2017年4月24日月曜日

百人一首 100 verses by 100 poets #049


049
詞花・巻七
Shika(waka)-shu, vol.7
love
題知らず──大中臣能宣朝臣
untitled
御垣守
衛士の焚く火の
夜は燃え
昼は消えつつ
ものをこそ思へ
みかきもり
えじのたくひの
よるはもえ
ひるはきえつつ
ものをこそおもえ
Mikaki mori
Eji no taku hi no
Yoru wa moe
Hiru wa kie-tsutsu
Mono o koso omoe.
宮廷の門を守る衛士のたく火が、夜は燃え、昼は消えているように、私の思いも寄るには燃え上がり、昼には消え入るばかりにもの思いに沈む日々なのです
My constancy to her I love
I never will forsake;
As surely as the Palace Guards
Each night their watch-fire make
And guard it till daybreak.
暗闇のなかで燃え上がる炎
闇と炎の色彩的な対照が鮮烈で、強い印象を残す歌である。夜を衛士のかがり火を自らの恋心にたとえて、消えている昼間は恋に思い悩んでいるとする。夜と昼、燃え上がるのと消え入るのを毎日繰り返す、つまり日々一日中、相手を思っているのだ。
流れるような語調のなかにこれから先も繰り返される恋の日々が想像され、炎が情熱の高ぶりを表している。
The author was the son of the Minister Yorimoto, and he lived during the latter part of the tenth century.
[The illustration show the watchman outside the Palace tending his fire.]
大中臣能宣朝臣 おおなかとみのよしのぶあそん THE MINISTER YOSHINOBU, OF PRIESTLY RANK
921991。頼基の子。天徳2(958)年に神祇少祐(じんぎのしょうゆう)となり、神祇大副を経て祭守となった。
歌に秀で、天暦5(951)年に和歌所寄人となり、梨壺の五人の一人として「万葉集」の訓点や「後撰集」を撰集した。36歌仙の一人で「能宣朝臣集」がある。勅撰歌は「拾遺集」などに124首。

詞花和歌集(しかわかしゅう)

第6番目の勅撰集。藤原顕輔(あきすけ)《歌079》撰。崇徳上皇《歌077》の下命。1151(仁平元)年頃の成立。「金葉集」と同じく10巻で、歌数は409首と勅撰集では最も少ない。曾禰好忠《歌046》・和泉式部《歌056》・大江匡房(まさふさ)・源俊頼らが多く入集。「後拾遺集」期の歌を重視している。古来、玉石混交と評される。藤原教長(のりなが)「拾遺古今」(散逸)、藤原為教(寂超)「後葉和歌集」は「詞花集」を批判した撰集。
 ──『山川 日本史小辞典』

動画の見方、ブログの読み方などの説明をしましょう。
まず、朗詠音声はプロのもので、左大臣光永さん(http://ogura100.roudokus.com/)による朗詠です。
BGMとして使用させていただいた曲は、雅楽『平調 越天楽』というもので、クラシック名曲サウンドライブラリーさん(http://classical-sound.seesaa.net/)からダウンロードしました。
動画では多くの画像を組み合わせています。
以下の画像をご参照ください。
(クリックすると拡大画像がご覧いただけます。)
まず右上の画像を見てください。
これは動画中の和歌部分の画像です。
各記号の示すものは以下のとおりです。

A…作品番号 number of the verse
1…作者 poet
2…作者肖像画 portrait of the poet
『錦百人一首あつま織』勝川春章(1775年)"Nishiki Hyakunin-isshu Azuma Ori" by Shunsho Katsukawa (1775)/国立国会図書館(http://www.ndl.go.jp/)(※#002除く except #002
3…作者肖像画 portrait of the poet
『今様百人一首吾妻錦』永楽屋東四郎(江戸時代後期?)"Imayo Hyakuninn-Isshu Azuma Nishiki" by Toshiro Erakuya (late Edo era?)
C…出典 origin
D…部立 category(左下画像参照 see the image of left down
それぞれの色は平安時代女房装束のかさねの色です。
四季はそれそれの着用時期に合わせたもの、恋・旅・他は通年での着用の色。
E…詞書 description
F…イメージ画像 image picture of the verse
基本的に明記されていないものはすべてPhoto Libraryさん(https://www.photolibrary.jp/)の写真です。
歌に詠まれた事象がメインですが、時刻、時期、場所などは歌の内容とは異なる場合がありますので、あくまで歌の世界を堪能する助けとして見てください。
当然ながら歌の詠まれた当時の写真ではありません。
なかには現代社会が映りこんでいるものもあります。
なお、恋の部立などの象徴的なものに関しては、独断でそれらしいものを選んでいます。
G…歌意イメージ画像 image picture of the meaning of the verse
英語の解説書にあった画像ですが、題名・作者など一切不明です。
18世紀の木版画とありますが、著者のWilliam N. Porter氏も作者はわからなかったようです。
(英語では画像について説明されている歌もありますが、日本語はありません。)
Sentences in [ ] describe about the picture.

