2017年4月30日日曜日

百人一首 100 verses by 100 poets #051


051
後拾遺・巻十一
Go-shui(waka)-shu, vol.11
love
女に始(はじめ)て遣(つか)しける──藤原実方朝臣
sending to a woman for the first time
かくとだに
えやはいぶきの
さしも草
さしも知らじな
燃ゆる思ひを
かくとだに
えやはいぶきの
さしもぐさ
さしもしらじな
もゆるおもいを
Kaku to dani
Eyawa Ibuki no
Sashi-mogusa
Sashimo shiraji na
Moyuru omoi o.
これほど恋い慕っているとさえ言えないので、伊吹山のさしも草のように燃え上がる私の思いを、あなたはもよや知るよしもないでしょうね
Though love, like blisters made from leaves
Grown on Mount Ibuki,
Torments me more than I can say,
My lady shall not see,
How she is paining me.
密かに思いが燃える初恋の歌
序詞、掛詞、縁語などを駆使し、非常に技巧を凝らした作品である。作者は恋歌を得意としていたようで、詞書(ことばがき)によるとこれは初恋の歌であるという。
同音を繰り返すことで流れるような響きを生み出すと同時に、さしも草(ヨモギ)で名高い伊吹山という歌枕から入り、お灸に用いるさしも草から燃える恋心を訴えるまでの連想も鎖のように連なって効果的である。
The writer lived some time at the close of the tenth century. The artemisia plant (or mugwart) is used in Japan for cauterizing; a conical wad of the leaves or blossoms is placed on the spot, lit at the top, and allowed to burn down to the skin; this produces a blister, and is extremely painful. Ibuki is a hill, between the Provinces of Omi and Mino, famous for its Artemisia, but ibuki can also stand for iu beki, which, in conjunction with e ya wa, would mean, ‘Ah! How could I tell her!’ But eyawa as one word means ‘indescribable!’ Notice also sashimo in the third and fourth lines; sashi-mogusa means ‘the artemisa plant’, but sashi mo means ‘even though it is smarting’; sashimo, in one word, can also mean ‘in such a way’. This verse is a very good example of the way the Japanese love to play upon words.
[The picture seems to show Mount Ibuki with the mugwart growing on it.]
藤原実方朝臣 ふじわらのさねかたあそん THE MINISTER SANEKATA FUJIWARA
生年未詳。定時(さだとき)の子で、叔父済時(なりとき)の養子となる。一条天皇に仕え、寛和3(987)年に左近衛中将に任ぜられたが、藤原行成と争い、長徳(ちょうとく)元(995)年に陸奥守に左遷され、同4年任地で没した。
中古36歌仙の一人で「実方朝臣集」があり、「新古今集」「拾遺集」などに64首入首。

後拾遺和歌集(ごしゅういわかしゅう)

第4番目の勅撰集。藤原通俊(みちとし)撰。白河天皇の命で1086(応徳3)年に奏覧、改訂をへて87(寛治元)年に完成。「古今集」以来の仮名序をもち、四季6巻・賀・別・き旅・哀傷・恋4巻・雑6巻の20巻。歌数1218首。雑6に神祇歌と釈教歌をはじめて収録。主要歌人は和泉式部《歌056》(67首)、相模《歌065》(40首)、赤染衛門《歌059》(32首)、能因《歌069》(31首)、伊勢大輔《歌061》(27首)など。女流の進出が目立つ。源経信により勅撰集に対するはじめての論難「難後拾遺」が書かれた。
 ──『山川 日本史小辞典』

動画の見方、ブログの読み方などの説明をしましょう。
まず、朗詠音声はプロのもので、左大臣光永さん(http://ogura100.roudokus.com/)による朗詠です。
BGMとして使用させていただいた曲は、雅楽『平調 越天楽』というもので、クラシック名曲サウンドライブラリーさん(http://classical-sound.seesaa.net/)からダウンロードしました。
動画では多くの画像を組み合わせています。
以下の画像をご参照ください。
(クリックすると拡大画像がご覧いただけます。)
まず右上の画像を見てください。
これは動画中の和歌部分の画像です。
各記号の示すものは以下のとおりです。

A…作品番号 number of the verse
1…作者 poet
2…作者肖像画 portrait of the poet
『錦百人一首あつま織』勝川春章(1775年)"Nishiki Hyakunin-isshu Azuma Ori" by Shunsho Katsukawa (1775)/国立国会図書館(http://www.ndl.go.jp/)(※#002除く except #002
3…作者肖像画 portrait of the poet
『今様百人一首吾妻錦』永楽屋東四郎(江戸時代後期?)"Imayo Hyakuninn-Isshu Azuma Nishiki" by Toshiro Erakuya (late Edo era?)
C…出典 origin
D…部立 category(左下画像参照 see the image of left down
それぞれの色は平安時代女房装束のかさねの色です。
四季はそれそれの着用時期に合わせたもの、恋・旅・他は通年での着用の色。
E…詞書 description
F…イメージ画像 image picture of the verse
基本的に明記されていないものはすべてPhoto Libraryさん(https://www.photolibrary.jp/)の写真です。
歌に詠まれた事象がメインですが、時刻、時期、場所などは歌の内容とは異なる場合がありますので、あくまで歌の世界を堪能する助けとして見てください。
当然ながら歌の詠まれた当時の写真ではありません。
なかには現代社会が映りこんでいるものもあります。
なお、恋の部立などの象徴的なものに関しては、独断でそれらしいものを選んでいます。
G…歌意イメージ画像 image picture of the meaning of the verse
英語の解説書にあった画像ですが、題名・作者など一切不明です。
18世紀の木版画とありますが、著者のWilliam N. Porter氏も作者はわからなかったようです。
(英語では画像について説明されている歌もありますが、日本語はありません。)
Sentences in [ ] describe about the picture.

