2017年2月10日金曜日

chocoholic





ヴァレンタインなので、チョコづくしの動画作っちゃいました。
なんて、実はヴァレンタインに便乗しただけなんですけど。
「cocolo supplie ココロさぷり」はチョコレートが好きなんですよ。
これ見てるとホントに幸せな気分になるんですよね~。
出来上がった動画を見て、エンドルフィン(脳内の麻薬的物質)出まくりなのが自覚できるほど。
(実際に脳波形をあてて測ったわけじゃありませんけど。)
ヴァレンタインに限らず、チョコ好きの方に日常的に見ていただきたいですね。

自制のきかない人は見ないでください。
え、でも脳は想像と現実の区別がつかないから、甘いものを食べた気になると、その糖分を分解しようとして脂肪なんかを代わりに分解するんじゃないの?
ってことは動画見て食べたつもりでいるとダイエットに効果的なんでしょうか?
どなたか実験してみてください。
(「cocolo supplie ココロさぷり」は標準体型を下回るので。)

なにはともあれ、幸せを感じるのが一番ですから。
それが「cocolo supplie ココロさぷり」の動画の目的ですし。
幸せ=癒しだと考えています。

使用した写真はほとんどがAC WORKSさんのもの。
イチゴや抹茶などのホワイトチョコをベースにした写真はありません。
基本的にチョコ本来の色、茶色が主なので、現在投稿途中のシリーズ「Charm of Colors 色の魔法」としても見ていただけますね。

話に出たついでにちょっと脱線して、「Charm of Colors 色の魔法」の公開中動画もご紹介しましょう。
【癒し HEALING】Charm of Colors 色の魔法~aqua blue 水色
【癒し HEALING】Charm of Colors 色の魔法~orange 橙
【癒し HEALING】Charm of Colors 色の魔法~black 黒 (a)
【癒し HEALING】Charm of Colors 色の魔法~black 黒 (b)
【癒し HEALING】Charm of Colors 色の魔法~blue 青 (a)
【癒し HEALING】Charm of Colors 色の魔法~blue 青 (b)
このシリーズは全編通して1色の動画で、色による癒し効果を狙ったものです。
世の中にあるたくさんの色の中からひとつに絞って構成していますが、ベタ(全面同じ色だけで塗ること)ではなく、その色を中心にした写真や視線が向くものを集めた創りです。
後日ブログにて詳細を記載します。

話を今回の動画に戻します。
音楽はDOVA-SYNDROMEさん (http://dova-s.jp/)のものを使わせていただきました。
ピアノの旋律が美しい一品です。

さて、タイトルの「chocoholic」ですが、辞書を引いても載ってないはずです。
学生時代のイギリス人講師の造語です。
アルコール中毒のことをalchoholicというんですが、彼もチョコ好きだったんですね、自らチョコ中毒と称したというわけです。
その言葉が写真を見た時に記憶にのぼってきたので命名しました。

あ、そうそう。
ヴァレンタインにチョコを贈るのって日本だけの風習だって、知ってました?
某お菓子会社Fの商品にハート形のチョコを売り出す戦略だったと記憶してたんですが、ものの本にはとある百貨店のマーケティング手段だとありました。
どちらにしても、日本人の国民性が表れている気がします、よく言えば「信じやすく純粋」、悪く言えば「口車に乗せられやすい」。
土用の丑の日にうなぎを食べるのと同じような感じでしょうね。
欧米では男女問わず贈り物をします。
花が多いようですが。
去年作った動画は花です。
併せてご覧ください。
【癒し HEALING】happy valentine's day バレンタインによせて (ver2)
ちなみに3月のホワイトデイも日本ならではですよ。

バレンタインデー St. Valentine's Day
ローマ時代のキリスト教殉教者ヴァレンチヌス(生没年未詳、2世紀頃のキリスト教の聖人)の祝日。2月14日がこれにあたり、この日には友人や恋人の間でカードを交換したり、贈物をする習慣がある。この習慣は古代ローマの豊穣祈願祭ルペルカリアと関連があると思われるが、ヴァレンチヌスとは元来無関係であった。ドイツでは運命の日。求愛の日とする国もあるが、彼とは無関係らしい。
──『ブリタニカ国際大百科事典』

みなさんからのチョコの差し入れお待ちしています。
(女性に限らず男性からのチョコも大歓迎ですよ。
でも毒入りは遠慮しておきます。笑)
メール添付で商品が送れるようになると便利でいいんですが、ムリですかねぇ……。
流通を変える画期的なアイディアだと思いますが、技術が追いつかないかも。












2017年2月9日木曜日

AC WORKSのプレミアム登録をオススメする16の理由








「cocolo supplie ココロさぷり」の動画ではよく利用させてもらっているデザイン素材サイト、AC WORKSさん。
商用利用もOKなものなので、著作権に触れないで使えるのは嬉しいかぎりです。
メルマガで送られてくる素材だけなら無料会員でも十分なんですが、それだといくらテーマ毎にまとまった素材が手に入るとはいえ、「こんな素材が欲しい!」というのにピッタリのものが含まれている確率はほとんどないに等しいかもしれません。
そこで利用するのが、AC WORKSさんの各サイト。
サイトの利用もほとんどの場合、無料なんですが、難点が──。

難点その1
●ダウンロードできる点数が少ない!
AC WORKSさんのサイトでよく利用するのが、やっぱり写真素材。
検索してサムネイルから好みの素材を選んでダウンロードする仕組みは、他のサイトも変わらないと思います。
サイズもS・M・Lと揃っていて、状況に応じて使い分けられるようになっているんですが、入手する側からすれば「大は小を兼ねる」で、大きいものを持っていれば、大抵の場合間に合うんですよ。
サイズが大きすぎれば小さくすれば済む(たしかに手間はちょっとかかりますが)んですが、小さいものを引き伸ばすと画質が劣化しまくり……、で使い物にならなかったり。
でも、ここがAC WORKSさんの商売上手なところ。
Lサイズ(多分Mサイズも? 使ったことがないから不明ですが)は無料会員だと1日1点限り。
スーパーの特売品「お一人様1点限り」じゃないんですから──、と文句いってもダメ。
「何点もダウンロードできないのイヤなら、プレミアム登録してね」という具合。
まあ、この手の手法はどこでも使ってますけど。
S サイズのダウンロードでも最大9点。

難点その2
●1回に1点、しかもダウンロード開始まで待たされる!
気に入った素材をダウンロードするのに、1つずつチマチマとダウンロードしなければならない不便さといったら。
出来るならまとめてダウンロードしたいですよね。
しかも1回のダウンロードに15秒の待ち時間があるんですよ。
「欲しいのは1点だけ、他はいらない」という場合であれば、15秒はたいして苦じゃないかもしれませんが、数点あったらどうです?
想像しただけでもイライラしそうでしょ?