右側の画像はブログの表に関してです。
この画像に用いている色は各部分を区別するためのもので、特に意味はありません。
黄色のアルファベットは動画のものと対応しています。
詳細は上記を参照願います。
緑のアルファベットはブログのみです。
H…歌 verse
これなくしては成り立たないので、当然動画にも入れています。
左:漢字かな表記(歴史的仮名遣い) LEFT: Kanji + Hiragana (old writing)
漢字を使っているもの、かなを使っているもの、漢字も異なるもの、かなりのヴァリエーションがありますが、個人的に見て美しいものを選んでいます。
中:ひらがな表記(現代仮名遣い) MIDDLE: Hiragana (modern writing)
右:ローマ字表記 RIGHT: rōmaji
I…歌意 meaning of the verse
日本語:『一冊でわかる百人一首』吉海直人・監修(成美堂出版)のものを採用しています。
English: from "A Hundred Verses from Old Japan: a translation of the hyaku-nin-isshu" by William N. Porter (TUTTLE PUBLISHING, 1979, first edition 1909 by The Clarendon Press, London)
J…解説 explanation of the verse
同上
same as above
K…作者について about the poet
Sorry.
No English.
Some have description by Mr. William N. Porter in J section.

余談ですが、動画の和歌部分上下の千代紙柄、背景の和紙素材はAC Worksさんの提供による素材を使っています。





2017年4月23日日曜日

百人一首 100 verses by 100 poets #048


048
詞花・巻七
Shika(waka)-shu, vol.7
love
冷泉院東宮(れいぜいいんとうぐう)と申しつけるとき百首の歌奉(たてまつ)りけるによめる──源重之
presenting 100 verses when Reizei Emperor was a heir-prince
風をいたみ
岩打つ浪の
己れのみ
砕けてものを
思ふ頃かな
かぜをいたみ
いわうつなみの
おのれのみ
くだけてものを
おもうころかな
Kaze o itami
Iwa utsu nami no
Onore nomi
Kudakete mono o
Omou koro kana.
風が激しく吹くので、岩を打つ浪が砕け散るのに、岩はなんともないように、私だけが心を砕いて悩んでいるこのごろであるよ
The waves that dash against the rocks
Are broken by the wind
And turned to spray; my loving heart
Is broken too, I find,
Since thou art so unkind.
当たって砕ける一方通行の恋心
動くことも砕けることもない海辺の岩に、相手のつれない態度を喩(たと)えた片思いの歌。そこにぶつかって砕けるしかない自分の思いを下の句に表現し、激しい恋心と同時に絶望的な恋の行方を暗示している。自然の風景と心情風景を重ねて、簡潔に思いの強さを表現することに成功している。「くだけてもの思ふ頃かな」という文句は、当時の流行であったらしく、数々の歌に見られる。
The writer of this verse is said to have died in the year 963; for a note about the great Minamoto family, see verse No. 28.
[In the picture we see Shigeyuki, with an attendant carrying his sword, walking on the shore, while the waves break into spray at his feet.
源重之 みなもとのしげゆき SHIGEYUKI MINAMOTO
生年未詳。清和天皇の皇子貞元親王(さだもとしんのう)の孫で、兼信(かねのぶ)の子。叔父の兼忠(かねただ)の養子となる。貞元元(976)年に相模守となる。のち太宰大弐として太宰府に、また陸奥掾(じょう)(一説には目(さがん))として陸奥に赴き、長保3(1001)年に当地で没した。
36歌仙の一人で「重之集」がある。勅撰歌は「拾遺集」などに66首。

詞花和歌集(しかわかしゅう)
第6番目の勅撰集。藤原顕輔(あきすけ)《歌079》撰。崇徳上皇《歌077》の下命。1151(仁平元)年頃の成立。「金葉集」と同じく10巻で、歌数は409首と勅撰集では最も少ない。曾禰好忠《歌046》・和泉式部《歌056》・大江匡房(まさふさ)・源俊頼らが多く入集。「後拾遺集」期の歌を重視している。古来、玉石混交と評される。藤原教長(のりなが)「拾遺古今」(散逸)、藤原為教(寂超)「後葉和歌集」は「詞花集」を批判した撰集。
 ──『山川 日本史小辞典』

動画の見方、ブログの読み方などの説明をしましょう。
まず、朗詠音声はプロのもので、左大臣光永さん(http://ogura100.roudokus.com/)による朗詠です。
BGMとして使用させていただいた曲は、雅楽『平調 越天楽』というもので、クラシック名曲サウンドライブラリーさん(http://classical-sound.seesaa.net/)からダウンロードしました。
動画では多くの画像を組み合わせています。
以下の画像をご参照ください。

