未来へ残す壮大な景観 [ヒマラヤ山脈]
インドやパキスタンなど、6カ国に渡って連なる巨大な山々、ヒマラヤ山脈。
世界最高峰のエベレストを中心に、雄大な山々と、氷河がつくる絶景が広がっています。
エベレストを含むネパール北東部の山岳地帯、サガルマータ国立公園は世界自然遺産に登録されています。
ネパールの言葉で「サガルマータ」とはエベレストのことを指し、「世界の頂上」という意味があります。
エベレスト街道、エベレストの姿を間近に望める場所、カラパタールへと続く道です。
カラパタールまではおよそ60kmの道のり、2週間程かけて歩きます。
ヒマラヤ山脈の山中に生息するのは、カモシカの仲間、ヒマラヤタールや、高山に咲くエーデルワイスの仲間。
プモリと呼ばれる山の麓、標高5600m、カラパタール。
世界最高峰エベレストを目の前にヒマラヤの絶景が広がります。
DOVA-SYNDROME さん(http://dova-s.jp/)の音楽とともに、世界の屋根の絶景を堪能してください。
では、この世界遺産の詳細を見ることにしましょうか。
サガルマータ国立公園《ネパール》
Sagarmatha National Park《Nepal》
http://whc.unesco.org/sites/120.htm
登録種別:自然遺産
登録基準:(vii) もっともすばらしい自然的現象、または、ひときわすぐれた自然美をもつ地域、及び、美的な重要性を含むもの
登録年:1979
サガルマータ国立公園は、ネパールの東部、首都カトマンズの北東165km、中国と国境を接する総面積1244平方kmの山岳地帯、サガルマータ県ソルクンプ郡にある。世界最高峰のエベレスト(ネパール語ではサガルマータ、シェルパ族の間ではチョモランマ)をはじめローツェ、マカルー、チュオユの4座を中心に7000~8000m級のヒマラヤ山脈の山岳地帯を含む世界の屋根である。サガルマータ国立公園は、1976年に国立公園に指定された。世界遺産の登録面積は114,800haである。公園内には高山植物やヒマラヤ・ジャコウジカ、ヒマラヤグマ、ヒマラヤタール、ユキヒョウ、レッサーパンダなどの大型動物やイワヒバリなどの珍しい鳥やテンジクウスバシロチョウなどの蝶も数多く生息する貴重な動植物の宝庫。観光客が残すゴミなどの環境対策、外来種の侵入、森林の伐採、気候変動による氷河の後退などの脅威や危険に対応した保全管理が課題になっている。
──『世界遺産事典 1007全物件プロフィール 2015改訂版』(シンクタンクせとうち総合研究機構)
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