右側の画像はブログの表に関してです。
この画像に用いている色は各部分を区別するためのもので、特に意味はありません。
黄色のアルファベットは動画のものと対応しています。
詳細は上記を参照願います。
緑のアルファベットはブログのみです。
H…歌 verse
これなくしては成り立たないので、当然動画にも入れています。
左:漢字かな表記(歴史的仮名遣い) LEFT: Kanji + Hiragana (old writing)
漢字を使っているもの、かなを使っているもの、漢字も異なるもの、かなりのヴァリエーションがありますが、個人的に見て美しいものを選んでいます。
中:ひらがな表記(現代仮名遣い) MIDDLE: Hiragana (modern writing)
右:ローマ字表記 RIGHT: rōmaji
I…歌意 meaning of the verse
日本語:『一冊でわかる百人一首』吉海直人・監修(成美堂出版)のものを採用しています。
English: from "A Hundred Verses from Old Japan: a translation of the hyaku-nin-isshu" by William N. Porter (TUTTLE PUBLISHING, 1979, first edition 1909 by The Clarendon Press, London)
J…解説 explanation of the verse
同上
same as above
K…作者について about the poet
Sorry.
No English.
Some have description by Mr. William N. Porter in J section.

余談ですが、動画の和歌部分上下の千代紙柄、背景の和紙素材はAC Worksさんの提供による素材を使っています。







2017年4月29日土曜日

百人一首 100 verses by 100 poets #050


050
後拾遺・巻十二
Go-shui(waka)-shu, vol.12
love
女のもとよりかへりてつかはしける──少将藤原義孝
sending to a woman after meeting with her
君がため
惜しからざりし
命さへ
長くもがなと
思ひけるかな
きみがため
おしからざりし
いのちさえ
ながくもがなと
おもいけるかな
Kimi ga tame
Oshikarazarishi
Inochi sae
Nagaku mogana to
Omoi keru kana.
あなたのためならどうなっても惜しくはないと思ったこの命さえも、お逢いできた今では、少しでも長くあってほしいと願うようになったことだ
Death had no terrors, Life no joys,
Before I met with thee;
But now I fear, however long
My life may chance to be,
Twill be too short for me!
恋をして欲張りになる心
「女のもとよりかへりてつかはしける」と詞書のある、後朝の歌である。逢う前は、相手のためには命を捨てても構わないと思っていたが、逢って心を通わせた今では、この喜びや幸せが少しでも続くように長く生きたいという。逢う前と逢った後の気持ちの変化が上の句と下の句に分けて、素直につづられている。作者は美貌の貴公子、諸芸に優れたが、21歳の若さで亡くなった。
Yoshitaka died in the year 974. See verse No. 18 for a note of the Fujiwara family.
藤原義孝 ふじわらのよしたか YOSHITAKA FUJIWARA
954974。伊尹(これただ・これまさ)《歌045》の三男。天禄2(971)に左近少将となったが、天延2年のはやり痘瘡(もがさ・天然痘)にかかり、この年の9月16日の朝に兄挙賢(たかかた)が亡くなり、その日の夕方には、彼も21歳の若さで没した。熱心な仏教徒で、篤い信仰心を伝える逸話が『大鏡』などに残っている。
中古36歌仙の一人で「義孝集」がり、勅撰歌は「後拾遺集」などに12首ある。

後拾遺和歌集(ごしゅういわかしゅう)

第4番目の勅撰集。藤原通俊(みちとし)撰。白河天皇の命で1086(応徳3)年に奏覧、改訂をへて87(寛治元)年に完成。「古今集」以来の仮名序をもち、四季6巻・賀・別・き旅・哀傷・恋4巻・雑6巻の20巻。歌数1218首。雑6に神祇歌と釈教歌をはじめて収録。主要歌人は和泉式部《歌056》(67首)、相模《歌065》(40首)、赤染衛門《歌059》(32首)、能因《歌069》(31首)、伊勢大輔《歌061》(27首)など。女流の進出が目立つ。源経信により勅撰集に対するはじめての論難「難後拾遺」が書かれた。
 ──『山川 日本史小辞典』

