2017年7月21日金曜日

百人一首 100 verses by 100 poets #095

※動画は後日投稿します。

095
千載・巻十七
Senzai(waka)-shu, vol.17
other
題知らず──法印慈円
untitled
おほけなく
憂き世の民に
おほふかな
わが立つ杣に
墨染の袖
おおけなく
うきよのたみに
おおうかな
わがたつそまに
すみぞめのそで
Okenaku
Uki yo no tami ni
Ou kana
Waga tatsu soma ni
Sumizome no sode.
おそれ多くも、仏のご加護を願って、俗世の人々の上に覆い掛けることであるよ。比叡山に住み始めた私の墨染めの袖を
Unfit to rule this wicked world
With all its pomp and pride,
I’d rather in my plain black robe
A humble priest abide,
Far up the mountain side.
人々の救済を高らかに宣言する
比叡山(ひえいざん)に修業に入った作者が、僧としての志を掲げた述懐(じゅっかい)の歌である。後に天台座主(てんだいざす)まで上りつめる高僧の人柄をよく表している。初句の「おほけなく」に若さや未熟さを認める謙虚な姿勢が感じられる。
「わが立つ杣」は慈円が好んで多用した表現で、そこから比叡山そのものを指す言葉となり、さらに「わが山」だけで比叡山を意味することとなった。もともとは天台宗の開祖最澄(さいちょう)が用いた言葉である。
The Archbishop was a son of the author of verse No. 76. He had just been promoted to his exalted rank, which entailed living at the Temple of Mount Hiei, near Kyoto, and this is his modest deprecatory verse on his new appointment. He is said to have put an end to his life by the method described in the note to verse No. 12.
[In the picture we see the Archbishop in his robes, and the great Temple of Mount Hiei, while in the distance are the wild hills where he longs to be.]
前大僧正慈円 さきのだいそうじょうじえん THE FORMER ARCHBISHOP JIYEN
11551225。関白太政大臣藤原忠通《歌076》の子。九条実兼の弟。永万元(1165)年11歳で延暦寺の座主覚快法親王(ざすかくかいほっしんのう)に師事し、13歳で出家。はじめ道快といい、養和3(1181)年11月に慈円と改める。政治にも参与し、別称は吉水和尚。71歳で入滅した。
著書史論『愚管抄(ぐかんしょう)』、家集『拾玉集』がある。若いころ西行法師に歌を学んだため歌風は西行にちかく、多作で新歌風を開拓した。『新古今集』時代の代表的御子左家(みこひだりけ)歌人。勅撰集にとられた歌は『新古今集』の91首をはじめ、250首。

千載和歌集(せんざいわかしゅう)

鎌倉前期、第7番目の勅撰和歌集。八代集のひとつ
1187年完成。20巻。歌数約1200首。後白河法皇の命で藤原俊成《歌083》が撰した。『金葉和歌集』『詞花和歌集』両集の新奇の風を否定し、古今的伝統への復帰を志し、清新な感覚に支えられた感傷的情緒性が目だつ。
  ──『日本史事典』

動画の見方、ブログの読み方などの説明をしましょう。
まず、朗詠音声はプロのもので、左大臣光永さん(http://ogura100.roudokus.com/)による朗詠です。
BGMとして使用させていただいた曲は、雅楽『平調 越天楽』というもので、クラシック名曲サウンドライブラリーさん(http://classical-sound.seesaa.net/)からダウンロードしました。
動画では多くの画像を組み合わせています。
以下の画像をご参照ください。
(クリックすると拡大画像がご覧いただけます。)
まず右上の画像を見てください。
これは動画中の和歌部分の画像です。
各記号の示すものは以下のとおりです。

