2016年7月21日木曜日

黄昏の世界遺産 12

ヴェネツィアの夕陽 Sunset on Venice


1000年に渡る輝かしい繁栄を遂げた「地中海の女王」とたたえられる街、ヴェネツィア。
15世紀に貿易の中継地として繁栄の絶頂期を迎えました。
その頃、多くの芸術家が集まり、絵画の分野ではヴェネツィア派が興り、17世紀にはオペラなどバロック音楽の中心地となりました。
現在では、宝石、工芸品の製造、繊維工業が盛んで、ヴェネツィア・ガラスと呼ばれるガラス工芸も有名ですね。

街を貫く大運河「カナル・グランデ」の両側には繁栄を支えた「ベニスの商人」たちの館が並んでいます。
ヴェネツィアで最も有名な場所、サン・マルコ広場は、かのナポレオンが「世界一美しい広場」とたたえたといわれています。

水上に浮かぶ美しい街の夕景をDOVA-SYNDROME さん(http://dova-s.jp/)の音楽に乗せてお送りします。

では、この世界遺産の詳細を見ることにしましょうか。



ヴェネツィアとその潟《イタリア》
Venice and its Lagoon《Italy》

http://whc.unesco.org/en/list/394

登録種別:文化遺産
登録基準:(i) 人類の創造的天才の傑作を表現するもの;(ii) ある期間を通じて、または、ある文化圏において、建築、技術、記念碑的芸術、町並み計画、景観デザインの発展に監視、人類の価値の重要な交流を示すもの;(iii) 現存する、または、消滅した文化的伝統、または、文明の、唯一の、または、少なくとも稀な証拠となるもの;(iv) 人類の歴史上重要な時代を例証する、ある形式の建造物、建築物群、技術の集積、または、景観の顕著な例;(v) 特に、回復困難な変化の影響下で損傷されやすい状態にある場合における、ある文化(または、複数の文化)或は、環境と人間との相互作用を代表する伝統的集落、または、土地利用の顕著な例;(vi) 顕著な普遍的な意義を有する出来事、現存する伝統、思想、信仰、または、芸術的、文学的作品と、直接に、または明白に関連するもの
登録年:1987

ヴェネツィアは、イタリア北東部のヴェネト州にある。ヴェネツィアは、アドリア海の118の州の上に造られた水の都で、176の運河と400余の橋で島を結んでいる。9世紀には聖マルコの遺体がエジプトから移されると発展しはじめ、15~16世紀には、胡椒などの香辛料、絹、銀などの貿易で強国を築き、東西文明の結接点となった。大運河(カナレ・グランデ)の入口にあるサン・マルコ広場には、高さが100m近い鐘楼、ビザンチン、ゴシック、ルネッサンスなどの様式が混在した大理石のサン・マルコ大聖堂、それに、ドゥカーレ宮殿が、また、潟の岬の部分には、バロック様式の傑作といわれるサンタ・マリア・デッラ・サルーテ教会がある。ヴェネツィアでは、海面上昇や地盤沈下等が原因で、満潮時に冠水することが多くなっており、問題が深刻化しつつある。
     ──『世界遺産事典 1007全物件プロフィール 2015改訂版』(シンクタンクせとうち総合研究機構)

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