動画の見方、ブログの読み方などの説明をしましょう。
まず、朗詠音声はプロのもので、左大臣光永さん(http://ogura100.roudokus.com/)による朗詠です。
BGMとして使用させていただいた曲は、雅楽『平調 越天楽』というもので、クラシック名曲サウンドライブラリーさん(http://classical-sound.seesaa.net/)からダウンロードしました。
動画では多くの画像を組み合わせています。
以下の画像をご参照ください。
(クリックすると拡大画像がご覧いただけます。)
まず右上の画像を見てください。
これは動画中の和歌部分の画像です。
各記号の示すものは以下のとおりです。

A…作品番号 number of the verse
1…作者 poet
2…作者肖像画 portrait of the poet
『錦百人一首あつま織』勝川春章(1775年)"Nishiki Hyakunin-isshu Azuma Ori" by Shunsho Katsukawa (1775)/国立国会図書館(http://www.ndl.go.jp/)(※#002除く except #002
3…作者肖像画 portrait of the poet
『今様百人一首吾妻錦』永楽屋東四郎(江戸時代後期?)"Imayo Hyakuninn-Isshu Azuma Nishiki" by Toshiro Erakuya (late Edo era?)
C…出典 origin
D…部立 category(左下画像参照 see the image of left down
それぞれの色は平安時代女房装束のかさねの色です。
四季はそれそれの着用時期に合わせたもの、恋・旅・他は通年での着用の色。
E…詞書 description
F…イメージ画像 image picture of the verse
基本的に明記されていないものはすべてPhoto Libraryさん(https://www.photolibrary.jp/)の写真です。
歌に詠まれた事象がメインですが、時刻、時期、場所などは歌の内容とは異なる場合がありますので、あくまで歌の世界を堪能する助けとして見てください。
当然ながら歌の詠まれた当時の写真ではありません。
なかには現代社会が映りこんでいるものもあります。
なお、恋の部立などの象徴的なものに関しては、独断でそれらしいものを選んでいます。
G…歌意イメージ画像 image picture of the meaning of the verse
英語の解説書にあった画像ですが、題名・作者など一切不明です。
18世紀の木版画とありますが、著者のWilliam N. Porter氏も作者はわからなかったようです。
(英語では画像について説明されている歌もありますが、日本語はありません。)
Sentences in [ ] describe about the picture.

右側の画像はブログの表に関してです。
この画像に用いている色は各部分を区別するためのもので、特に意味はありません。
黄色のアルファベットは動画のものと対応しています。
詳細は上記を参照願います。
緑のアルファベットはブログのみです。
H…歌 verse
これなくしては成り立たないので、当然動画にも入れています。
左:漢字かな表記(歴史的仮名遣い) LEFT: Kanji + Hiragana (old writing)
漢字を使っているもの、かなを使っているもの、漢字も異なるもの、かなりのヴァリエーションがありますが、個人的に見て美しいものを選んでいます。
中:ひらがな表記(現代仮名遣い) MIDDLE: Hiragana (modern writing)
右:ローマ字表記 RIGHT: rōmaji
I…歌意 meaning of the verse
日本語:『一冊でわかる百人一首』吉海直人・監修(成美堂出版)のものを採用しています。
English: from "A Hundred Verses from Old Japan: a translation of the hyaku-nin-isshu" by William N. Porter (TUTTLE PUBLISHING, 1979, first edition 1909 by The Clarendon Press, London)
J…解説 explanation of the verse
同上
same as above
K…作者について about the poet
Sorry.
No English.
Some have description by Mr. William N. Porter in J section.

余談ですが、動画の和歌部分上下の千代紙柄、背景の和紙素材はAC Worksさんの提供による素材を使っています。







2017年4月24日月曜日

百人一首 100 verses by 100 poets #049


049
詞花・巻七
Shika(waka)-shu, vol.7
love
題知らず──大中臣能宣朝臣
untitled
御垣守
衛士の焚く火の
夜は燃え
昼は消えつつ
ものをこそ思へ
みかきもり
えじのたくひの
よるはもえ
ひるはきえつつ
ものをこそおもえ
Mikaki mori
Eji no taku hi no
Yoru wa moe
Hiru wa kie-tsutsu
Mono o koso omoe.
宮廷の門を守る衛士のたく火が、夜は燃え、昼は消えているように、私の思いも寄るには燃え上がり、昼には消え入るばかりにもの思いに沈む日々なのです
My constancy to her I love
I never will forsake;
As surely as the Palace Guards
Each night their watch-fire make
And guard it till daybreak.
暗闇のなかで燃え上がる炎
闇と炎の色彩的な対照が鮮烈で、強い印象を残す歌である。夜を衛士のかがり火を自らの恋心にたとえて、消えている昼間は恋に思い悩んでいるとする。夜と昼、燃え上がるのと消え入るのを毎日繰り返す、つまり日々一日中、相手を思っているのだ。
流れるような語調のなかにこれから先も繰り返される恋の日々が想像され、炎が情熱の高ぶりを表している。
The author was the son of the Minister Yorimoto, and he lived during the latter part of the tenth century.
[The illustration show the watchman outside the Palace tending his fire.]
大中臣能宣朝臣 おおなかとみのよしのぶあそん THE MINISTER YOSHINOBU, OF PRIESTLY RANK
921991。頼基の子。天徳2(958)年に神祇少祐(じんぎのしょうゆう)となり、神祇大副を経て祭守となった。
歌に秀で、天暦5(951)年に和歌所寄人となり、梨壺の五人の一人として「万葉集」の訓点や「後撰集」を撰集した。36歌仙の一人で「能宣朝臣集」がある。勅撰歌は「拾遺集」などに124首。