(クリックすると拡大画像がご覧いただけます。)
まず右上の画像を見てください。
これは動画中の和歌部分の画像です。
各記号の示すものは以下のとおりです。

A…作品番号 number of the verse
1…作者 poet
2…作者肖像画 portrait of the poet
『錦百人一首あつま織』勝川春章(1775年)"Nishiki Hyakunin-isshu Azuma Ori" by Shunsho Katsukawa (1775)/国立国会図書館(http://www.ndl.go.jp/)(※#002除く except #002
3…作者肖像画 portrait of the poet
『今様百人一首吾妻錦』永楽屋東四郎(江戸時代後期?)"Imayo Hyakuninn-Isshu Azuma Nishiki" by Toshiro Erakuya (late Edo era?)
C…出典 origin
D…部立 category(左下画像参照 see the image of left down
それぞれの色は平安時代女房装束のかさねの色です。
四季はそれそれの着用時期に合わせたもの、恋・旅・他は通年での着用の色。
E…詞書 description
F…イメージ画像 image picture of the verse
基本的に明記されていないものはすべてPhoto Libraryさん(https://www.photolibrary.jp/)の写真です。
歌に詠まれた事象がメインですが、時刻、時期、場所などは歌の内容とは異なる場合がありますので、あくまで歌の世界を堪能する助けとして見てください。
当然ながら歌の詠まれた当時の写真ではありません。
なかには現代社会が映りこんでいるものもあります。
なお、恋の部立などの象徴的なものに関しては、独断でそれらしいものを選んでいます。
G…歌意イメージ画像 image picture of the meaning of the verse
英語の解説書にあった画像ですが、題名・作者など一切不明です。
18世紀の木版画とありますが、著者のWilliam N. Porter氏も作者はわからなかったようです。
(英語では画像について説明されている歌もありますが、日本語はありません。)
Sentences in [ ] describe about the picture.

右側の画像はブログの表に関してです。
この画像に用いている色は各部分を区別するためのもので、特に意味はありません。
黄色のアルファベットは動画のものと対応しています。
詳細は上記を参照願います。
緑のアルファベットはブログのみです。
H…歌 verse
これなくしては成り立たないので、当然動画にも入れています。
左:漢字かな表記(歴史的仮名遣い) LEFT: Kanji + Hiragana (old writing)
漢字を使っているもの、かなを使っているもの、漢字も異なるもの、かなりのヴァリエーションがありますが、個人的に見て美しいものを選んでいます。
中:ひらがな表記(現代仮名遣い) MIDDLE: Hiragana (modern writing)
右:ローマ字表記 RIGHT: rōmaji
I…歌意 meaning of the verse
日本語:『一冊でわかる百人一首』吉海直人・監修(成美堂出版)のものを採用しています。
English: from "A Hundred Verses from Old Japan: a translation of the hyaku-nin-isshu" by William N. Porter (TUTTLE PUBLISHING, 1979, first edition 1909 by The Clarendon Press, London)
J…解説 explanation of the verse
同上
same as above
K…作者について about the poet
Sorry.
No English.
Some have description by Mr. William N. Porter in J section.

余談ですが、動画の和歌部分上下の千代紙柄、背景の和紙素材はAC Worksさんの提供による素材を使っています。





2017年4月22日土曜日

百人一首 100 verses by 100 poets #047


047
拾遺・巻三
Shui(waka)-shu, vol.3
autumn
河原院にて荒れたる宿に秋来るといふ心を人々によみ侍けるに──恵慶法師
telling people mind of having autumn at ruined Kawara-In
八重葎
茂れる宿の
さびしきに
人こそ見えね
秋は来にけり
やえむぐら
しげれるやどの
さびしきに
ひとこそみえね
あきはきにけり
Yaemugura
Shigereru yado no
Sabishiki ni
Hito koso miene
Aki wa ki ni keri.
葎の生い茂るこのさびしい住まいに、人は誰ひとりやってこないが、秋だけはやってきたもとだ
My little temple stands alone,
No other hut is near;
No one will pass to stop and praise
Its vine-grown roof, I fear,
Now that the autumn’s here.
昔を偲び、今年も秋と対面する
一見、素直すぎて平凡とも思える一首だが、詞書「河原院にて荒れたる宿に秋来るといふ心を人々によみ侍けるに」と合わせると味わい深くなる。河原院は源融《歌014》が建てた豪華絢爛(ごうかけんらん)な邸宅であったが、この歌のころは荒れ果てて、作者の友人安法(あんぽう)法師が住んでいた。多くの人で賑わった、過去のきらびやかな風景とその時代を懐古し、その時代から変わることのない秋の訪れにしみじみと思いを寄せているのである。
The Priest Yegyo lived about the end of the tenth century, but nothing is known about him.
[In the picture he is shown outside his humble little temple with its patched roof and the vine growing up the wall.
恵慶法師 えぎょうほうし THE PRIEST YEGYO
生没年未詳。花山天皇の寛和(かんな)ごろの人で、平兼盛《歌040》、源重之《歌048》、紀時文らと交わりがあり、播磨国の国分寺の講師(こうじ)であったこともある。
中古36歌仙の一人で、家集に「恵慶法師集」がある。本歌と同じころに詠んだと思われる歌に、「すだきけむむかしの人もなき宿(やど)にただ影するは秋の夜の月」(後拾遺集)がある。「拾遺集」などに54首の勅撰歌がある。

