使っています。






2017年2月13日月曜日

百人一首 100 verses by 100 poets #018


018
古今・巻十二
Kokin(waka)-shu, vol.12
love
寛平(かんぴょう)の御時后宮(きさきのみや)の歌合の歌──藤原敏行朝臣
at a competition in Kanpyo era
住の江の
岸に寄る浪
よるさへや
夢の通ひ路
人目よくらむ
すみのえの
きしによるなみ
よるさえや
ゆめのかよいじ
ひとめよくらむ
Sumi-no-ye no
Kishi ni yoru nami
Yoru sae ya
Yume no kayoi-ji
Hito-me yokuramu.
住ノ江の岸に「よる」浪ではないが、人目につく昼だけでなく夜までも、夢の中の通い路で、なぜあなたは人目を避けるのだろうか
To-nihgt on Sumi-no-ye beach
The waves alone draw near;
And, as we wander by the cliffs,
No prying eyes shall peer,
No one shall dream we’re here.
夢にさえ出てきてくれない恋人
古くから、夢に恋しい人が現れるのは、相手が自分のことを想っている証拠だと考えられていた。人目につく昼間ならまだしも、夜の夢の中でさえも、通ってきてはくれないのかと嘆いているのである。
この歌にはほかに、男(作者)が自問自答している歌とする解釈もある。男性の視点なら、(忍ぶ恋とはいえ)なぜ夜にさえ人目を気にしてしまうのだろう、という複雑な心理を表す歌になる。
Toshiyuki, who lived A.D. 880-907, was an officer of the Imperial Guard, and a member of the great and influential Fujiwara family. This family rose into power in the reign of the Emperor Tenji, and became almost hereditary ministers-of-state. For a long period the Emperors chose their wives from this family only, and to this day a large number of the Japanese nobility are sprung from the same stock. Sumi-no-ye, or Sumi-yoshi, is in the Province of Settsu, near Kobe.
Note the word yoru used twice; in the first instance as a verb, meaning ‘to approach’, and in the next line meaning ‘night’.
[The illustration shows Toshiyuki walking on the beach, and evidently waitin g for the lady to join him.]
藤原敏行朝臣 ふじわらのとしゆきあそん THE MINISTER TOSHIYUKI FUJIWARA
生年未詳、没年も901907の二説ある。陸奥出羽按察使(でわのあぜち)藤原富士麿(ふじまろ)の子。仁和2(886)年に従五位上左兵衛(さひょうえ)権佐に任ぜられ、従四位上右兵衛監(うひょうえのかみ)までのぼったが、若死(20歳という説がある)した。
能書家としても知られ、『今昔物語集』などにもその逸話がみられる。歌人としては36歌仙の一人で、勅撰集には「古今集」などに28首はいっている。家集には「敏行朝臣集」がある。

古今和歌集(こきんわかしゅう)

平安中期、日本最初の勅撰和歌集
略称『古今集』。20巻。歌数約1100首。醍醐(だいご)天皇の勅により編集を始め、905(延喜5)年撰進された。撰者は紀貫之《歌035》、凡河内躬恒《歌029》、紀友則《歌033》、壬生忠岑《歌030》ら。『万葉集』に入らなかった古歌とそれ以後の新しい歌を集大成したもので、巻頭に貫之の「仮名序」、巻尾に紀淑望(よしもち)の「真名序」を置く。歌風は七五調・体言止めが多く、優美典雅、理知的で機知を尊ぶ。のちの勅撰和歌集の理想となった。代表歌人としては撰者らのほかに六歌仙がいる。
  ──『日本史事典』

動画の見方、ブログの読み方などの説明をしましょう。
まず、朗詠音声はプロのもので、左大臣光永さん(http://ogura100.roudokus.com/)による朗詠です。
BGMとして使用させていただいた曲は、雅楽『平調 越天楽』というもので、クラシック名曲サウンドライブラリーさん(http://classical-sound.seesaa.net/)からダウンロードしました。
動画では多くの画像を組み合わせています。
以下の画像をご参照ください。

(クリックすると拡大画像がご覧いただけます。)
まず右上の画像を見てください。
これは動画中の和歌部分の画像です。
各記号の示すものは以下のとおりです。

A…作品番号 number of the verse
1…作者 poet
2…作者肖像画 portrait of the poet
『錦百人一首あつま織』勝川春章(1775年)"Nishiki Hyakunin-isshu Azuma Ori" by Shunsho Katsukawa (1775)/国立国会図書館(http://www.ndl.go.jp/)(※#002除く except #002
3…作者肖像画 portrait of the poet
『今様百人一首吾妻錦』永楽屋東四郎(江戸時代後期?)"Imayo Hyakuninn-Isshu Azuma Nishiki" by Toshiro Erakuya (late Edo era?)
C…出典 origin
D…部立 category(左下画像参照 see the image of left down
それぞれの色は平安時代女房装束のかさねの色です。
四季はそれそれの着用時期に合わせたもの、恋・旅・他は通年での着用の色。
E…詞書 description
F…イメージ画像 image picture of the verse
基本的に明記されていないものはすべてPhoto Libraryさん(https://www.photolibrary.jp/)の写真です。
歌に詠まれた事象がメインですが、時刻、時期、場所などは歌の内容とは異なる場合がありますので、あくまで歌の世界を堪能する助けとして見てください。
当然ながら歌の詠まれた当時の写真ではありません。
なかには現代社会が映りこんでいるものもあります。
なお、恋の部立などの象徴的なものに関しては、独断でそれらしいものを選んでいます。
G…歌意イメージ画像 image picture of the meaning of the verse
英語の解説書にあった画像ですが、題名・作者など一切不明です。
18世紀の木版画とありますが、著者のWilliam N. Porter氏も作者はわからなかったようです。
(英語では画像について説明されている歌もありますが、日本語はありません。)
Sentences in [ ] describe about the picture.

右側の画像はブログの表に関してです。
この画像に用いている色は各部分を区別するためのもので、特に意味はありません。
黄色のアルファベットは動画のものと対応しています。
詳細は上記を参照願います。
緑のアルファベットはブログのみです。
H…歌 verse
これなくしては成り立たないので、当然動画にも入れています。
左:漢字かな表記(歴史的仮名遣い) LEFT: Kanji + Hiragana (old writing)
漢字を使っているもの、かなを使っているもの、漢字も異なるもの、かなりのヴァリエーションがありますが、個人的に見て美しいものを選んでいます。
中:ひらがな表記(現代仮名遣い) MIDDLE: Hiragana (modern writing)
右:ローマ字表記 RIGHT: rōmaji
I…歌意 meaning of the verse
日本語:『一冊でわかる百人一首』吉海直人・監修(成美堂出版)のものを採用しています。
English: from "A Hundred Verses from Old Japan: a translation of the hyaku-nin-isshu" by William N. Porter (TUTTLE PUBLISHING, 1979, first edition 1909 by The Clarendon Press, London)
J…解説 explanation of the verse
同上
same as above
K…作者について about the poet
Sorry.
No English.
Some have description by Mr. William N. Porter in J section.

余談ですが、動画の和歌部分上下の千代紙柄、背景の和紙素材はAC Worksさんの提供による素材を使っています。





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