詞花和歌集(しかわかしゅう)

第6番目の勅撰集。藤原顕輔(あきすけ)《歌079》撰。崇徳上皇《歌077》の下命。1151(仁平元)年頃の成立。「金葉集」と同じく10巻で、歌数は409首と勅撰集では最も少ない。曾禰好忠《歌046》・和泉式部《歌056》・大江匡房(まさふさ)・源俊頼らが多く入集。「後拾遺集」期の歌を重視している。古来、玉石混交と評される。藤原教長(のりなが)「拾遺古今」(散逸)、藤原為教(寂超)「後葉和歌集」は「詞花集」を批判した撰集。
 ──『山川 日本史小辞典』

動画の見方、ブログの読み方などの説明をしましょう。
まず、朗詠音声はプロのもので、左大臣光永さん(http://ogura100.roudokus.com/)による朗詠です。
BGMとして使用させていただいた曲は、雅楽『平調 越天楽』というもので、クラシック名曲サウンドライブラリーさん(http://classical-sound.seesaa.net/)からダウンロードしました。
動画では多くの画像を組み合わせています。
以下の画像をご参照ください。
(クリックすると拡大画像がご覧いただけます。)
まず右上の画像を見てください。
これは動画中の和歌部分の画像です。
各記号の示すものは以下のとおりです。

A…作品番号 number of the verse
1…作者 poet
2…作者肖像画 portrait of the poet
『錦百人一首あつま織』勝川春章(1775年)"Nishiki Hyakunin-isshu Azuma Ori" by Shunsho Katsukawa (1775)/国立国会図書館(http://www.ndl.go.jp/)(※#002除く except #002
3…作者肖像画 portrait of the poet
『今様百人一首吾妻錦』永楽屋東四郎(江戸時代後期?)"Imayo Hyakuninn-Isshu Azuma Nishiki" by Toshiro Erakuya (late Edo era?)
C…出典 origin
D…部立 category(左下画像参照 see the image of left down
それぞれの色は平安時代女房装束のかさねの色です。
四季はそれそれの着用時期に合わせたもの、恋・旅・他は通年での着用の色。
E…詞書 description
F…イメージ画像 image picture of the verse
基本的に明記されていないものはすべてPhoto Libraryさん(https://www.photolibrary.jp/)の写真です。
歌に詠まれた事象がメインですが、時刻、時期、場所などは歌の内容とは異なる場合がありますので、あくまで歌の世界を堪能する助けとして見てください。
当然ながら歌の詠まれた当時の写真ではありません。
なかには現代社会が映りこんでいるものもあります。
なお、恋の部立などの象徴的なものに関しては、独断でそれらしいものを選んでいます。
G…歌意イメージ画像 image picture of the meaning of the verse
英語の解説書にあった画像ですが、題名・作者など一切不明です。
18世紀の木版画とありますが、著者のWilliam N. Porter氏も作者はわからなかったようです。
(英語では画像について説明されている歌もありますが、日本語はありません。)
Sentences in [ ] describe about the picture.

右側の画像はブログの表に関してです。
この画像に用いている色は各部分を区別するためのもので、特に意味はありません。
黄色のアルファベットは動画のものと対応しています。
詳細は上記を参照願います。
緑のアルファベットはブログのみです。
H…歌 verse
これなくしては成り立たないので、当然動画にも入れています。
左:漢字かな表記(歴史的仮名遣い) LEFT: Kanji + Hiragana (old writing)
漢字を使っているもの、かなを使っているもの、漢字も異なるもの、かなりのヴァリエーションがありますが、個人的に見て美しいものを選んでいます。
中:ひらがな表記(現代仮名遣い) MIDDLE: Hiragana (modern writing)
右:ローマ字表記 RIGHT: rōmaji
I…歌意 meaning of the verse
日本語:『一冊でわかる百人一首』吉海直人・監修(成美堂出版)のものを採用しています。
English: from "A Hundred Verses from Old Japan: a translation of the hyaku-nin-isshu" by William N. Porter (TUTTLE PUBLISHING, 1979, first edition 1909 by The Clarendon Press, London)
J…解説 explanation of the verse
同上
same as above
K…作者について about the poet
Sorry.
No English.
Some have description by Mr. William N. Porter in J section.