拾遺和歌集(しゅういわかしゅう)

平安中期、第3番目の勅撰和歌集。八代集の1つ
100509年成立。20巻。歌数約1350首。撰者は花山院、藤原公任《歌055》の2説がある。風情が可憐で調べはしめやか。歌風としての優雅を完成した。集名は『古今和歌集』『後撰和歌集』にもれ遺(のこ)ったものを拾うの意による。
  ──『日本史事典』

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動画の見方、ブログの読み方などの説明をしましょう。
まず、朗詠音声はプロのもので、左大臣光永さん(http://ogura100.roudokus.com/)による朗詠です。
BGMとして使用させていただいた曲は、雅楽『平調 越天楽』というもので、クラシック名曲サウンドライブラリーさん(http://classical-sound.seesaa.net/)からダウンロードしました。
動画では多くの画像を組み合わせています。
以下の画像をご参照ください。

(クリックすると拡大画像がご覧いただけます。)
まず右上の画像を見てください。
これは動画中の和歌部分の画像です。
各記号の示すものは以下のとおりです。

A…作品番号 number of the verse
1…作者 poet
2…作者肖像画 portrait of the poet
『錦百人一首あつま織』勝川春章(1775年)"Nishiki Hyakunin-isshu Azuma Ori" by Shunsho Katsukawa (1775)/国立国会図書館(http://www.ndl.go.jp/)(※#002除く except #002
3…作者肖像画 portrait of the poet
『今様百人一首吾妻錦』永楽屋東四郎(江戸時代後期?)"Imayo Hyakuninn-Isshu Azuma Nishiki" by Toshiro Erakuya (late Edo era?)
C…出典 origin
D…部立 category(左下画像参照 see the image of left down
それぞれの色は平安時代女房装束のかさねの色です。
四季はそれそれの着用時期に合わせたもの、恋・旅・他は通年での着用の色。
E…詞書 description
F…イメージ画像 image picture of the verse
基本的に明記されていないものはすべてPhoto Libraryさん(https://www.photolibrary.jp/)の写真です。
歌に詠まれた事象がメインですが、時刻、時期、場所などは歌の内容とは異なる場合がありますので、あくまで歌の世界を堪能する助けとして見てください。
当然ながら歌の詠まれた当時の写真ではありません。
なかには現代社会が映りこんでいるものもあります。
なお、恋の部立などの象徴的なものに関しては、独断でそれらしいものを選んでいます。
G…歌意イメージ画像 image picture of the meaning of the verse
英語の解説書にあった画像ですが、題名・作者など一切不明です。
18世紀の木版画とありますが、著者のWilliam N. Porter氏も作者はわからなかったようです。
(英語では画像について説明されている歌もありますが、日本語はありません。)
Sentences in [ ] describe about the picture.

右側の画像はブログの表に関してです。
この画像に用いている色は各部分を区別するためのもので、特に意味はありません。
黄色のアルファベットは動画のものと対応しています。
詳細は上記を参照願います。
緑のアルファベットはブログのみです。
H…歌 verse
これなくしては成り立たないので、当然動画にも入れています。
左:漢字かな表記(歴史的仮名遣い) LEFT: Kanji + Hiragana (old writing)
漢字を使っているもの、かなを使っているもの、漢字も異なるもの、かなりのヴァリエーションがありますが、個人的に見て美しいものを選んでいます。
中:ひらがな表記(現代仮名遣い) MIDDLE: Hiragana (modern writing)
右:ローマ字表記 RIGHT: rōmaji
I…歌意 meaning of the verse
日本語:『一冊でわかる百人一首』吉海直人・監修(成美堂出版)のものを採用しています。
English: from "A Hundred Verses from Old Japan: a translation of the hyaku-nin-isshu" by William N. Porter (TUTTLE PUBLISHING, 1979, first edition 1909 by The Clarendon Press, London)
J…解説 explanation of the verse
同上
same as above
K…作者について about the poet
Sorry.
No English.
Some have description by Mr. William N. Porter in J section.