難点その3
●メルマガの素材のダウンロード期限が短い!
毎日(正確には毎朝7時頃)送られてくるメルマガには、必ずその日の新作素材(サイトにアップされる前のものらしいです)があって、これが重宝するんですよ。
以前にもお伝えしました(その記事はコチラ ブログ161201)が、このメルマガの素材が溜まりに溜まって、なんとか使えないかと始めたのが「cocolo supplie ココロさぷり」の動画なんです。
サイトからのダウンロードだと上にもありますが、1日9点まで。
でもメルマガの素材は写真なら50点ほど。
同じテーマのものが入っているので、その中から選べるのってすごく便利ですよ。
が、しかし。
このダウンロード、翌日の18時までの限定なんです。
忙しかったり、つい忘れちゃったり、って人間誰しもあるじゃないですか。
1日半じゃダウンロードできなかったり──、そういうときに限って「あ、いいじゃん!」てな素材だったり──。
(ダウンロードはできなくても、どんな素材かはリンクをクリックするとできます。)

難点その4
●検索回数が限られている!
サイトで検索して素材を探すのが当たり前の素材サイトですが、1日5回までしか検索できないんですよ!
「ありえない!」と絶叫したくなります、正直。

さて、ここまで「cocolo supplie ココロさぷり」が個人的に感じた不便なところを挙げてきました。
「そんなに不便なら利用を見送ろうかな」と思いました?
でも、解決策があるとしたら?

今まで散々「無料会員」という言葉を使ってきました。
勘のスルドイ方ならもう察していらっしゃると思いますが、実はAC WORKSさん、ちゃんと有料の優遇サービスを用意してるんですよ。
シッカリ者ですね。
(てか、会社なんだからどこかで利益を出さなきゃ、成り立たないわけですから、当然なんですけど──。)

ここからはプレミアムサービスをお勧めする理由を挙げますね。

理由その1
●格安の値段で特典多数!
この記事を書いている2017年2月日現在、有料のプランは以下の4つ。
・「毎月更新プラン」(月々更新)
・「毎年更新プラン」(年に1度の更新)
・「2年更新プラン」(2年に1度の更新)
・「3年更新プラン」(3年に1度の更新)
更新時期が長くなればなるほど、料金的にはお得になるようです。
ちなみに現在の価格は、毎月プランが616円(税込665円)月々課金されるほかは、更新時期に1度だけ課金され、1年プランが6,653円(税込7,185円)、2年プランが11,827円(税込12,773円)【20%OFF】、3年プランが15,523円(税込16,765円)【30%OFF】。
これだけ見ると「結構するのね」という声が聞こえてきそうですが、他社はもっと高いですよ。
参考までに、月々更新タイプのプランを比較すると、アメリカで設立されたG社が運営するIは10点のダウンロード可能で1か月9900円(他のプランもありますが、料金形態が異なるので単純に比較にならないですね)、デザインソフトの老舗Aは3点ダウンロード可能で3480円(年間のプランもありますが毎月の支払いです)、日本最大級を謳うPは1日25ダウンロード可能で37800円。
AC WORKSさんの税込み価格を日・月に換算してみると、「毎月更新プラン」が22.17円/日、665円/月、「毎年更新プラン」が19.95円/日、598.75円/月、「2年更新プラン」が、17.74円/日、532.20円/月、「3年更新プラン」にいたっては、15.52円/日、465.69円/月になります。(※1か月30日、1年360日で計算)
今後も数回にわたって値上げが予定されているようですが、今なら更新時も入会時の価格が継続されるので、早く入会した人勝ちですよ。
(今まで6~7年使ってきていますが、その間もう何度値上げしたか覚えていません。)

理由その2
●プレゼント素材がある!
メルマガの素材、サイト掲載の素材のほかに、プレミアム会員入会時に素材セットがもらえるんです。
この入会時の素材プレゼントは残念ながら毎月プランはありませんけど。
そのほかにも毎月毎月特典素材集がもらえるなんて、素材好きにはたまりませんね。

理由その3
●グループ内のどのサイトでも有効!
将来的にはそれぞれのサイトで個別に登録が必要になるかもしれません。
が、今は「写真」「イラスト」「シルエット」どのサイトでもプレミアム会員としての特典が受けられるんです。

理由その4
●ダウンロード履歴が残る!
一度ダウンロードした素材をしばらくしてからもう一度使いたい時もありますよね。
(今はなくても、使っていると、そういうときがきっと来ます。)
これをイチイチ検索してたら、日が暮れるかもしませんよ。
過去にダウンロードした素材の履歴が最大1,000点まで残れば、そんな悩み一気に解決できてしまうんじゃないですか?

理由その5
●まとめてダウンロードできる! 待ち時間もなし!
難点その2の解決策ですね。
でも大きなお勧めポイントですよ、これは。
素材をカートに入れて、最大10 点までまとめてダウンロードすることが可能で、「やっぱりやめた」と気が変わっても簡単に削除できるんです。
しかも待ち時間は0秒、すごい!
メルマガの素材にも適用されるんですよ。
もう、とてつもなく時短かも。

理由その6
●ダウンロード数無制限!
難点では1番目に挙げた解決策が6番目って、我ながら「ちょっと変かな」と思いますが。
でもやっぱり消費者としてはサービスの価格も大事なので、この価格に見合うことを述べないと。
1日に何点でもダウンロード可能って、それだけでも価値あると思いません?

理由その7
●有料素材も追加課金なし!
冒頭に「ほとんどの場合、無料」と書いていたのを覚えていますか?
つまり、サイトには有料で販売されているコンテンツもあるんです。
無料会員だと、それを1点ずつ購入する形になるんですが、プレミアム会員は会費に含まれるってお得じゃないですか。

理由その8
●メルマガ素材のダウンロード期限延長!
入会から若干のタイムラグ(2日程度)があるものの、メルマガの待ち時間もなくなるだけでなく、過去6日分の素材をダウンロードできるんです。
これで採り逃しなしですね。

理由その9
●検索が無制限!
上記難点4を解決する特典。

理由その10
●最大50万円の「あんしんサポート」つき!
オリジナル素材なので、基本的にはありえないトラブルも、もしあったら大変。
そんなときはこの特典が役に立つでしょう。
利用規約に従って写真ACからダウンロードした写真を利用したにも関わらず、権利侵害などのトラブルが発生した場合、1トラブルにつき50万円まで補償してくれるなんて心強いですね。

理由その11
●入会は月初でも月末でも同じ条件
通常この手のサービスは月初に入会したほうがお得になるケースが多いのですが、ここは違います。
月末に入会した(毎月プランの場合)としても、その日から30日後に更新されるシステムになっています。

理由その12
●解約も簡単!
面倒な手続きがいらず、マイページよりわずか数クリックで解約が可能。
インターネット上で完結でき、誰かが解約を阻止するために待ち構えているようなこともありません。
もちろん電話でネチネチと根掘り葉掘り理由を聞かれることもありません。
気まずい思いを一切することなく、無人ページでポチポチとマウスをクリックするだけで解約できてしまうなんて、安心ですね。

以上、全部で16の理由から、どうして、無料会員ではなく、有料でもプレミアム会員を推すのか判っていただけたと思います。
「一人の話では納得できない」という方もいらっしゃるでしょう。
以下に利用者の声を載せておきます。
すべてAC WORKSさんのサイト上に掲載されているものをそのまま転載しています。