余談ですが、動画の和歌部分上下の千代紙柄、背景の和紙素材はAC Worksさんの提供による素材を使っています。





2017年4月23日日曜日

百人一首 100 verses by 100 poets #048


048
詞花・巻七
Shika(waka)-shu, vol.7
love
冷泉院東宮(れいぜいいんとうぐう)と申しつけるとき百首の歌奉(たてまつ)りけるによめる──源重之
presenting 100 verses when Reizei Emperor was a heir-prince
風をいたみ
岩打つ浪の
己れのみ
砕けてものを
思ふ頃かな
かぜをいたみ
いわうつなみの
おのれのみ
くだけてものを
おもうころかな
Kaze o itami
Iwa utsu nami no
Onore nomi
Kudakete mono o
Omou koro kana.
風が激しく吹くので、岩を打つ浪が砕け散るのに、岩はなんともないように、私だけが心を砕いて悩んでいるこのごろであるよ
The waves that dash against the rocks
Are broken by the wind
And turned to spray; my loving heart
Is broken too, I find,
Since thou art so unkind.
当たって砕ける一方通行の恋心
動くことも砕けることもない海辺の岩に、相手のつれない態度を喩(たと)えた片思いの歌。そこにぶつかって砕けるしかない自分の思いを下の句に表現し、激しい恋心と同時に絶望的な恋の行方を暗示している。自然の風景と心情風景を重ねて、簡潔に思いの強さを表現することに成功している。「くだけてもの思ふ頃かな」という文句は、当時の流行であったらしく、数々の歌に見られる。
The writer of this verse is said to have died in the year 963; for a note about the great Minamoto family, see verse No. 28.
[In the picture we see Shigeyuki, with an attendant carrying his sword, walking on the shore, while the waves break into spray at his feet.
源重之 みなもとのしげゆき SHIGEYUKI MINAMOTO
生年未詳。清和天皇の皇子貞元親王(さだもとしんのう)の孫で、兼信(かねのぶ)の子。叔父の兼忠(かねただ)の養子となる。貞元元(976)年に相模守となる。のち太宰大弐として太宰府に、また陸奥掾(じょう)(一説には目(さがん))として陸奥に赴き、長保3(1001)年に当地で没した。
36歌仙の一人で「重之集」がある。勅撰歌は「拾遺集」などに66首。

詞花和歌集(しかわかしゅう)
第6番目の勅撰集。藤原顕輔(あきすけ)《歌079》撰。崇徳上皇《歌077》の下命。1151(仁平元)年頃の成立。「金葉集」と同じく10巻で、歌数は409首と勅撰集では最も少ない。曾禰好忠《歌046》・和泉式部《歌056》・大江匡房(まさふさ)・源俊頼らが多く入集。「後拾遺集」期の歌を重視している。古来、玉石混交と評される。藤原教長(のりなが)「拾遺古今」(散逸)、藤原為教(寂超)「後葉和歌集」は「詞花集」を批判した撰集。
 ──『山川 日本史小辞典』

動画の見方、ブログの読み方などの説明をしましょう。
まず、朗詠音声はプロのもので、左大臣光永さん(http://ogura100.roudokus.com/)による朗詠です。
BGMとして使用させていただいた曲は、雅楽『平調 越天楽』というもので、クラシック名曲サウンドライブラリーさん(http://classical-sound.seesaa.net/)からダウンロードしました。
動画では多くの画像を組み合わせています。
以下の画像をご参照ください。

(クリックすると拡大画像がご覧いただけます。)
まず右上の画像を見てください。
これは動画中の和歌部分の画像です。
各記号の示すものは以下のとおりです。

A…作品番号 number of the verse
1…作者 poet
2…作者肖像画 portrait of the poet
『錦百人一首あつま織』勝川春章(1775年)"Nishiki Hyakunin-isshu Azuma Ori" by Shunsho Katsukawa (1775)/国立国会図書館(http://www.ndl.go.jp/)(※#002除く except #002
3…作者肖像画 portrait of the poet
『今様百人一首吾妻錦』永楽屋東四郎(江戸時代後期?)"Imayo Hyakuninn-Isshu Azuma Nishiki" by Toshiro Erakuya (late Edo era?)
C…出典 origin
D…部立 category(左下画像参照 see the image of left down
それぞれの色は平安時代女房装束のかさねの色です。
四季はそれそれの着用時期に合わせたもの、恋・旅・他は通年での着用の色。
E…詞書 description
F…イメージ画像 image picture of the verse
基本的に明記されていないものはすべてPhoto Libraryさん(https://www.photolibrary.jp/)の写真です。
歌に詠まれた事象がメインですが、時刻、時期、場所などは歌の内容とは異なる場合がありますので、あくまで歌の世界を堪能する助けとして見てください。
当然ながら歌の詠まれた当時の写真ではありません。
なかには現代社会が映りこんでいるものもあります。
なお、恋の部立などの象徴的なものに関しては、独断でそれらしいものを選んでいます。
G…歌意イメージ画像 image picture of the meaning of the verse
英語の解説書にあった画像ですが、題名・作者など一切不明です。
18世紀の木版画とありますが、著者のWilliam N. Porter氏も作者はわからなかったようです。
(英語では画像について説明されている歌もありますが、日本語はありません。)
Sentences in [ ] describe about the picture.