余談ですが、動画の和歌部分上下の千代紙柄、背景の和紙素材はAC Worksさんの提供による素材を使っています。





2017年4月17日月曜日

百人一首 100 verses by 100 poets #046


046
新古今・巻十一
Shin-Kokin(waka)-shu, vol.11
love
題不知──曾禰好忠
untitled
由良の門を
渡る舟人
かぢを絶え
行方も知らぬ
恋のみちかな
ゆらのとを
わたるふなびと
かじをたえ
ゆくえもしらぬ
こいのみちかな
Yura no to o
Wataru funabito
Kaji o tae
Yukue mo shiranu
Koi no michi kana.
由良の海峡を渡る船乗りが、櫂(かい)がなくなって、行く先も知らずに漂うように、先の私の恋だなあ
The fishing-boats are tossed about,
When stormy winds blow strong;
With rudder lost, how can they reach
The port for which they long?
So runs the old love-song.
ゆらゆらと漂いさすらうわが恋
先のわからぬ恋の行く末を、潮の流れが激しい海峡で櫂(舟を漕ぐ道具)がなくなって、波間に漂う不安定な舟の行方にたとえた。
自然の風景に心情を重ねる手法はよく見られるが、「櫂がなくなった舟」で不安なあてどもない感じを表現したのは見事である。序詞である上の句は比喩になっており、下の句の印象をより鮮明にしている。「かぢを」は「梶緒」で櫂をつないだ縄とする説もある。
作者の曾禰好忠は奇行が多いことで有名であった。円融院(えんゆういん)の子(ね)の日の御幸(みゆき)に、招待もされないのにみすぼらしい格好で現れ、歌詠みにかんしては私のほうがここにいる者たちより優れていると主張して、つまみ出された話は有名である。自尊心が強く、偏屈な性格から、社会的な地位に恵まれなかった。
作者の歌は斬新なものが多いが、性格が邪魔してこちらも当時は認められることがなかったようだ。
Nothing is known of the writer of this verse, but he is said to have lived in the tenth century. The meaning, not very clearly expressed in the translation, is that the course of true love is an uncertain as the course of the rudderless fishing-boats.
[In the illustration we see the fishing-boat tossing about on a rough sea and the rudder duly floating away astern.]
曾禰好忠 そねのよしただ YOSHITADA SONE
曽弥好忠(生没年未詳)。丹後掾(たんごのじょう)など地方の国司をつとめた。寛和元(985)年の正月に召されないのに円融院の「子(ね)の日の遊び」の歌人の座に列し、襟首(えりくび)をとって幕外に出された、という奇行が伝えられている。元日から大晦日までの日歌365首詠んだともいわれ、その中の「鳴けや鳴け蓬が杣(そま)のきりぎりす過ぎゆく秋はげにぞ悲しき」が代表作である。「曽丹集」という家集があり、中古36歌仙(和泉式部以下の平安朝歌人36人をいい、人麿以下の36歌仙とはことなる)の一人で、「拾遺集」「詞花集」「新古今集」などに89首入っている。

新古今和歌集(しんこきんわかしゅう)

鎌倉初期、八代集最後の勅撰和歌集
略称『新古今集』。1205年完成。20巻。歌数約1980首。後鳥羽上皇《歌099》の命で藤原定家《歌097》、藤原家隆《歌098》、寂蓮《歌087》らが撰び、上皇の親撰。幽玄・妖艶・象徴的ないわゆる新古今調をつくり、万葉・古今とともに三大歌風をなす。本歌取り、体言止め、三句切れなどが特色。
  ──『日本史事典』

動画の見方、ブログの読み方などの説明をしましょう。
まず、朗詠音声はプロのもので、左大臣光永さん(http://ogura100.roudokus.com/)による朗詠です。
BGMとして使用させていただいた曲は、雅楽『平調 越天楽』というもので、クラシック名曲サウンドライブラリーさん(http://classical-sound.seesaa.net/)からダウンロードしました。
動画では多くの画像を組み合わせています。
以下の画像をご参照ください。

(クリックすると拡大画像がご覧いただけます。)
まず右上の画像を見てください。
これは動画中の和歌部分の画像です。
各記号の示すものは以下のとおりです。

A…作品番号 number of the verse
1…作者 poet
2…作者肖像画 portrait of the poet
『錦百人一首あつま織』勝川春章(1775年)"Nishiki Hyakunin-isshu Azuma Ori" by Shunsho Katsukawa (1775)/国立国会図書館(http://www.ndl.go.jp/)(※#002除く except #002
3…作者肖像画 portrait of the poet
『今様百人一首吾妻錦』永楽屋東四郎(江戸時代後期?)"Imayo Hyakuninn-Isshu Azuma Nishiki" by Toshiro Erakuya (late Edo era?)
C…出典 origin
D…部立 category(左下画像参照 see the image of left down
それぞれの色は平安時代女房装束のかさねの色です。
四季はそれそれの着用時期に合わせたもの、恋・旅・他は通年での着用の色。
E…詞書 description
F…イメージ画像 image picture of the verse
基本的に明記されていないものはすべてPhoto Libraryさん(https://www.photolibrary.jp/)の写真です。
歌に詠まれた事象がメインですが、時刻、時期、場所などは歌の内容とは異なる場合がありますので、あくまで歌の世界を堪能する助けとして見てください。
当然ながら歌の詠まれた当時の写真ではありません。
なかには現代社会が映りこんでいるものもあります。
なお、恋の部立などの象徴的なものに関しては、独断でそれらしいものを選んでいます。
G…歌意イメージ画像 image picture of the meaning of the verse
英語の解説書にあった画像ですが、題名・作者など一切不明です。
18世紀の木版画とありますが、著者のWilliam N. Porter氏も作者はわからなかったようです。
(英語では画像について説明されている歌もありますが、日本語はありません。)
Sentences in [ ] describe about the picture.