  • わたしはデザイナーとしてデザイン会社で勤務しており、かなりの頻度で御社サイトを使用しています。無料で高いクオリティの素材をダウンロードできるのは大変ありがたいのですが、正直言って待ち時間がとにかく苦痛でした・・・。いつもイライラとの戦いでしたが、プレミアムプランが出来てからは待ち時間がなくなり快適に使用する事ができ、毎日のように利用しています! 低額の利用料でこのストレスから解放されるのであれば、入ってぜったいに損はないと感じます。
  • 今回プレミアムプランに加入し、助かっているのは待ち時間がなくなったことが一番なのですが、ダウンロード履歴が残ることがと嬉しいです。私は同じ雰囲気で自分のサイトをまとめたいので、同じシリーズの素材を使うことをよくするのですが、前まではそれを調べるのに一苦労でした。しかし今は過去のダウンロード履歴を見て、その履歴からすぐ探せるのでとても助かっています。自分専用のハードディスクをもらったようで嬉しいです。
  • 今までだと、一つ素材をダウンロードすると画面が遷移しちゃうので、JPGとPNGの両方が欲しいとき、JPGファイルをダウンロード後に、前のページに戻って、もう一回タイマーが0になるまで待ってからJPG をダウンロードしていたので、時間がかかって大変でした。プレミアム会員は、好きな素材を検索ページから選択して、まとめてダウンロードできるので、そもそもダウンロードページに行く必要もなく、とても効率よくダウンロードができ、仕事が捗るようになりました。もう無料会員には戻れません!
  • 以前は有料のストックフォトサイトを利用していたのですが、月額の利用料金が30,000円程度したので高くて続けることができませんでした。その点、こちらのサービスはウソみたいなに金額が安くて助かっています。流石に素材点数は大手有料のストックフォトサイトほどありませんが、イラストAC、写真AC、シルエットACの3サイトをプレミアム会員として利用することができるため、ほぼ必要な素材をストレスなく手に入れることができて満足しています!
  • 今まではダウンロードできるまでの時間が長いので、違うことをしたりして時間を潰していました。思い切ってプレミアム会員に登録したら、速く快適にダウンロードできてびっくりしました!こんなことならもっと早く入っておけば良かった!待ち時間が短縮できただけでも、プレミアム会員のメリットは大きかったです。また、同じような素材がたくさん欲しい時に、いつもは厳選していたのですが、まとめてダウンロードできる機能で、どんどん欲しいものをダウンロードできるようになったのでとても便利になりました!


最後にプレミアム会員の登録にはクレジットカードが必要です。
支払いはクレジットカードのみで、銀行振り込み、銀行の自動引き落としには対応していません。
VISA、MASTER、JCB、アメリカンエクスプレス、ダイナースなど主要なカードなら使えます。

魅力を感じた方は今すぐサイトにアクセス。
#写真 :https://goo.gl/sfihdD
#イラスト :https://goo.gl/51ffJu
#シルエット :https://goo.gl/Vsihqf
下のバナーからも可能ですよ。
現在、登録・ダウンロードなどの手順をまとめたマニュアルを製作中です。
出来次第、ダウンロードリンクをお伝えします。
しばしお待ちを。







2017年2月8日水曜日

百人一首 100 verses by 100 poets #016



016
古今・巻八
Kokin(waka)-shu, vol. 8
離別
separation
題知らず──在原行平朝臣
untitled
たち別れ
いなばの山の
峰に生ふる
まつとし聞かば
今帰り来む
たちわかれ
いなばのやまの
みねにおうる
まつとしきかば
いまかえりこん
Tachi wakare
Inaba no yama no
Mine ni ouru
Matsu to shi kikaba
Ima kaeri-komu.
私は今別れて因幡(いなば)の国に行くが、その因幡山の嶺に生える松の名のように、あなた方が「待っている」というのを聞いたなら、すぐに帰ってきましょう
If breezes on Inaba’s peak
Sigh through the old pine tree,
To whisper in my lonely ears
That thou dost pine for me,
Swiftly I’ll fly to thee.
別れがたい気持ちと行く末の不安
国司の任務のため、京から因幡国(現在の鳥取県)に赴任する際に詠んだ離別歌。待っていると聞いたならば、すぐに帰ってくる、と言っているが、実際は任期が終わるまでは、簡単には帰京できないため、威勢のよい誓いの裏側に不安や孤独を感じさせる。
二~四句に「いなばの山の嶺におふるまつ」という歌枕を取り入れることで、かえって「心はここ(京)にある」と訴えているようでもある。
Yukihira Ariwana was the Governor of the Province of Inaba, and half-brother of the writer of the nest verse; he died in the year 893, aged 75.
The word matsu in the original may mean ‘a pine tree’, but it may also men ‘waiting and longing for’. This is an instance of a ‘pivot-word’, imitated to certain extent in the translation, although in English we have to employ the word twice over, while it only appears once in the Japanese.
[The illustration shows the pine tree on the mountain, and the poet standing undrer it with two attendants.]
中納言行平 ちゅうなごんゆきひら THE IMPERIAL ADVISER YUKIHIRA
818893年。平城(へいぜい)天皇の皇子。弾正尹四品阿保親王(だんじょうのいんあぼうしんのう)の第2子。在原業平の異母兄。天長3(826)年業平とともに在原姓を賜わり、臣籍に降る。文徳天皇の斉衡(さいこう)2(855)年正月に従四位に叙せられ、因幡守に任ぜられて京をたつ。元慶6(882)年に中納言に任ぜられ、民部卿もかねたが、76歳で没。
「在民部卿家歌合」(885)は現存最古の歌合であり、この人の家で催されたものの集である。勅撰集には「古今集」「後撰集」「玉葉集」などに11首入首。

古今和歌集(こきんわかしゅう)

平安中期、日本最初の勅撰和歌集
略称『古今集』。20巻。歌数約1100首。醍醐(だいご)天皇の勅により編集を始め、905(延喜5)年撰進された。撰者は紀貫之《歌035》、凡河内躬恒《歌029》、紀友則《歌033》、壬生忠岑《歌030》ら。『万葉集』に入らなかった古歌とそれ以後の新しい歌を集大成したもので、巻頭に貫之の「仮名序」、巻尾に紀淑望(よしもち)の「真名序」を置く。歌風は七五調・体言止めが多く、優美典雅、理知的で機知を尊ぶ。のちの勅撰和歌集の理想となった。代表歌人としては撰者らのほかに六歌仙がいる。
  ──『日本史事典』

動画の見方、ブログの読み方などの説明をしましょう。
まず、朗詠音声はプロのもので、左大臣光永さん(http://ogura100.roudokus.com/)による朗詠です。
BGMとして使用させていただいた曲は、雅楽『平調 越天楽』というもので、クラシック名曲サウンドライブラリーさん(http://classical-sound.seesaa.net/)からダウンロードしました。
動画では多くの画像を組み合わせています。
以下の画像をご参照ください。

(クリックすると拡大画像がご覧いただけます。)
まず右上の画像を見てください。
これは動画中の和歌部分の画像です。
各記号の示すものは以下のとおりです。

A…作品番号 number of the verse
1…作者 poet
2…作者肖像画 portrait of the poet
『錦百人一首あつま織』勝川春章(1775年)"Nishiki Hyakunin-isshu Azuma Ori" by Shunsho Katsukawa (1775)/国立国会図書館(http://www.ndl.go.jp/)(※#002除く except #002
3…作者肖像画 portrait of the poet
『今様百人一首吾妻錦』永楽屋東四郎(江戸時代後期?)"Imayo Hyakuninn-Isshu Azuma Nishiki" by Toshiro Erakuya (late Edo era?)
C…出典 origin
D…部立 category(左下画像参照 see the image of left down
それぞれの色は平安時代女房装束のかさねの色です。
四季はそれそれの着用時期に合わせたもの、恋・旅・他は通年での着用の色。
E…詞書 description
F…イメージ画像 image picture of the verse
基本的に明記されていないものはすべてPhoto Libraryさん(https://www.photolibrary.jp/)の写真です。
歌に詠まれた事象がメインですが、時刻、時期、場所などは歌の内容とは異なる場合がありますので、あくまで歌の世界を堪能する助けとして見てください。
当然ながら歌の詠まれた当時の写真ではありません。
なかには現代社会が映りこんでいるものもあります。
なお、恋の部立などの象徴的なものに関しては、独断でそれらしいものを選んでいます。
G…歌意イメージ画像 image picture of the meaning of the verse
英語の解説書にあった画像ですが、題名・作者など一切不明です。
18世紀の木版画とありますが、著者のWilliam N. Porter氏も作者はわからなかったようです。
(英語では画像について説明されている歌もありますが、日本語はありません。)
Sentences in [ ] describe about the picture.

