2016年10月28日金曜日

心を整え人生を豊かにする哲学者たちのことば 12.ソクラテス Socrates



通常、名言集の類は作者ごとにまとめることはあまりなく、その内容による分類が多いと思います。
ですが、ここでは哲学者の言葉を一人ずつ動画にしてみました。
哲学名言研究会・編著の『心を整え人生を豊かにする哲学者たちのことば』(笠倉出版社 2012年)から抜き出しています。
時代の新しい人から、回を重ねるたびに年代を遡るかたちの並びです。

音楽はHURTRECORDさん(http://www.hurtrecord.com/)。
著作権フリーBGM配布サイト HURT RECORD 応援バナー
もう何度も使わせていただいてます。
イメージとしては「宇宙」らしいのですが、なんとなく哲学的な響きだったので、この曲にしました。

背景の幾何学模様のグラフィックは、デザイン素材を扱う海外サイト、DEALJUMBO (www.dealjumbo.com/)からダウンロードしたもので、Cruzine Designさんの作です。
文字数が多いものが多く、写真だとほとんど隠れてしまいますし、ベタの一色では味気ない気がしたので。

では、それぞれの哲学者の経歴をかいつまんでみましょうか。

ソクラテス Socrates

紀元前470(498?)頃~紀元前399.04.27
研究分野:認識論、倫理学
主な概念:無知の知、アレテー、問答法(産婆術)

ギリシアの哲学者。彫刻家ソフロニスコスと助産師ファイナレテの子。前半生はほとんど不明であるが、後半生、特に晩年はプラトン(紀元前428/427~紀元前348/347)、クセノフォン(紀元前430頃~紀元前355頃)、アリストテレス(紀元前384~紀元前322)、アリストファネス(紀元前450頃~紀元前388頃)の著作から知られる。著作を残さなかったのでその学説は主としてプラトンの対話篇によるほかはなく、それ自体哲学史上の大きな問題となっている。ソクラテスは「汝自身を知れ」というデルフォイの神託をあらゆる哲学的思想の出発点におき、人間の自己とは身体ではなく霊魂であり、この霊魂をよい状態に保つことに人間としての幸福が在するとの立場から、善や他の諸価値をロゴスによって吟味することを試みた。その方法としては対話におけるエイロネイア(アイロニー)と産婆術が有名である。アリストテレスは学の基礎としての帰納法と概念的定義をソクラテスの二つの功績として認めている。70歳のときメレトスやアニュトス(生没年未詳)らに告訴され、死刑宣告を受け、毒杯を仰いで死んだ。
  ──『ブリタニカ国際大百科事典』


汝自身を知れ gnōthi sauton

デルフォイの神殿に刻まれていたといわれる有名な格言。ディオゲネス・ラエルティオス(生没年未詳)はこれをギリシア七賢人の一人タレス(紀元前624頃~紀元前548/545)に帰すが、同じ七賢人の一人スパルタのキロンの作とも他の賢者の言葉ともいわれ定かでない。ソクラテスは、人間の知恵が神に比すれば取るに足らぬものであるとする立場から、何よりもまず自己の無知を知る厳格な哲学的反省が肝要であるとして、この格言を自己の哲学的出発点においた(『ソクラテスの弁明』『ファイドロス』)。
  ──『ブリタニカ国際大百科事典』

※今回のシリーズの動画に登場する人物名には該当の動画へのリンクを貼ってあります。

「心を整え人生を豊かにする哲学者たちのことば」シリーズ(全12本)すべてをまとめてご覧になりたい方はコチラからどうぞ。

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