右側の画像はブログの表に関してです。
この画像に用いている色は各部分を区別するためのもので、特に意味はありません。
黄色のアルファベットは動画のものと対応しています。
詳細は上記を参照願います。
緑のアルファベットはブログのみです。
H…歌 verse
これなくしては成り立たないので、当然動画にも入れています。
左:漢字かな表記(歴史的仮名遣い) LEFT: Kanji + Hiragana (old writing)
漢字を使っているもの、かなを使っているもの、漢字も異なるもの、かなりのヴァリエーションがありますが、個人的に見て美しいものを選んでいます。
中:ひらがな表記(現代仮名遣い) MIDDLE: Hiragana (modern writing)
右:ローマ字表記 RIGHT: rōmaji
I…歌意 meaning of the verse
日本語:『一冊でわかる百人一首』吉海直人・監修(成美堂出版)のものを採用しています。
English: from "A Hundred Verses from Old Japan: a translation of the hyaku-nin-isshu" by William N. Porter (TUTTLE PUBLISHING, 1979, first edition 1909 by The Clarendon Press, London)
J…解説 explanation of the verse
同上
same as above
K…作者について about the poet
Sorry.
No English.
Some have description by Mr. William N. Porter in J section.

余談ですが、動画の和歌部分上下の千代紙柄、背景の和紙素材はAC Worksさんの提供による素材を使っています。





2017年4月16日日曜日

百人一首 100 verses by 100 poets #045


045
拾遺・巻十五
Shui(waka)-shu, vol.15
love
もの云ひ侍(はべり)ける女の後(のち)につれなく侍てさらに逢はず侍ければ──一条摂政
no meeting after a woman of changing mind
哀れとも
云ふべき人は
思ほえで
身のいたづらに
なりぬべきかな
あわれとも
いうべきひとは
おもおえで
みのいたずらに
なりぬべきかな
Aware to mo
Iu beki hito wa
Omohoede
Mi no itazura ni
Narinu beki kana.
不憫だと言ってくれるはずの人も思い浮かばないで、私はあなたを恋しく思いながらむなしく死んでしまいそうですよ
I dare not hope my lady-love
Will smile on me again;
She knows no pity, and my life
I care not to retain,
Since all my prayers are vain.
同情もしてくれないあの人へ
一夫多妻の平安の世で、恋人の心変わりを嘆くのは女性ばかりではない。親しくしていた女性に冷たくされ、そのつらさを弱々しく大げさに歌うことで、相手の同情を引こうとする気持ちが見え隠れする。『源氏物語』の若菜や柏木の巻に見える柏木と女三の宮との悲恋のくだりは、この歌の影響が見られる。心労のあまり病にかかり、死期を悟った柏木の心情そのものといえよう。
The real name of the writer of this verse was Koretada Fujiwara; he died in the year 972, and Prince Kentoku is his posthumous name.
Aware to mo means, in conjuction with the next line, ‘that she would give me words of pity’; but aware tomo can also mean ‘to meet as a friend’.
[In spite of the Prince’s fears, the illustration seems to suggest that his lady-love changed her mind, and came to visit him once more.]
謙徳公 けんとくこう PRINCE KENTOKU
藤原伊尹(これただ・これまさ)(924972)。貞信公忠平(ていしんこうただひら)《歌026》の孫で、右大臣師輔(もろすけ)の長男。息子は義孝(よしたか)《歌050》。天禄元(970)年に摂政、翌年に太政大臣と急昇進、正一位を贈られた。
謙徳公は諡(おくりな)。
才智あり、眉目秀麗、歌に秀で、天暦5(951)年に和歌所別当(長官)として後撰集の撰にあたる。「一条摂政御集」という歌集があり、「後撰集」などに38首の勅撰歌がある。

拾遺和歌集(しゅういわかしゅう)
平安中期、第3番目の勅撰和歌集。八代集の1つ
100509年成立。20巻。歌数約1350首。撰者は花山院、藤原公任《歌055》の2説がある。風情が可憐で調べはしめやか。歌風としての優雅を完成した。集名は『古今和歌集』『後撰和歌集』にもれ遺(のこ)ったものを拾うの意による。
  ──『日本史事典』

動画の見方、ブログの読み方などの説明をしましょう。
まず、朗詠音声はプロのもので、左大臣光永さん(http://ogura100.roudokus.com/)による朗詠です。
BGMとして使用させていただいた曲は、雅楽『平調 越天楽』というもので、クラシック名曲サウンドライブラリーさん(http://classical-sound.seesaa.net/)からダウンロードしました。
動画では多くの画像を組み合わせています。
以下の画像をご参照ください。
(クリックすると拡大画像がご覧いただけます。)
まず右上の画像を見てください。
これは動画中の和歌部分の画像です。
各記号の示すものは以下のとおりです。