右側の画像はブログの表に関してです。
この画像に用いている色は各部分を区別するためのもので、特に意味はありません。
黄色のアルファベットは動画のものと対応しています。
詳細は上記を参照願います。
緑のアルファベットはブログのみです。
H…歌 verse
これなくしては成り立たないので、当然動画にも入れています。
左:漢字かな表記(歴史的仮名遣い) LEFT: Kanji + Hiragana (old writing)
漢字を使っているもの、かなを使っているもの、漢字も異なるもの、かなりのヴァリエーションがありますが、個人的に見て美しいものを選んでいます。
中:ひらがな表記(現代仮名遣い) MIDDLE: Hiragana (modern writing)
右:ローマ字表記 RIGHT: rōmaji
I…歌意 meaning of the verse
日本語:『一冊でわかる百人一首』吉海直人・監修(成美堂出版)のものを採用しています。
English: from "A Hundred Verses from Old Japan: a translation of the hyaku-nin-isshu" by William N. Porter (TUTTLE PUBLISHING, 1979, first edition 1909 by The Clarendon Press, London)
J…解説 explanation of the verse
同上
same as above
K…作者について about the poet
Sorry.
No English.
Some have description by Mr. William N. Porter in J section.

余談ですが、動画の和歌部分上下の千代紙柄、背景の和紙素材はAC Worksさんの提供による素材を使っています。






2017年2月6日月曜日

百人一首 100 verses by 100 poets #015


015
古今・巻一
Kokin(waka)-shu, vol. 1
spring
仁和の帝の皇子におはしましける時に人に若菜たまひける御歌
giving someone fresh green when the Emperor in Nin-na was still Prince
君がため
春の野に出でて
若菜つむ
わが衣手に
雪は降りつつ
きみがため
はるののにいでて
わかなつむ
わがころもでに
ゆきはふりつつ
Kimi ga tame
Haru no no ni idete
Wakana tsumu
Waga koromode ni
Yuki wa furi-tsutsu
あなたのために春の野に出て若菜を摘んでいる私の袖に、ひらひらと雪が舞いつづけている
Mother, for thy sake I have been
Where the wakana grow,
To bing thee back some fresh green leaves;
And see---my koromo
Is sprinkled with the snow!
早春の雪のなかで緑の息吹を手折る
春にナズナなどの若い芽を粥にして食べると邪気が祓われるという古い風習がある。
この歌は光孝天皇が即位する前に詠んだもので、若菜を添えてある人に送ったのだという。雪の降るなかを「君がため」に摘んでいるところに相手を思いやる気持ちがうかがえる。ただし、当時、菜を摘むのは女性の仕事であったことや、高貴な位を考えると摘むことを想像して詠んだ歌だと考えられている。
Kwoko was raised to the throne by the Fujiwara family, when the mad Emperor Yozei was deposed; he reigned A.D. 885-887, and is said to have composed this verse in honor of his grandmother.
Wakana, literally ‘young leaves’, is a vegetable in season at the New Year; a koromo is rally a priest’s garment, but is used here for the Emperor’s robe.
[In the picture we see the Emperor gathering the fresh green leaves, and the snow falling from the sky.]
光孝天皇 こうこうてんのう THE EMPEROR KWOKO
830887年。第58代天皇。諱(いみな)は時康。仁明(にんめい)天皇の第3皇子、宇多天皇の父、醍醐(だいご)天皇の祖父。陽成(ようぜい)天皇《歌013》の後、藤原基経(ふじわらのもとつね)に迎えられ、元慶8(884)年54歳で即位。病のため58歳で崩御。在位の年号から「仁和(にんな)の帝」ともよばれた。
勅撰集には「古今集」などに14首はいっており、「仁和御集」がある。

古今和歌集(こきんわかしゅう)

平安中期、日本最初の勅撰和歌集
略称『古今集』。20巻。歌数約1100首。醍醐(だいご)天皇の勅により編集を始め、905(延喜5)年撰進された。撰者は紀貫之《歌035》、凡河内躬恒《歌029》、紀友則《歌033》、壬生忠岑《歌030》ら。『万葉集』に入らなかった古歌とそれ以後の新しい歌を集大成したもので、巻頭に貫之の「仮名序」、巻尾に紀淑望(よしもち)の「真名序」を置く。歌風は七五調・体言止めが多く、優美典雅、理知的で機知を尊ぶ。のちの勅撰和歌集の理想となった。代表歌人としては撰者らのほかに六歌仙がいる。
  ──『日本史事典』

動画の見方、ブログの読み方などの説明をしましょう。
まず、朗詠音声はプロのもので、左大臣光永さん(http://ogura100.roudokus.com/)による朗詠です。
BGMとして使用させていただいた曲は、雅楽『平調 越天楽』というもので、クラシック名曲サウンドライブラリーさん(http://classical-sound.seesaa.net/)からダウンロードしました。
動画では多くの画像を組み合わせています。
以下の画像をご参照ください。

(クリックすると拡大画像がご覧いただけます。)
まず右上の画像を見てください。
これは動画中の和歌部分の画像です。
各記号の示すものは以下のとおりです。

A…作品番号 number of the verse
1…作者 poet
2…作者肖像画 portrait of the poet
『錦百人一首あつま織』勝川春章(1775年)"Nishiki Hyakunin-isshu Azuma Ori" by Shunsho Katsukawa (1775)/国立国会図書館(http://www.ndl.go.jp/)(※#002除く except #002
3…作者肖像画 portrait of the poet
『今様百人一首吾妻錦』永楽屋東四郎(江戸時代後期?)"Imayo Hyakuninn-Isshu Azuma Nishiki" by Toshiro Erakuya (late Edo era?)
C…出典 origin
D…部立 category(左下画像参照 see the image of left down
それぞれの色は平安時代女房装束のかさねの色です。
四季はそれそれの着用時期に合わせたもの、恋・旅・他は通年での着用の色。
E…詞書 description
F…イメージ画像 image picture of the verse
基本的に明記されていないものはすべてPhoto Libraryさん(https://www.photolibrary.jp/)の写真です。
歌に詠まれた事象がメインですが、時刻、時期、場所などは歌の内容とは異なる場合がありますので、あくまで歌の世界を堪能する助けとして見てください。
当然ながら歌の詠まれた当時の写真ではありません。
なかには現代社会が映りこんでいるものもあります。
なお、恋の部立などの象徴的なものに関しては、独断でそれらしいものを選んでいます。
G…歌意イメージ画像 image picture of the meaning of the verse
英語の解説書にあった画像ですが、題名・作者など一切不明です。
18世紀の木版画とありますが、著者のWilliam N. Porter氏も作者はわからなかったようです。
(英語では画像について説明されている歌もありますが、日本語はありません。)
Sentences in [ ] describe about the picture.

