未来へ残す壮大な景観 [ペトラ]
広大な砂漠の真ん中に突如として現れる、かつて繁栄を極めた古代都市の遺跡があります。
薔薇色の都とよばれるペトラです。
巨大な岩の奥深くに忽然と現れる神秘的な絶景です。
ヨルダン中東部、高さ100mを超える巨大な岩の間に細長い谷が続いています。
谷にできた道はおよそ1.5kmに渡って続きます。
およそ2300年前につくられた古代都市、ペトラの入り口です。
正面には「エル・ハズネ」と呼ばれる巨大な宝物庫がそびえます。
遺跡は岩の壁を彫り込んでつくられており、柱にはエジプトやギリシャなどの古代の神々が刻まれています。
失敗したからといってやり直せるはずはなく、当然失敗は許されない、作業は極度の緊張を強いられたことでしょうね。
そんなストレスにも負けず、これほどのものを造り上げてしまう、人間の能力は大したものです。
「エル・ハズネ」からさらに奥へと進むと、およそ3万人が暮らし、1000を超える住居や神殿の跡が残っています。
岩に彫り込まれた無数の穴、ここに住んでいた遊牧民族ナバテア人の墓です。
ヨーロッパとアジアをつなぐ公益で巨大な富を手にし、街を築きました。
かつての繁栄を偲ばせるローマ式の円形劇場。
他にも街を訪れる人々をもてなすための施設が数多く残されています。
DOVA-SYNDROME さん(http://dova-s.jp/)の音楽にのせて、バラ色の古代都市の絶景をお楽しみください。
ペトラ《ヨルダン》
Petra《Jordan》
http://whc.unesco.org/sites/326.htm
登録種別:文化遺産
登録基準:
(i) 人類の創造的天才の傑作を表現するもの;(iii) 現存する、または、消滅した文化的伝統、または、文明の、唯一の、または、少なくとも稀な証拠となるもの;(iv) 人類の歴史上重要な時代を例証する、ある形式の建造物、建築物群、技術の集積、または、景観の顕著な例
登録年:1985
ペトラは、首都アンマンの南190km、標高950m、岩山に囲まれたワジ(涸れ川)の峡谷にある。ペトラは、ギリシャ語で「岩」という意味で、岩山のシックと呼ばれる亀裂に、アラブ系の遊牧民族のナバタイ人が砂岩の壁面を彫った紀元前2世紀頃の古代遺跡。最も有名なのは、ベドウィンが「ファラオの宝物庫」と呼び、世界一美しい葬祭殿とされた高さ30m、奥行き25mのバラ色のエル・カズネ・ファルウンの神殿。この他にローマ時代の1~3世紀に建造された6000人以上もの収容能力があったといわれる円形のローマ劇場跡、浴場、宴会場、墳墓群、礼拝堂、住居址、貯水池、舗装道路などが残る。1812年にスイス人の探検家ヨハン・ブルクハントによって発見された。英国の詩人ディーン・パーコンは、ペトラを「東の国の壮麗な要塞、時の刻みと同じ位古いバラ色の都市、いつしか私もこの中に一体化していく」と称賛した。また、映画「インディ・ジョーンズ 最後の聖戦」のクライマックス・シーンの舞台にもなっている。レバノンのバールベク、イランのペルセホリスと共に中東三大遺跡として称えられる。
──『世界遺産事典 1007全物件プロフィール 2015改訂版』(シンクタンクせとうち総合研究機構)
0 件のコメント:
コメントを投稿
「cocolo supplie ココロさぷり」のブログを閲覧いただき、ありがとうございます。
Thank you for viewing 「cocolo supplie ココロさぷり」blog.
励みになりますので、コメントを残していただけると幸いです。
Your comments encourage us a lot.