A…作品番号 number of the verse
1…作者 poet
2…作者肖像画 portrait of the poet
『錦百人一首あつま織』勝川春章(1775年)"Nishiki Hyakunin-isshu Azuma Ori" by Shunsho Katsukawa (1775)/国立国会図書館(http://www.ndl.go.jp/)(※#002除く except #002
3…作者肖像画 portrait of the poet
『今様百人一首吾妻錦』永楽屋東四郎(江戸時代後期?)"Imayo Hyakuninn-Isshu Azuma Nishiki" by Toshiro Erakuya (late Edo era?)
C…出典 origin
D…部立 category(左下画像参照 see the image of left down
それぞれの色は平安時代女房装束のかさねの色です。
四季はそれそれの着用時期に合わせたもの、恋・旅・他は通年での着用の色。
E…詞書 description
F…イメージ画像 image picture of the verse
基本的に明記されていないものはすべてPhoto Libraryさん(https://www.photolibrary.jp/)の写真です。
歌に詠まれた事象がメインですが、時刻、時期、場所などは歌の内容とは異なる場合がありますので、あくまで歌の世界を堪能する助けとして見てください。
当然ながら歌の詠まれた当時の写真ではありません。
なかには現代社会が映りこんでいるものもあります。
なお、恋の部立などの象徴的なものに関しては、独断でそれらしいものを選んでいます。
G…歌意イメージ画像 image picture of the meaning of the verse
英語の解説書にあった画像ですが、題名・作者など一切不明です。
18世紀の木版画とありますが、著者のWilliam N. Porter氏も作者はわからなかったようです。
(英語では画像について説明されている歌もありますが、日本語はありません。)
Sentences in [ ] describe about the picture.

右側の画像はブログの表に関してです。
この画像に用いている色は各部分を区別するためのもので、特に意味はありません。
黄色のアルファベットは動画のものと対応しています。
詳細は上記を参照願います。
緑のアルファベットはブログのみです。
H…歌 verse
これなくしては成り立たないので、当然動画にも入れています。
左:漢字かな表記(歴史的仮名遣い) LEFT: Kanji + Hiragana (old writing)
漢字を使っているもの、かなを使っているもの、漢字も異なるもの、かなりのヴァリエーションがありますが、個人的に見て美しいものを選んでいます。
中:ひらがな表記(現代仮名遣い) MIDDLE: Hiragana (modern writing)
右:ローマ字表記 RIGHT: rōmaji
I…歌意 meaning of the verse
日本語:『一冊でわかる百人一首』吉海直人・監修(成美堂出版)のものを採用しています。
English: from "A Hundred Verses from Old Japan: a translation of the hyaku-nin-isshu" by William N. Porter (TUTTLE PUBLISHING, 1979, first edition 1909 by The Clarendon Press, London)
J…解説 explanation of the verse
同上
same as above
K…作者について about the poet
Sorry.
No English.
Some have description by Mr. William N. Porter in J section.

余談ですが、動画の和歌部分上下の千代紙柄、背景の和紙素材はAC Worksさんの提供による素材を使っています。





2017年4月15日土曜日

百人一首 100 verses by 100 poets #044


044
拾遺・巻十一
Shui(waka)-shu, vol.11
love
天暦御時歌合に──中納言朝忠
at a verse competition in Tenryaku era
逢ふことの
絶えてしなくば
なかなかに
人をも身をも
恨みざらまし
あうことの
たえてしなくば
なかなかに
ひとをもみをも
うらみざらまし
Au koto no
Taete shi nakuba
Naka naka ni
Hito mo mo mi o mo
Uramizaramashi.
逢うということがまったくなかったなら、かえって、あの人を恨んだり、この身の運命を恨んだりはしないだろうに
To fall in love with womankind
Is my unlucky fate;
If only it were otherwise,
I might appreciate
Some men, whom now I hate.
逢えないのは禁じられた恋だから?
まったく逢えない身の上であればまだしも、もしかしたら…という希望を捨てきれずに苦しむ、恋のもの思いである。苦しさゆえに逢えなければよいのにという、逆説的な表現がおもしろい。
解釈は、相手と一度も逢えていないのか、あうことはできたが、その後なんらかの理由で逢えずにいるのかという二説がある。定家は後者と見ていたようだ。とすると、人目を忍ぶ不倫の恋かもしれない。
The writer of this verse was the son of Sadakata, a Minister-of-the-Right, and is said to have died in the year 961. The verse was composed at the instance of the Emperor Daigo, and is apparently written in praise of a life of single blessedness. The translation does not give the full force of the last two lines, which mean literally, ‘I should not dislike both other people and myself too.’
[The illustration shows Asatada walking on the verandah outside his house, perhaps coposing this verse.]
中納言朝忠 ちゅうなごんあさただ THE IMPERIAL ADVISER ASATADA
藤原朝忠(910966)。三条右大臣定方(さだかた)《歌025》の次男。参議を経て応和(おうわ)3(963)年に中納言となる。屏風歌をよみ、和漢の学に秀で、笙(しょう)の名手でもあり、土御門中納言とも呼ばれた。
36歌仙の一人で「権中納言朝忠卿集」という家集がある。「後撰集」に4首など勅撰歌は21首。

拾遺和歌集(しゅういわかしゅう)

