2016年7月29日金曜日

絶景なる世界遺産 7

The Great Scenery for the Future [Machu Picchu]
未来へ残す壮大な景観 [マチュピチュ]


南米ペルー、6000m級の山々が連なるアンデス山脈の中に突如として現れる遺跡、標高およそ2300mの断崖の上に築かれた幻の都マチュピチュ。
美しい高地にそびえる神秘的な絶景です。

ペルー南東部の街クスコから列車で4時間、終点の街、アグアス・カリエンテス。
このマチュピチュの麓の街には世界中から数多くの観光客が訪れます。
アグアス・カリエンテスの街からつづら折りの道を登ります。

20世紀まで知られることのなかった幻の都マチュピチュ。
精巧に石が積み上げられていて、かつての人の技術水準の高さに驚かされます。
石造りの街並みはとても高度な技術でつくりあげられています。
15世紀、南アメリカに勢力を誇ったインカ帝国によって築かれ、最大でおよそ750人の人々が住んでいたといわれています。
街中には山の湧き水を使った水路も整備されています。
16世紀、インカ帝国はスペインに滅ぼされてしまいましたが、高地にあったマチュピチュは発見されることなく、当時のままの姿をとどめています。

天空に築かれた街の絶景に色を添えるのは、cocolo supplie ココロさぷりではすっかりおなじみ?のDOVA-SYNDROME さん (http://dova-s.jp/)の音楽です。

この世界遺産の詳細を記しておきますね。



マチュ・ピチュの歴史保護区《ペルー》
Historic Sanctuary of Machu Picchu《Peru》

http://whc.unesco.org/sites/274.htm

登録種別:複合遺産
登録基準:(i) 人類の創造的天才の傑作を表現するもの:(iii) 現存する、または、消滅した文化的伝統、または、文明の、唯一の、または、少なくとも稀な証拠となるもの;(vii) もっともすばらしい自然的現象、または、ひときわすぐれた自然美をもつ地域、及び、美的な重要性を含むもの;(ix) 陸上、淡水、沿岸、及び、海洋生態系と動植物群集の進化と発達において、進行しつつある重要な生物学的、生理学的プロセスを示す顕著な見本であるもの
登録年:1983

マチュ・ピチュは、インカ帝国の首都であったクスコの北約114km、アンデス中央部を流れるウルバン川上流の緑鮮やかな熱帯雨林に覆われた山岳地帯、標高2280mの四方を絶壁で隔てられた自然の要害の地にあるかつてのインカ帝国の要塞都市。空中からしかマチュ・ピチュ(老いた峰)とワイナ・ピチュ(若い峰)の稜線上に展開する神殿、宮殿、集落遺跡、段々畑などの全貌を確認出来ないため、「謎の空中都市」とも言われている。総面積5平方kmの約半分は斜面、高さ5m、厚さ1.8mの城壁に囲まれ、太陽の神殿、王女の宮殿、集落遺跡、棚田、井戸、排水溝、墓跡などが残る。日時計であったとも、生贄を捧げた祭壇であったとも考えられているインティワタナなど高度なインカ文明と祭祀センターが存在したことがわかる形跡が至る所に見られ、当時は、完全な自給自足体制がとられていたものと思われる。アメリカの考古学者ハイラム・ビンガムが1911年に発見、長らく発見されなかったためスペインの征服者などからの侵略や破壊をまぬがれた。また、マチュ・ピチュは、段々畑で草を食むリャマの光景が印象的であるが、周囲の森林には、絶滅の危機にさらされているアンデス・イワドリやオセロット、それに、珍獣のメガネグマも生息している。2008年の第32回世界遺産委員会ケベック・シティ会議で、森林伐採、地滑りの危険、無秩序な都市開発と聖域への不法侵入の監視強化が要請された。2010年1月24日、マチュ・ピチュ遺跡付近で、豪雨による土砂崩れが発生、クスコに至る鉄道が寸断され、日本人観光客を含む約2000人が足止めされた。
     ──『世界遺産事典 1007全物件プロフィール 2015改訂版』(シンクタンクせとうち総合研究機構)

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