右側の画像はブログの表に関してです。
この画像に用いている色は各部分を区別するためのもので、特に意味はありません。
黄色のアルファベットは動画のものと対応しています。
詳細は上記を参照願います。
緑のアルファベットはブログのみです。
H…歌 verse
これなくしては成り立たないので、当然動画にも入れています。
左:漢字かな表記(歴史的仮名遣い) LEFT: Kanji + Hiragana (old writing)
漢字を使っているもの、かなを使っているもの、漢字も異なるもの、かなりのヴァリエーションがありますが、個人的に見て美しいものを選んでいます。
中:ひらがな表記(現代仮名遣い) MIDDLE: Hiragana (modern writing)
右:ローマ字表記 RIGHT: rōmaji
I…歌意 meaning of the verse
日本語:『一冊でわかる百人一首』吉海直人・監修(成美堂出版)のものを採用しています。
English: from "A Hundred Verses from Old Japan: a translation of the hyaku-nin-isshu" by William N. Porter (TUTTLE PUBLISHING, 1979, first edition 1909 by The Clarendon Press, London)
J…解説 explanation of the verse
同上
same as above
K…作者について about the poet
Sorry.
No English.
Some have description by Mr. William N. Porter in J section.

余談ですが、動画の和歌部分上下の千代紙柄、背景の和紙素材はAC Worksさんの提供による素材を使っています。






2017年2月5日日曜日

百人一首 100 verses by 100 poets #014



014
古今・巻十四
Kokin(waka)-shu, vol. 14
love
題知らず──かはらの左大臣
untitled
陸奥の
しのぶもぢずり
誰故に
乱れそめにし
我ならなくに
みちのくの
しのぶもじずり
たれゆえに
みだれそめにし
われならなくに
Michinoku no
Shinobu moji-zuri
Tare yue ni
Midare-some nishi
Ware naranaku ni.
陸奥の信夫もじずりの乱れ模様のように私の心は乱れているが、それはほかでもないあなたのせいなのに。私ひとりのせいではないのに
Ah! Why does love distract my thoughts,
Disordering my will!
I’m like the pattern on the cloth
Of Michinoku hill,
All in confusion still.
初めての胸の高鳴りか、恋人への言い訳か
信夫(しのぶ)地方(現在の福島県)の名産である「しのぶずり」の染め物の乱れた模様と、恋にかき乱される自分の心情を重ねている。
恋歌はその段階によって1~5に分けられている。出典の『古今集』(四句は「みだれんと思ふ」)では、4を恋の末期的な段階としていて、女性からつれなさを責められ、その弁明としての返歌と読めるが、定家は相手を初めて見たときの胸の高鳴りを詠んだものとする、1(恋の初期段階)という解釈を好んでいたようである。
The old capital of Kyoto was divided into right and left districts, and the above is only an official title; the poet’s name was Toru Minamoto, and he died in the year 949. At Michinoku, in the Province of Iwashiro, in old times a kind of Figured silk fabric as made, called moji-zuri, embroidered with and intricate pattern, which was formed by placing vine leaves on the material, and rubbing or beating them with a stone until the impression was left on the silk. There is a hill close by, called Mount Shinobu, and a small temple, called Shinobu Moji-zuri Kwannon. Shinobu can also mean ‘a vine’, ‘to love’, or to ‘conceal (my love)’. The meaning of this very involved verse appears to be, that his thoughts are as confused with love as the vine pattern on the embroidered fabric made at Mount Michinoku. [The picture seems to show the lady with whom the poet was in love.]
河原左大臣 かわらのさだいじん THE MINISTER-OF-THE-LEFT OF THE KAWARA (DISTRICT OF KYOTO)
源融(みなもとのとおる)。822895年。嵯峨天皇の第八皇子。承和5(838)年源氏姓を賜わって臣籍に降下。貞観14847)に左大臣となる。74歳で没。
風流を好み、奥州塩釜に河原院などの別荘をもち、宇治の別荘はのちの平等院である。豪華な住宅「河原院」を建てたことから河原左大臣と呼ばれた。勅撰集には、「古今集」と「後撰集」に各2首はいっている。

古今和歌集(こきんわかしゅう)

平安中期、日本最初の勅撰和歌集
略称『古今集』。20巻。歌数約1100首。醍醐(だいご)天皇の勅により編集を始め、905(延喜5)年撰進された。撰者は紀貫之《歌035》、凡河内躬恒《歌029》、紀友則《歌033》、壬生忠岑《歌030》ら。『万葉集』に入らなかった古歌とそれ以後の新しい歌を集大成したもので、巻頭に貫之の「仮名序」、巻尾に紀淑望(よしもち)の「真名序」を置く。歌風は七五調・体言止めが多く、優美典雅、理知的で機知を尊ぶ。のちの勅撰和歌集の理想となった。代表歌人としては撰者らのほかに六歌仙がいる。
  ──『日本史事典』

忍摺・信夫摺(しのぶずり)

摺込染(すりこみぞめ)の一種。昔、陸奥国信夫(しのぶ)郡から産出した忍草(シダ類ウラボシ科の落葉多年草)の茎・葉などの色素で捩(もじ)れたように布帛(ふはく)に摺りつけたもの。捩摺(もじずり)ともいい、その文様が捩れからまっているからとも、捩れ乱れた文様のある石(もじずりいし)に布をあてて摺ったからともいう。しのぶもじずり。草の捩摺。しのぶ。
  ──『広辞苑』

信夫地方(現在の福島県福島市南部)の特産品として知られた染め物だったらしいのですが、残念ながら今では完全に廃れてしまったようです。
動画ではカットしていますが、実際に染めている様子はこんな感じです。
写真はhttp://kingstone3.seesaa.net/article/407420434.htmlから拝借しました。

動画の見方、ブログの読み方などの説明をしましょう。
まず、朗詠音声はプロのもので、左大臣光永さん(http://ogura100.roudokus.com/)による朗詠です。
BGMとして使用させていただいた曲は、雅楽『平調 越天楽』というもので、クラシック名曲サウンドライブラリーさん(http://classical-sound.seesaa.net/)からダウンロードしました。
動画では多くの画像を組み合わせています。
以下の画像をご参照ください。

(クリックすると拡大画像がご覧いただけます。)
まず右上の画像を見てください。
これは動画中の和歌部分の画像です。
各記号の示すものは以下のとおりです。

A…作品番号 number of the verse
1…作者 poet
2…作者肖像画 portrait of the poet
『錦百人一首あつま織』勝川春章(1775年)"Nishiki Hyakunin-isshu Azuma Ori" by Shunsho Katsukawa (1775)/国立国会図書館(http://www.ndl.go.jp/)(※#002除く except #002
3…作者肖像画 portrait of the poet
『今様百人一首吾妻錦』永楽屋東四郎(江戸時代後期?)"Imayo Hyakuninn-Isshu Azuma Nishiki" by Toshiro Erakuya (late Edo era?)
C…出典 origin
D…部立 category(左下画像参照 see the image of left down
それぞれの色は平安時代女房装束のかさねの色です。
四季はそれそれの着用時期に合わせたもの、恋・旅・他は通年での着用の色。
E…詞書 description
F…イメージ画像 image picture of the verse
基本的に明記されていないものはすべてPhoto Libraryさん(https://www.photolibrary.jp/)の写真です。
歌に詠まれた事象がメインですが、時刻、時期、場所などは歌の内容とは異なる場合がありますので、あくまで歌の世界を堪能する助けとして見てください。
当然ながら歌の詠まれた当時の写真ではありません。
なかには現代社会が映りこんでいるものもあります。
なお、恋の部立などの象徴的なものに関しては、独断でそれらしいものを選んでいます。
G…歌意イメージ画像 image picture of the meaning of the verse
英語の解説書にあった画像ですが、題名・作者など一切不明です。
18世紀の木版画とありますが、著者のWilliam N. Porter氏も作者はわからなかったようです。
(英語では画像について説明されている歌もありますが、日本語はありません。)
Sentences in [ ] describe about the picture.