平安中期、第3番目の勅撰和歌集。八代集の1つ
100509年成立。20巻。歌数約1350首。撰者は花山院、藤原公任《歌055》の2説がある。風情が可憐で調べはしめやか。歌風としての優雅を完成した。集名は『古今和歌集』『後撰和歌集』にもれ遺(のこ)ったものを拾うの意による。
  ──『日本史事典』

源氏物語絵巻、二十帖『朝顔』。土佐光起(1617–1691)筆。バーク・コレクション(メアリー・グリッグス・バーク夫人とメアリー・アンド・ジャクソン・バーク財団の所蔵)
Ilustration of the The Tale of Genji, ch.20–Asagao, traditionally credited to Tosa Mitsuoki (1617–1691), part of the Burke Albums, property of Mary Griggs Burke.
【この著作物は、著作権の保護期間が著作者の没後100年以下である国や地域でパブリックドメインの状態にあります。このファイルは、パブリックドメインにある平面的な美術の著作物を写真術によって忠実に複製したものです。このような複製はアメリカ合衆国においてパブリックドメインとなります。他の地域では再利用に制限がかかる場合があります。詳しくはReuse of PD-Art photographsをご覧ください。美術の著作物としての原図は以下の理由によりパブリックドメインに属します。このファイルは、著作権法の下での既知の制限 (すべての関連および隣接権を含む) に対して、自由であると認識されています。 (https://creativecommons.org/publicdomain/mark/1.0/deed.ja)

動画の見方、ブログの読み方などの説明をしましょう。
まず、朗詠音声はプロのもので、左大臣光永さん(http://ogura100.roudokus.com/)による朗詠です。
BGMとして使用させていただいた曲は、雅楽『平調 越天楽』というもので、クラシック名曲サウンドライブラリーさん(http://classical-sound.seesaa.net/)からダウンロードしました。
動画では多くの画像を組み合わせています。
以下の画像をご参照ください。

(クリックすると拡大画像がご覧いただけます。)
まず右上の画像を見てください。
これは動画中の和歌部分の画像です。
各記号の示すものは以下のとおりです。

A…作品番号 number of the verse
1…作者 poet
2…作者肖像画 portrait of the poet
『錦百人一首あつま織』勝川春章(1775年)"Nishiki Hyakunin-isshu Azuma Ori" by Shunsho Katsukawa (1775)/国立国会図書館(http://www.ndl.go.jp/)(※#002除く except #002
3…作者肖像画 portrait of the poet
『今様百人一首吾妻錦』永楽屋東四郎(江戸時代後期?)"Imayo Hyakuninn-Isshu Azuma Nishiki" by Toshiro Erakuya (late Edo era?)
C…出典 origin
D…部立 category(左下画像参照 see the image of left down
それぞれの色は平安時代女房装束のかさねの色です。
四季はそれそれの着用時期に合わせたもの、恋・旅・他は通年での着用の色。
E…詞書 description
F…イメージ画像 image picture of the verse
基本的に明記されていないものはすべてPhoto Libraryさん(https://www.photolibrary.jp/)の写真です。
歌に詠まれた事象がメインですが、時刻、時期、場所などは歌の内容とは異なる場合がありますので、あくまで歌の世界を堪能する助けとして見てください。
当然ながら歌の詠まれた当時の写真ではありません。
なかには現代社会が映りこんでいるものもあります。
なお、恋の部立などの象徴的なものに関しては、独断でそれらしいものを選んでいます。
G…歌意イメージ画像 image picture of the meaning of the verse
英語の解説書にあった画像ですが、題名・作者など一切不明です。
18世紀の木版画とありますが、著者のWilliam N. Porter氏も作者はわからなかったようです。
(英語では画像について説明されている歌もありますが、日本語はありません。)
Sentences in [ ] describe about the picture.

右側の画像はブログの表に関してです。
この画像に用いている色は各部分を区別するためのもので、特に意味はありません。
黄色のアルファベットは動画のものと対応しています。
詳細は上記を参照願います。
緑のアルファベットはブログのみです。
H…歌 verse
これなくしては成り立たないので、当然動画にも入れています。
左:漢字かな表記(歴史的仮名遣い) LEFT: Kanji + Hiragana (old writing)
漢字を使っているもの、かなを使っているもの、漢字も異なるもの、かなりのヴァリエーションがありますが、個人的に見て美しいものを選んでいます。
中:ひらがな表記(現代仮名遣い) MIDDLE: Hiragana (modern writing)
右:ローマ字表記 RIGHT: rōmaji
I…歌意 meaning of the verse
日本語:『一冊でわかる百人一首』吉海直人・監修(成美堂出版)のものを採用しています。
English: from "A Hundred Verses from Old Japan: a translation of the hyaku-nin-isshu" by William N. Porter (TUTTLE PUBLISHING, 1979, first edition 1909 by The Clarendon Press, London)
J…解説 explanation of the verse
同上
same as above
K…作者について about the poet
Sorry.
No English.
Some have description by Mr. William N. Porter in J section.

余談ですが、動画の和歌部分上下の千代紙柄、背景の和紙素材はAC Worksさんの提供による素材を使っています。







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