右側の画像はブログの表に関してです。
この画像に用いている色は各部分を区別するためのもので、特に意味はありません。
黄色のアルファベットは動画のものと対応しています。
詳細は上記を参照願います。
緑のアルファベットはブログのみです。
H…歌 verse
これなくしては成り立たないので、当然動画にも入れています。
左:漢字かな表記(歴史的仮名遣い) LEFT: Kanji + Hiragana (old writing)
漢字を使っているもの、かなを使っているもの、漢字も異なるもの、かなりのヴァリエーションがありますが、個人的に見て美しいものを選んでいます。
中:ひらがな表記(現代仮名遣い) MIDDLE: Hiragana (modern writing)
右:ローマ字表記 RIGHT: rōmaji
I…歌意 meaning of the verse
日本語:『一冊でわかる百人一首』吉海直人・監修(成美堂出版)のものを採用しています。
English: from "A Hundred Verses from Old Japan: a translation of the hyaku-nin-isshu" by William N. Porter (TUTTLE PUBLISHING, 1979, first edition 1909 by The Clarendon Press, London)
J…解説 explanation of the verse
同上
same as above
K…作者について about the poet
Sorry.
No English.
Some have description by Mr. William N. Porter in J section.

余談ですが、動画の和歌部分上下の千代紙柄、背景の和紙素材はAC Worksさんの提供による素材を使っています。





2017年4月22日土曜日

百人一首 100 verses by 100 poets #047


047
拾遺・巻三
Shui(waka)-shu, vol.3
autumn
河原院にて荒れたる宿に秋来るといふ心を人々によみ侍けるに──恵慶法師
telling people mind of having autumn at ruined Kawara-In
八重葎
茂れる宿の
さびしきに
人こそ見えね
秋は来にけり
やえむぐら
しげれるやどの
さびしきに
ひとこそみえね
あきはきにけり
Yaemugura
Shigereru yado no
Sabishiki ni
Hito koso miene
Aki wa ki ni keri.
葎の生い茂るこのさびしい住まいに、人は誰ひとりやってこないが、秋だけはやってきたもとだ
My little temple stands alone,
No other hut is near;
No one will pass to stop and praise
Its vine-grown roof, I fear,
Now that the autumn’s here.
昔を偲び、今年も秋と対面する
一見、素直すぎて平凡とも思える一首だが、詞書「河原院にて荒れたる宿に秋来るといふ心を人々によみ侍けるに」と合わせると味わい深くなる。河原院は源融《歌014》が建てた豪華絢爛(ごうかけんらん)な邸宅であったが、この歌のころは荒れ果てて、作者の友人安法(あんぽう)法師が住んでいた。多くの人で賑わった、過去のきらびやかな風景とその時代を懐古し、その時代から変わることのない秋の訪れにしみじみと思いを寄せているのである。
The Priest Yegyo lived about the end of the tenth century, but nothing is known about him.
[In the picture he is shown outside his humble little temple with its patched roof and the vine growing up the wall.
恵慶法師 えぎょうほうし THE PRIEST YEGYO
生没年未詳。花山天皇の寛和(かんな)ごろの人で、平兼盛《歌040》、源重之《歌048》、紀時文らと交わりがあり、播磨国の国分寺の講師(こうじ)であったこともある。
中古36歌仙の一人で、家集に「恵慶法師集」がある。本歌と同じころに詠んだと思われる歌に、「すだきけむむかしの人もなき宿(やど)にただ影するは秋の夜の月」(後拾遺集)がある。「拾遺集」などに54首の勅撰歌がある。

拾遺和歌集(しゅういわかしゅう)

平安中期、第3番目の勅撰和歌集。八代集の1つ
100509年成立。20巻。歌数約1350首。撰者は花山院、藤原公任《歌055》の2説がある。風情が可憐で調べはしめやか。歌風としての優雅を完成した。集名は『古今和歌集』『後撰和歌集』にもれ遺(のこ)ったものを拾うの意による。
  ──『日本史事典』

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動画の見方、ブログの読み方などの説明をしましょう。
まず、朗詠音声はプロのもので、左大臣光永さん(http://ogura100.roudokus.com/)による朗詠です。
BGMとして使用させていただいた曲は、雅楽『平調 越天楽』というもので、クラシック名曲サウンドライブラリーさん(http://classical-sound.seesaa.net/)からダウンロードしました。
動画では多くの画像を組み合わせています。
以下の画像をご参照ください。