右側の画像はブログの表に関してです。
この画像に用いている色は各部分を区別するためのもので、特に意味はありません。
黄色のアルファベットは動画のものと対応しています。
詳細は上記を参照願います。
緑のアルファベットはブログのみです。
H…歌 verse
これなくしては成り立たないので、当然動画にも入れています。
左:漢字かな表記(歴史的仮名遣い) LEFT: Kanji + Hiragana (old writing)
漢字を使っているもの、かなを使っているもの、漢字も異なるもの、かなりのヴァリエーションがありますが、個人的に見て美しいものを選んでいます。
中:ひらがな表記(現代仮名遣い) MIDDLE: Hiragana (modern writing)
右:ローマ字表記 RIGHT: rōmaji
I…歌意 meaning of the verse
日本語:『一冊でわかる百人一首』吉海直人・監修(成美堂出版)のものを採用しています。
English: from "A Hundred Verses from Old Japan: a translation of the hyaku-nin-isshu" by William N. Porter (TUTTLE PUBLISHING, 1979, first edition 1909 by The Clarendon Press, London)
J…解説 explanation of the verse
同上
same as above
K…作者について about the poet
Sorry.
No English.
Some have description by Mr. William N. Porter in J section.

余談ですが、動画の和歌部分上下の千代紙柄、背景の和紙素材はAC Worksさんの提供による素材を使っています。






2017年2月2日木曜日

節分 Setsubun (Bean-throwing Festival)




つい先日年が明けたと思ったら、もう春の便りが聞こえてくる頃になりました。
節分が終わると、春!
ということになっていますね、暦の上では──。
中国南部の気候に合わせた暦なので、日本ではまだまだ寒い日が続きます。
これからは暖かかったり寒さかったり、気温が不安定で体調を崩しやすいので十分に注意してくださいね。
でも、梅の花はほころび始め、野の花も咲き始めているので、着実に春へと近づいています。

子どもの頃は、家でも近所でも「鬼は外、福は内」の掛け声が聞こえてきたものですが、最近はニュースで寺社の豆まきを見るくらい……。
伝統的風習が影をひそめていくようで、ちょぴり寂しい気がします。

さて、節分とはなんなんでしょう?
ちょっと本を数冊紐解いてみましょうか。
まずは動画中にも使ったものから。

節分の豆まき Setsubun (Bean-throwing Festival)


冬至と春分の中間の日が「立春」の日。新暦で2月4日頃。その前日が「節分」。この日の夜、人々は「鬼は外、福は内」と叫びながら、家の外と内に炒った大豆をまく。その後で、自分の年齢の数だけの大豆を食べる。大きなお寺や神社で、豆まきを行うところもある。
Risshun (the first day of spring) comes between Toji (the Winter Solstice) and Shunbun (the Vernal Equinox). Risshun arrives around Febrary 4 in the solar calendar. Setsubun is the day preceding Risshun. On Setsubun night, roasted soybeans are scattered both inside and outside the house with cries of, “Out with the demons, in with good fortune!” Afterward, people eat the same number of beans as their age. Setsubun bean throwing is also celebrated at large temples and shrines.
──『心にひびく日本のしきたり TIES WITH THE PAST; Japanese Customs, Traditions and Manners』酒井信彦・監修(講談社バイリンガル・ブックス/2011年)


節分

2月3日頃(旧暦12月晦日頃)

◆冬の陰気を祓う年迎えの行事
 節分とは文字通り、節(季節)の分かれ目のことで、本来は立春、立夏、立秋、立冬の前日を指します。しかし現在では、立春の前日(2月3日頃)のみをいうようになりました。
 節分が特に立春の前日を指すようになったのは、旧暦では立春が正月と同じく新年の初めとされていたためです。立春前の節分は、春という新年を迎える前日、つまり大晦日とも共通する特別な日でした。そのため、立春前の節分には他の節分にないさまざまな年迎えの行事が執り行われ、現在に残ったのです。
 節分の夜、豆をまいて厄を祓うのはおなじみですが、その由来とされるのが宮中の年中行事「追儺(ついな)」です。もともと追儺は、新年を迎えるにあたり邪気を祓うために行われた古代中国の宮廷儀式で、日本には奈良時代に伝わりました。
 ただし、当時は豆をまく風習はなく、桃の木で作った弓、葦の矢で鬼に見立てた邪気を追い払っていました。現在のように豆をまくようになったのは南北朝時代からで、江戸時代になると一般庶民の行事として広まりました。
●鬼の正体
節分で追い出す鬼とは、もともと疫病・災害などのことを指しました。人の目には見えない隠れた恐ろしいものということで「隠(おに)」という漢字があてられていました。日本では陰陽五行説の思想から鬼は丑寅(北東)の方角(鬼門)にいるとされ、牛の角と虎の牙を持つ、人を食べてしまう恐ろしい怪物と考えられていました。
●鬼の目を打つ魔目(まめ)
節分では炒った大豆で鬼を退治します。大豆で鬼の目を打つことから「魔目」ともいわれました。
●鬼が苦手な鰯(いわし)の臭い
 鬼は鰯のにおいが大の苦手といういわれから、鰯は鬼を払うことができるとして、節分の夜によく食べられます。大晦日の年取りの魚にも共通する鰯は、この時期、脂がのっておいしいことも、よく食されている大きな理由です。
●やいかがしは魔よけのおまじない
 「やいかがし」は「焼き嗅がし」の意味で、焼いた鰯の頭をヒイラギの枝に刺し、門口や家の軒下につるす風習です。毒草でトゲのあるヒイラギで鬼の目を刺し、鰯の臭いで鬼を追い払うという魔よけのおまじないです。
 ちなみに「鰯の頭も信心から」のことわざはここからきたものです。
●一年の豊凶を占う豆占(まめうら)
 節分の夜、農家などで囲炉裏(いろり)の周囲に月数分の12粒(閏年は13粒)の大豆を置き、焼け具合によって月々の天候を占うというもの。群馬県水上町では、火がついて赤くなれば「日照り」、黒こげになれば「雨」、くすぶるだけで焦げないと「風」というように占います。この豆占は各地に残っていて、占い方もさまざまです。
●恵方(えほう)巻きで無病息災を祈る
 比較的新しい風習ですが、関西には節分の日に恵方、すなわち良い方角を向いて太巻き寿司を丸かじりすると、1年を無病息災で過ごせるという言い伝えがあり、これを「恵方巻き」と呼んでいます。
 太巻きの具はかんぴょう、きゅうり、でんぶなど、七福神にちなんだ7種類。食べ終わるまで何もしゃべらないのが決まりです。
●豆まきの仕方
 節分の前日は大豆を一升枡(いっしょうます)か三方(さんぽう)に入れて神棚に供えます。これを「福豆」といいます。当日は日暮れまでに豆を炒ります。
 夜になったら家中の戸を開け放って、一家のあるじが家から鬼を追い出すように「鬼は外、福は内」と大声で唱えながら豆をまいていき、福が出て行かないように強く戸を閉めます。
 その後、それぞれ自分の年齢の数(または数え年の数)だけ豆を食べます。この豆を「年取り豆」といい、1年の無病息災を祈ります。
 お年寄りのように、豆の数が多く食べるのが大変な場合は、年の数の豆に熱いお茶を注いで「福茶」にします。「福茶」は年の数だけ食べるのと同じ御利益があるといわれています。
──『和ごよみと四季の暮らし』新谷尚紀・監修(日本文芸社/2007年)


