2016年7月31日日曜日

絶景なる世界遺産 9

The Great Scenery for the Future [The Rhine Ravine]
未来へ残す壮大な景観 [ライン渓谷]


ドイツ中央部を南北に渡って流れるライン川、その中部流域が世界遺産に登録されています。
両岸に建ち並ぶ古城とぶどう畑の景観が多くの芸術家や作曲家を魅了した絶景です。

ライン川の中部流域は「ロマンティック・ライン」と呼ばれます。
多くの古城や歴史的な建物が点在し、この辺りは白ワインの産地としても知られています。

13世紀から14世紀にかけ、ライン川を行き交う船に税金が課され、税関所として建てられた「ネズミの塔」。
中州に立てられた「ブファルツ城」は、税金を支払わない船が通過するのを監視するために建てられた砦です。
「ライヒェンシュタイン城」14世紀、川を渡る船をおそう盗賊団の根城でした。
盗賊討伐のため破壊されたものの、その後再建されました。
「ラインシュタイン城」西暦980年頃、税関として建てられ盗賊団討伐の拠点となりました。

昔、数多くの船が沈没したというライン渓谷最大の難所「ローレライの岩」
不実な恋人を嘆いて川に身を投げた美しい乙女ローレライは、行き交う船を誘惑し、沈めてしまうという伝説が残されています。

川の流れにともなって流れるDOVA-SYNDROME さん(http://dova-s.jp/)の音楽。
どちらも流れを楽しんでください。

では、この世界遺産の詳細を見ることにしましょうか。



ライン川中流域の渓谷《ドイツ》
Upper Middle Rhine Valley《Germany》

http://whc.unesco.org/sites/1066.htm

登録種別:文化遺産
登録基準:(ii) ある期間を通じて、または、ある文化圏において、建築、技術、記念碑的芸術、町並み計画、景観デザインの発展に監視、人類の価値の重要な交流を示すもの;(iv) 人類の歴史上重要な時代を例証する、ある形式の建造物、建築物群、技術の集積、または、景観の顕著な例;(v) 特に、回復困難な変化の影響下で損傷されやすい状態にある場合における、ある文化(または、複数の文化)或は、環境と人間との相互作用を代表する伝統的集落、または、土地利用の顕著な例
登録年:2002

ライン川中流域の渓谷は、ドイツの南部、ラインラント・ブファルツ州とヘッセン州のライン川中流の川幅が狭い渓谷のマインツからコブレンツまでの65kmにわたって展開する。ライン川中流域の渓谷は、ヨーロッパにおける地中海地域と北部地域との間の2000年の歴史をもつ重要な輸送ルートの一つである。ライン川中流域の渓谷は、人間が築いた長い歴史を物語るラインシュタイン城、ライヒェンシュタイン城、ゾーンエック城、シュタールエック城、シェーンブルク城、ラインフェルス城、グーテンフェルツ城、エーレンフェルツ城など伝説に包まれた古城群、白い壁に黒い屋根の家々が印象的なリューデスハイム、コブレンツ、ビンゲンなどの歴史都市、そして、ドイツ有数のワインを産するブドウ畑が、ドラマチックな変化に富んだ自然景観と共に絵のように展開する。ライン川中流域の渓谷には、長年にわたる歴史とローレライの岩の伝説などが息づいており、詩人のハインリッヒ・ハイネ(1797~1856)、作家、芸術家、そして作曲家などに強い影響を与えた。
     ──『世界遺産事典 1007全物件プロフィール 2015改訂版』(シンクタンクせとうち総合研究機構)

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