(クリックすると拡大画像がご覧いただけます。)
まず右上の画像を見てください。
これは動画中の和歌部分の画像です。
各記号の示すものは以下のとおりです。

A…作品番号 number of the verse
1…作者 poet
2…作者肖像画 portrait of the poet
『錦百人一首あつま織』勝川春章(1775年)"Nishiki Hyakunin-isshu Azuma Ori" by Shunsho Katsukawa (1775)/国立国会図書館(http://www.ndl.go.jp/)(※#002除く except #002
3…作者肖像画 portrait of the poet
『今様百人一首吾妻錦』永楽屋東四郎(江戸時代後期?)"Imayo Hyakuninn-Isshu Azuma Nishiki" by Toshiro Erakuya (late Edo era?)
C…出典 origin
D…部立 category(左下画像参照 see the image of left down
それぞれの色は平安時代女房装束のかさねの色です。
四季はそれそれの着用時期に合わせたもの、恋・旅・他は通年での着用の色。
E…詞書 description
F…イメージ画像 image picture of the verse
基本的に明記されていないものはすべてPhoto Libraryさん(https://www.photolibrary.jp/)の写真です。
歌に詠まれた事象がメインですが、時刻、時期、場所などは歌の内容とは異なる場合がありますので、あくまで歌の世界を堪能する助けとして見てください。
当然ながら歌の詠まれた当時の写真ではありません。
なかには現代社会が映りこんでいるものもあります。
なお、恋の部立などの象徴的なものに関しては、独断でそれらしいものを選んでいます。
G…歌意イメージ画像 image picture of the meaning of the verse
英語の解説書にあった画像ですが、題名・作者など一切不明です。
18世紀の木版画とありますが、著者のWilliam N. Porter氏も作者はわからなかったようです。
(英語では画像について説明されている歌もありますが、日本語はありません。)
Sentences in [ ] describe about the picture.

右側の画像はブログの表に関してです。
この画像に用いている色は各部分を区別するためのもので、特に意味はありません。
黄色のアルファベットは動画のものと対応しています。
詳細は上記を参照願います。
緑のアルファベットはブログのみです。
H…歌 verse
これなくしては成り立たないので、当然動画にも入れています。
左:漢字かな表記(歴史的仮名遣い) LEFT: Kanji + Hiragana (old writing)
漢字を使っているもの、かなを使っているもの、漢字も異なるもの、かなりのヴァリエーションがありますが、個人的に見て美しいものを選んでいます。
中:ひらがな表記(現代仮名遣い) MIDDLE: Hiragana (modern writing)
右:ローマ字表記 RIGHT: rōmaji
I…歌意 meaning of the verse
日本語:『一冊でわかる百人一首』吉海直人・監修(成美堂出版)のものを採用しています。
English: from "A Hundred Verses from Old Japan: a translation of the hyaku-nin-isshu" by William N. Porter (TUTTLE PUBLISHING, 1979, first edition 1909 by The Clarendon Press, London)
J…解説 explanation of the verse
同上
same as above
K…作者について about the poet
Sorry.
No English.
Some have description by Mr. William N. Porter in J section.

余談ですが、動画の和歌部分上下の千代紙柄、背景の和紙素材はAC Worksさんの提供による素材を使っています。





2017年4月17日月曜日

百人一首 100 verses by 100 poets #046


046
新古今・巻十一
Shin-Kokin(waka)-shu, vol.11
love
題不知──曾禰好忠
untitled
由良の門を
渡る舟人
かぢを絶え
行方も知らぬ
恋のみちかな
ゆらのとを
わたるふなびと
かじをたえ
ゆくえもしらぬ
こいのみちかな
Yura no to o
Wataru funabito
Kaji o tae
Yukue mo shiranu
Koi no michi kana.
由良の海峡を渡る船乗りが、櫂(かい)がなくなって、行く先も知らずに漂うように、先の私の恋だなあ
The fishing-boats are tossed about,
When stormy winds blow strong;
With rudder lost, how can they reach
The port for which they long?
So runs the old love-song.
ゆらゆらと漂いさすらうわが恋
先のわからぬ恋の行く末を、潮の流れが激しい海峡で櫂(舟を漕ぐ道具)がなくなって、波間に漂う不安定な舟の行方にたとえた。
自然の風景に心情を重ねる手法はよく見られるが、「櫂がなくなった舟」で不安なあてどもない感じを表現したのは見事である。序詞である上の句は比喩になっており、下の句の印象をより鮮明にしている。「かぢを」は「梶緒」で櫂をつないだ縄とする説もある。
作者の曾禰好忠は奇行が多いことで有名であった。円融院(えんゆういん)の子(ね)の日の御幸(みゆき)に、招待もされないのにみすぼらしい格好で現れ、歌詠みにかんしては私のほうがここにいる者たちより優れていると主張して、つまみ出された話は有名である。自尊心が強く、偏屈な性格から、社会的な地位に恵まれなかった。
作者の歌は斬新なものが多いが、性格が邪魔してこちらも当時は認められることがなかったようだ。
Nothing is known of the writer of this verse, but he is said to have lived in the tenth century. The meaning, not very clearly expressed in the translation, is that the course of true love is an uncertain as the course of the rudderless fishing-boats.
[In the illustration we see the fishing-boat tossing about on a rough sea and the rudder duly floating away astern.]
曾禰好忠 そねのよしただ YOSHITADA SONE
曽弥好忠(生没年未詳)。丹後掾(たんごのじょう)など地方の国司をつとめた。寛和元(985)年の正月に召されないのに円融院の「子(ね)の日の遊び」の歌人の座に列し、襟首(えりくび)をとって幕外に出された、という奇行が伝えられている。元日から大晦日までの日歌365首詠んだともいわれ、その中の「鳴けや鳴け蓬が杣(そま)のきりぎりす過ぎゆく秋はげにぞ悲しき」が代表作である。「曽丹集」という家集があり、中古36歌仙(和泉式部以下の平安朝歌人36人をいい、人麿以下の36歌仙とはことなる)の一人で、「拾遺集」「詞花集」「新古今集」などに89首入っている。

