2016年7月16日土曜日

黄昏の世界遺産 7

カトマンズ盆地の夕陽 Sunset on Katmandu Valley


8000m級の山々が連なり、世界最高峰のエベレストがあるヒマラヤ山脈。
その麓にあるのが、カトマンズ盆地。
カトマンズ、パタン、バクタプルという3つの古都があります。
「人より多くの神が住む」といわれており、街にはおよそ500もの寺院があり、日々人々が祈りを捧げています。
ヒンドゥー教と仏教が共存してともに信仰を集める、世界でも珍しいところです。

ネパール最大のヒンドゥー教寺院、パシュパティナートはカトマンズにあります。。
この寺院はシヴァ神を奉るヒンドゥー教の聖地となっています。

カトマンズの中心部から3kmほど離れた丘の上に建つチベット仏教寺院、スワヤンブナートは、およそ2000年前に建てられたといわれています。

音楽は全編にわたり表示してあるとおり、Ben Tissot 氏(Bensound.com)の「Slow Motion」という曲です。

この世界遺産の詳細を見てみましょう。



カトマンズ渓谷《ネパール》
Kathmandu Valley《Nepal》

http://whc.unesco.org/sites/121.htm

登録種別:文化遺産
登録基準:(iii) 現存する、または、消滅した文化的伝統、または、文明の、唯一の、または、少なくとも稀な証拠となるもの;(iv) 人類の歴史上重要な時代を例証する、ある形式の建造物、建築物群、技術の集積、または、景観の顕著な例;(vi) 顕著な普遍的な意義を有する出来事、現存する伝統、思想、信仰、または、芸術的、文学的作品と、直接に、または明白に関連するもの
登録年:1979・2006

カトマンズ渓谷は、ヒマラヤ山脈の南、標高1300mの盆地にあるカトマンズ市、バクタブル(バドガオン)市、ラリトプル(パタン)市にまたがる。先住民のネワール人による13~18世紀のマッラ王朝の時代に、パタンとバドガオンの2王朝とも共存し、仏教とヒンドゥー教が融合したネワール文化を開花させた。カトマンズ旧市街のダルハール広場にあるマッラ、パタン、バドガオンの3王朝の王宮をはじめ、銀の扉の優美な建築で有名なシヴァ神の寺院であるパシュパティナート寺院、323年にハリ・ドゥッダ王によって建てられたチャング・ナラヤン寺院、世界で最も壮麗な仏塔の一つであるスワヤンブーナートなどの遺跡が数多く残っている。人口増加が、世界遺産の保護や周囲の景観に重要な影響を及ぼしている。日本政府もカトマンズ渓谷の文化遺産の保存修復には、官民をあげて、資金面、技術面等で長年協力している。2003年には危機遺産リストに登録されたが、保護管理状況が改善されたため、2007年に危機リストから解除された。
     ──『世界遺産事典 1007全物件プロフィール 2015改訂版』(シンクタンクせとうち総合研究機構)


Katmanduと綴るのが一般的ですが、KathmanduやKhatmanduと綴られる場合もあるようですね。

個人的に、渓谷という言葉は「山にはさまれた川のある所」とのイメージが強いのですが、「谷間」という意味もあり、盆地を指すものと解釈しました。
なので、原文に手を加えずそのまま記載させていただきました。
たしかに英語のvalleyを訳すと渓谷になってしまうのも肯けます。
盆地もvalleyですが。

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