節分


 本来は、季節の分かれ目の意味であり、二十四節気の立春・立夏・立秋・立冬の前日をさす。その中でも、太陰太陽暦、いわゆる旧暦の正月に近い立春の前日がもっとも重要だとされており、現在では立春の前日のみを節分というようになった。そのため、正月や小正月と同じような年頭の行事が行われる。現在使われている太陽暦では2月3日または4日にあたる。節分には豆撒(まめま)き・追儺(ついな)・豆占(まめうら)などの行事が行われる。
豆撒き
炒った大豆を一升枡に入れて神棚に供え、「福は内、鬼は外」と唱えながら豆を撒くことをいう。節分の夜に行う。豆撒きをするのは、年男や戸主であり、まず神棚から撒き始め、ついで各部屋や出入り口で撒き、撒き終わると悪いものが入ってこないように急いで戸を閉めた。村境や辻まで行って豆を撒いてくることも多い。豆撒きの唱え言では、「福は内、鬼は外」が一般的であるが、鬼を祀っている神社や、「鬼」の文字の入った地城や姓の家、先祖が鬼とかかわったという伝承のある家などで、「鬼も内」と唱えるところもある。
 豆撒きが終わると、年の豆といって、家族がそれぞれ自分の年齢の数、または年齢に1つ加えた数だけ豆を食べた。豆を食べると1年中、病気にかからないなどという。また、豆を煮出した福茶を飲むこともある。栃木県南東部などでは、初雷のときに食べると雷が落ちないといい、神棚に上げてとっておいた。
 各地の寺院でも、節分祭として豆撒きが行われている。成田山新勝寺(しんしょうじ)や浅草寺(せんそうじ)のように、大相撲の関取や芸能人、スポーツ選手などが豆を撒き、毎年、多くの参拝者で賑わうところも多い。
追儺
 追儺は宮中の年中行事の1つであった。鬼を払う役を方相氏(ほうそうし)といい、四つ目の面をつけて、矛(ほこ)と楯(たて)を持ち、大声を上げて大内裏を回った。のち、鬼を払う役であった方相氏が異様や面や服装のためか、逆に鬼として追われる対象となった。鬼を払う追儺は、寺院の修正会(しゅしょうえ)・修二会(しゅにえ)に取り込まれた。神社でも、節分祭を行うところは多い。
豆占
 節分の夜に囲炉裏(いろり)に大豆を12粒ならべ、大豆の焦げ具合でその年の吉凶や天候、作柄を占うことをいう。閏年は大豆を13粒用いる。
厄落とし
 一生のうち、厄にあいやすいとされる年齢があり、男性は数え年の25歳、42歳、61歳、女性は19歳、33歳、37歳をいう。特に男性の42歳、女性の33歳は、大厄だといわれ、前年を前厄、該当年を本厄、翌年を後厄といった。厄を落とすために神社に参拝したり、人を招いて御馳走をしたり、餅を搗(つ)いて撒いたりした。このような厄を落とす儀礼を節分に行う地域が多く、寺社で行われる豆撒きは、厄年の者が厄を落とすために撒く。
やいかがし
 節分の夜に、イワシの頭を焼いたものを戸口に挿し、臭気で鬼を追い払う。焼き嗅がし、の意味である。多くは、マメガラで焼いたイワシの頭を挿し、ヒイラギの葉をあしらったもので、イワシの臭気とヒイラギの刺(とげ)で鬼を追い払うという。イワシの頭を焼くときに、髪の毛やネギ・ニンニクのような強い臭気のものも一緒に焼く地域もある。
 静岡県沼津市では、囲炉裏でマメガラやグミの木を燃やし、イワシの頭を串に刺し「烏の口焼き」「よと虫の口焼き」「もぐらの口焼き」とそれぞれ唱えては唾を吐きかけて火で炙った。グミは燃えるときに、パチパチという音といやな臭いを出す。さらに戸口に挿すときには「やっかがしも候、ながながも候、借金もたくさんにござ有り候、長々によこせと言えばやりもするが、隣の婆さん屁をひってうんくしゃありしりゃあくしゃあ」と大声で唱えたという。
──『知っておきたい日本の年中行事事典』福田アジオ、菊池健策、山崎祐子、常光徹、福原敏男・著(吉川弘文館/2012年)


節分


◆立春前夜、冬の陰気を祓う年迎えの行事
 節分とは文字通り、節の分かれ目のことで、本来は四季の始まりとされる立春、立夏、立秋、立冬の前日を指します。しかし現在では、立春の前日(2月3日頃)のみを節分と呼ぶようになりました。
 旧暦では、節分は春という新年を迎える前日であり、元日前日となる大晦日とも共通する特別な意味を持つ日でした。このため、特に立春前日だけを節分とするようになり、ほかの節分にはないさまざまな年迎えの行事が執り行われ、今日に至ります。
 節分の夜、各地の寺社では節分祭が行われ、炒った大豆をまいて鬼を追い出す厄祓をします。もともとは、古代中国の宮廷儀式で、新年を迎える前に邪気を祓うために行われていたものが日本に伝わり、やがて「追儺(ついな)」あるいは「鬼遣(おにやらい)」という宮中の年中行事となり、毎年大晦日に行われていました。
 ただ、当時の宮中では豆をまく風習はなく、桃の木で作った弓・葦の矢を用いて、鬼に見立てた邪気を追い払っていました。現在のように豆をまくようになったのは室町時代からで、江戸時代になると一般庶民の行事としても広まりました。
節分で追い出す鬼とは、もともと疫病・災害などのことを指しますが、人の目に見えず隠れ住むということを意味する言葉「隠(おに)」に由来するという説が有力とされています。日本では鬼のことを牛の角と虎の牙を持つ、人を食べてしまう恐ろしい怪物と考え、陰陽五行説の思想から鬼は丑寅(北東)の方角(鬼門)にいるとされていました。
●歳の夜
 旧暦では2月3日の節分の頃が正月となるため、今でも節分を「歳の夜」ということがある。豆まきの後に年の数より1粒多く豆を食べる節分の習俗と、元旦にお餅を食べる習慣には、いずれも「歳を1つ重ねる」という意味があり、昔は元旦と立春とが、ともに年末年始の年取りの機会とされていた。
●年内立春
 太陽の信仰に基づく太陽暦と月の満ち欠けによる太陰暦、この両方を採り入れた暦が太陰太陽暦で、現在では旧暦と呼ばれている。この太陰暦は閏月(うるうづき)で調整するため、太陽暦とは季節のずれが生じ、立春などの日にちが年ごとに変わってくる。年によっては、立春が正月の前に来てしまう「年内立春」もあり、『古今和歌集』などの歌にも詠まれている。