新古今和歌集(しんこきんわかしゅう)

鎌倉初期、八代集最後の勅撰和歌集
略称『新古今集』。1205年完成。20巻。歌数約1980首。後鳥羽上皇《歌099》の命で藤原定家《歌097》、藤原家隆《歌098》、寂蓮《歌087》らが撰び、上皇の親撰。幽玄・妖艶・象徴的ないわゆる新古今調をつくり、万葉・古今とともに三大歌風をなす。本歌取り、体言止め、三句切れなどが特色。
  ──『日本史事典』

動画の見方、ブログの読み方などの説明をしましょう。
まず、朗詠音声はプロのもので、左大臣光永さん(http://ogura100.roudokus.com/)による朗詠です。
BGMとして使用させていただいた曲は、雅楽『平調 越天楽』というもので、クラシック名曲サウンドライブラリーさん(http://classical-sound.seesaa.net/)からダウンロードしました。
動画では多くの画像を組み合わせています。
以下の画像をご参照ください。

(クリックすると拡大画像がご覧いただけます。)
まず右上の画像を見てください。
これは動画中の和歌部分の画像です。
各記号の示すものは以下のとおりです。

A…作品番号 number of the verse
1…作者 poet
2…作者肖像画 portrait of the poet
『錦百人一首あつま織』勝川春章(1775年)"Nishiki Hyakunin-isshu Azuma Ori" by Shunsho Katsukawa (1775)/国立国会図書館(http://www.ndl.go.jp/)(※#002除く except #002
3…作者肖像画 portrait of the poet
『今様百人一首吾妻錦』永楽屋東四郎(江戸時代後期?)"Imayo Hyakuninn-Isshu Azuma Nishiki" by Toshiro Erakuya (late Edo era?)
C…出典 origin
D…部立 category(左下画像参照 see the image of left down
それぞれの色は平安時代女房装束のかさねの色です。
四季はそれそれの着用時期に合わせたもの、恋・旅・他は通年での着用の色。
E…詞書 description
F…イメージ画像 image picture of the verse
基本的に明記されていないものはすべてPhoto Libraryさん(https://www.photolibrary.jp/)の写真です。
歌に詠まれた事象がメインですが、時刻、時期、場所などは歌の内容とは異なる場合がありますので、あくまで歌の世界を堪能する助けとして見てください。
当然ながら歌の詠まれた当時の写真ではありません。
なかには現代社会が映りこんでいるものもあります。
なお、恋の部立などの象徴的なものに関しては、独断でそれらしいものを選んでいます。
G…歌意イメージ画像 image picture of the meaning of the verse
英語の解説書にあった画像ですが、題名・作者など一切不明です。
18世紀の木版画とありますが、著者のWilliam N. Porter氏も作者はわからなかったようです。
(英語では画像について説明されている歌もありますが、日本語はありません。)
Sentences in [ ] describe about the picture.

右側の画像はブログの表に関してです。
この画像に用いている色は各部分を区別するためのもので、特に意味はありません。
黄色のアルファベットは動画のものと対応しています。
詳細は上記を参照願います。
緑のアルファベットはブログのみです。
H…歌 verse
これなくしては成り立たないので、当然動画にも入れています。
左:漢字かな表記(歴史的仮名遣い) LEFT: Kanji + Hiragana (old writing)
漢字を使っているもの、かなを使っているもの、漢字も異なるもの、かなりのヴァリエーションがありますが、個人的に見て美しいものを選んでいます。
中:ひらがな表記(現代仮名遣い) MIDDLE: Hiragana (modern writing)
右:ローマ字表記 RIGHT: rōmaji
I…歌意 meaning of the verse
日本語:『一冊でわかる百人一首』吉海直人・監修(成美堂出版)のものを採用しています。
English: from "A Hundred Verses from Old Japan: a translation of the hyaku-nin-isshu" by William N. Porter (TUTTLE PUBLISHING, 1979, first edition 1909 by The Clarendon Press, London)
J…解説 explanation of the verse
同上
same as above
K…作者について about the poet
Sorry.
No English.
Some have description by Mr. William N. Porter in J section.

余談ですが、動画の和歌部分上下の千代紙柄、背景の和紙素材はAC Worksさんの提供による素材を使っています。





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