2016年7月3日日曜日

黄昏の世界遺産 1

ウルル(エアーズ・ロック)の夕陽 Sunset on Uluru (Ayers Rock)

砂漠の中に突如出現するのが、大自然がつくりだした巨大な一枚岩、ウルル。
「エアーズ・ロック」の名でも知られていますね。
1872年にアーネスト・ジャイルによって発見されたとき、エアーズ・ロックと命名されたものの、1985年先住民のアボリジニに返還されたときに正式名称をウルルに定めたそうです。

オーストラリア中央部、ノーザンテリトリー準州のウルル、カタ・ジュタ国立公園に属しています。
世界で2番目に大きな一枚岩でできているなんて驚くばかりです。
高さ348m(付近の平坦な土地の標高そのものが約500mあるので、標高は868m)、周囲9.4km。
アボリジニの人々に聖地で、世界の中心に位置すると考えて、「地球のヘソ」と呼んでいるそう。

この岩は、大昔に堆積した砂が固まってできた砂岩(さがん)と呼ばれる岩で、表面が赤く見えるのは、含まれる鉄分が錆びて赤くなったためです。
太陽の移動に伴い、様々な色に移り変わる山肌は神秘的で美しいらしいですね。
実際目にしたことはありませんが。

音楽は全編にわたり表示してあるとおり、Ben Tissot 氏(Bensound.com)の「Slow Motion」という曲です。
この世界遺産の詳細を記しておきますね。


ウルル‐カタ・ジュタ国立公園《オーストラリア》
Uluru-Kata Tjuta National Park《Australia》


登録種別:複合遺産
登録基準:(v) 特に、回復困難な変化の影響下で損傷されやすい状態にある場合における、ある文化(または、複数の文化)或は、環境と人間との相互作用を代表する伝統的集落、または、土地利用の顕著な例;(vi) 顕著な普遍的な意義を有する出来事、現存する伝統、思想、信仰、または、芸術的、文学的作品と、直接に、または明白に関連するもの;(vii) もっともすばらしい自然的現象、または、ひときわすぐれた自然美をもつ地域、及び、美的な重要性を含むもの;(viii) 地球の歴史上の主要な段階を示す顕著な見本であるもの〔生物の記録、地形の発達における重要な地学的進行過程、或は重要な地形的、または、自然地理的特性などを含む〕
登録年:1987・1994

ウルル‐カタ・ジュタ国立公園は、オーストラリアのほぼ中央の北部準州にあり、総面積は1,325,666haで、地質学上も特に貴重とされている。この一帯の赤く乾いた神秘的な台地に突如、「地球のヘソ」といわれる世界最大級の一枚岩のエアーズ・ロック(アボリジニ語でウルル)と高さが500m、総面積が3500haとエアーズ・ロックより大きい36個の砂岩の岩塊群のマウント・オルガ(カタ・ジュタ)が現れる。エアーズ・ロックは、15万年前にこの地にやってきた先住民、アボリジニが宗教的・文化的に重要な意味を持つ聖なる山として崇拝してきた。また、周辺の岩場には、古代アボリジニが描いた多くの壁画も残されている。また、圏内には、22種類の哺乳類や150種の鳥、世界で2番目に大きいトカゲなど多くの爬虫類が生息している。エアーズ・ロックは、気象条件が良い時には、岩登りができるようになっており、頂上から眺める景色は観光客にも人気がある。また、マウント・オルガの風の谷や洞窟を歩くツアーにも多くの人が訪れる。ウルル‐カタ・ジュタ国立公園は、カカドゥ国立公園と共に先住民参加の管理がすすめられている。エアーズ・ロックへの登山については、先住民アボリジニの聖地として、一時は登山禁止が要請された。
     ──『世界遺産事典 1007全物件プロフィール 2015改訂版』(シンクタンクせとうち総合研究機構)

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