◆豆の霊力で鬼を払う豆まきのしきたり
節分の夜に家庭で行われる豆まきは、炒った大豆で鬼の目を打ち対峙することから「魔目(まめ)」と呼ばれるという面白い節もあります。日本には古くから豆や米には霊力が宿っていると考えられており、米や豆をまいてお祓いをする習慣があります。神事の中の散米や節分の豆まきもその一つです。またその霊力により年取りの意味を持つ正月には餅を、節分には炒った豆をそれぞれ食べる習わしがありました。
 節分前日には、大豆を一升枡(いっしょうます)か三方(さんぽう)に入れた「福豆」を神棚に供えます。節分当日は、日暮れまでに豆を炒り、夜になったら家中の戸を開け放って豆まきを始めます。
 一般的には、一家のあるじが年男となって、家から鬼を追い出すように「鬼は外、福は内」と大声で唱えながら豆をまく一方、福が出て行かないように強く戸を閉めていきます。
 その後、「年取り豆」といい、それぞれ自分の年齢の数、あるいは数え年の数だけ豆を食べ、1年の無病息災を祈ります。豆の数を多く食べるのが大変なお年寄は、年の数の豆に熱いお茶を注いで「福茶」にして飲みます。「福茶」は年の数だけ食べるのと同じ御利益があるといわれています。
農家などでは、節分の夜、囲炉裏火の周囲に月数分となる12粒(閏年は13粒)の大豆を置き、焼け具合によって月々の天候を占う「豆占(まめうら)」が行われ、各地で伝承されています。たとえば群馬県水上町では、豆に火がついて赤くなれば「日照り」、黒こげになれば「雨」、くすぶるだけで焦げないと「風」というように占います。
 ところで鬼には、鰯のにおいが大の苦手といういわれがあります。節分で魔除けのおまじないとされる「やいかがし」は、「焼き嗅がし」の意味で、焼いた鰯の頭を柊の枝に刺し、門口や家の軒下につるす風習です。トゲのある柊で鬼の目を刺し、鰯の臭いで鬼を追い払うと考えられてきました。また、「鰯の頭も信心から」のことわざも、ここからきたものです。
鰯は鬼を払うとして、節分の夜の食卓にも登場します。大晦日の年取りの魚、鮭(さけ)や鰤(ぶり)と尾同じように、この時期の鰯は脂がのっておいしいことも、よく食されている大きな理由です。
 また、比較的新しい風習に、関西生まれの「恵方(えほう)巻き」があります。かんぴょう、きゅうり、でんぶ、椎茸など、七福神にちなんだ7種類の具が巻かれた太巻き寿司を、節分の日に、その年のよい方角とされる恵方を向いて無言で食べるのが約束事となってきています。
●豆
 健康であることを「まめ」ともいうのは、健康の象徴である大豆の「豆」に語呂を合わせたもの。また硬い大豆は「木火土金水(もくかどごんすい)」からなる五行では「金」にあたり、疫病や災忌は金に属すものと考えられていた。このため豆まきを「金」の気を剋(こく)し、春の気を助ける行事とする考え方もある。このほかに「豆」を「魔滅(まめ)」とする説もあり、豆は鬼を払う道具でありながら鬼そのものでもあるととらえ、鬼である豆を外に投げ「鬼は外」と唱えるとも考えられている。
●鬼は内
 悪者を退治する鬼・元興神(がごぜ)がいるとの言い伝えがある奈良市中院町の元興寺(がんこうじ)、鬼は接待するという習わしがある奈良県の天河(てんかわ)神社などは「鬼は内、福は内」という。このほかにも鬼の字がつく地名を持つ地域・寺社では、鬼は福運をもたらす存在と考えられており、「鬼は外」の口上を禁句とするところがある。
●やいかがし
焼き嗅がしの意味。臭気の強いもので鬼を祓う風習で、鰯の頭を焼いて柊になどの串に刺し、戸口にさす。鰯のほかにネギ、ニンニクなどを焼く地域もあった。
──『和のしきたり 日本の暦と年中行事』新谷尚紀・監修(日本文芸社/2007年)


節分 2月3日頃

季節の変わり目の厄除け=鬼退治
 2月3日(年によっては4日)の節分はもともと、季節の変わり目をあらわす言葉です。かつては立春、立夏、立秋、立冬の前日をそれぞれ節分と呼びました。旧暦では立春前後に年があらたまることから、これを大事な節目として、やがて立春の前日だけを「節分」と呼ぶようになったのです。古くは季節の変わり目に鬼がやってきて災いや疫病をもたらすと考えられていました。これを避けるために行われるようになった風習が「豆まき」や「やいかがし」。節分は、家の中の鬼を追い出し、外から福を招き入れて、1年の無病息災を祈る行事なのです。
●豆まき
鬼を追い出し、福を招き入れる
 古代中国の「追儺(ついな)」という儀式が起源で、奈良時代以降に日本に伝わったとされます。かつては鬼の面をつけた人を邪気に見立て、弓を鳴らして追い払う行事でしたが、やがて豆をまく行事に形を変え、江戸時代には庶民の間にも広まりました。
 豆まきの手順は、①炒った豆を升か三方に入れ、夕方まで神棚にお供えします。豆まきは夜になってから行います→②玄関や窓を開け放ち、「鬼は外」と2回唱えながら豆をまきます。年男か厄年の男性がいない場合は一家の主人が豆をまきます→③「福は内」と2回唱えながら、家の中に豆をまきます。まき終わったら、福が出て行かないように戸や窓をしっかり閉めます→④1年の無事を祈り、年の数だけ豆を食べます。お年寄りは、年の数の豆にお茶を注いで「福茶」にして飲みます。
●やいかがし
臭いもの、とがったもので鬼払い
 節分の夜には、柊の小枝に鰯の頭や豆殻を串刺しにして、これを軒下や戸口に立てておく風習があります。これは「やいかがし」と呼ばれ、邪気や疫病を追い払うためのまじないです。地方によっては、鰯のほかに、玉ねぎやらっきょう、にんにくや髪の毛を焼いたものなど臭いものを集めて刺すこともあります。また、柊に代えて竹串や柳の箸などを用いることもあり、これらは鬼の目を突くためのもの。悪臭ととがったもので、家の中から鬼を追い払おうとする風習です。
──『日本のしきたりがわかる本』新谷尚紀・監修(主婦と生活社/2008年)

いかがですか?
日本に生まれ育っていても、「へぇ、そうなんだ」「知らなかった」という声が聞こえてきそうですね。
かくいう私も詳しくは知らなかったんですが──。

でも、世のお父さんは大変ですね。
妻子のために身を粉にして?働いて、休日もぐうたらしてると白い目で見られ、挙句のはてに節分では鬼に扮して豆を投げつけられるなんて。
一家の主が率先して豆を撒く行事なんですが──。

今回の動画の写真はAC WORKSさんとPHOTO LIBRARYさんのものを併せて作りました。
曲は hurtrecord (www.hurtrecord.com)さん。
和風の曲調がいい感じですね。

あ、タイトル画面に使っている花のことも書いておかねば。
特にこの年中行事と関連があるわけではないんですけどね。

セツブンソウ【節分草】Eranthis pinnatifida

キンポウゲ科の小型の多年草。関東以西の本州に分布し、山の木陰に生える。地中に球状の塊茎があり、その頂部から茎や葉が伸び、下部からひげ根を出す。根出葉は5~10cmの細い葉柄があり、ほぼ五角形の葉身は3深裂し、側片はさらに2深裂したうえ、各裂片は羽状に切れ込んでいる。春、非常に早く、茎の頂部に深くいくつにも裂けた無柄の葉(総包)がつき、さらにその上部に径2cmの白花を1個つける。萼片は5枚あり白色の花弁状で大きく、花弁は黄色で小さくふたまたに分れて基部に蜜腺をつける。薄紫色の葯(やく)をもった多数のおしべがある。心皮は1~5個。節分の頃開花するのでこの名がある。
  ──『ブリタニカ国際大百科事典』







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