A…作品番号 number of the verse
1…作者 poet
2…作者肖像画 portrait of the poet
『錦百人一首あつま織』勝川春章(1775年)"Nishiki Hyakunin-isshu Azuma Ori" by Shunsho Katsukawa (1775)/国立国会図書館(http://www.ndl.go.jp/)(※#002除く except #002
3…作者肖像画 portrait of the poet
『今様百人一首吾妻錦』永楽屋東四郎(江戸時代後期?)"Imayo Hyakuninn-Isshu Azuma Nishiki" by Toshiro Erakuya (late Edo era?)
C…出典 origin
D…部立 category(左下画像参照 see the image of left down
それぞれの色は平安時代女房装束のかさねの色です。
四季はそれそれの着用時期に合わせたもの、恋・旅・他は通年での着用の色。
E…詞書 description
F…イメージ画像 image picture of the verse
基本的に明記されていないものはすべてPhoto Libraryさん(https://www.photolibrary.jp/)の写真です。
歌に詠まれた事象がメインですが、時刻、時期、場所などは歌の内容とは異なる場合がありますので、あくまで歌の世界を堪能する助けとして見てください。
当然ながら歌の詠まれた当時の写真ではありません。
なかには現代社会が映りこんでいるものもあります。
なお、恋の部立などの象徴的なものに関しては、独断でそれらしいものを選んでいます。
G…歌意イメージ画像 image picture of the meaning of the verse
英語の解説書にあった画像ですが、題名・作者など一切不明です。
18世紀の木版画とありますが、著者のWilliam N. Porter氏も作者はわからなかったようです。
(英語では画像について説明されている歌もありますが、日本語はありません。)
Sentences in [ ] describe about the picture.

右側の画像はブログの表に関してです。
この画像に用いている色は各部分を区別するためのもので、特に意味はありません。
黄色のアルファベットは動画のものと対応しています。
詳細は上記を参照願います。
緑のアルファベットはブログのみです。
H…歌 verse
これなくしては成り立たないので、当然動画にも入れています。
左:漢字かな表記(歴史的仮名遣い) LEFT: Kanji + Hiragana (old writing)
漢字を使っているもの、かなを使っているもの、漢字も異なるもの、かなりのヴァリエーションがありますが、個人的に見て美しいものを選んでいます。
中:ひらがな表記(現代仮名遣い) MIDDLE: Hiragana (modern writing)
右:ローマ字表記 RIGHT: rōmaji
I…歌意 meaning of the verse
日本語:『一冊でわかる百人一首』吉海直人・監修(成美堂出版)のものを採用しています。
English: from "A Hundred Verses from Old Japan: a translation of the hyaku-nin-isshu" by William N. Porter (TUTTLE PUBLISHING, 1979, first edition 1909 by The Clarendon Press, London)
J…解説 explanation of the verse
同上
same as above
K…作者について about the poet
Sorry.
No English.
Some have description by Mr. William N. Porter in J section.

余談ですが、動画の和歌部分上下の千代紙柄、背景の和紙素材はAC Worksさんの提供による素材を使っています。





2017年7月20日木曜日

百人一首 100 verses by 100 poets #094

※動画は後日投稿します。

094
新古今・巻五
Shin-kokin(waka)-shu, vol.5
autumn
擣衣(とうい・砧のこと)のこゝろを──藤原雅経
referring a fulling block.
み吉野の
山の秋風
小夜更けて
故郷寒く
衣うつなり
みよしのの
やまのあきかぜ
さよふけて
ふるさとさむく
ころもうつなり
Miyoshino no
Yama no aki kaze
Sayo fukete
Furu sato samuku
Koromo utsu nari.
吉野の山の秋風が夜更けに吹き渡り、旧都吉野の差とは冷え込んで、衣を打つ砧(きぬた)の音が寒々と聞こえてくるよ
Around Mount Miyoshino’s crest
The autumn winds blow drear;
The villagers are beating cloth,
Their merry din I hear,
This night so cold and clear.
衣を打つ音が旧都に響く
冬を歌った坂上是則(さかのうえのこれのり)《歌031》の「み吉野の山の白雪つもるらし古里寒くなりまさるなり」(『古今集』)を本歌としている。これと比べると、同じ言葉を使いながらも、季節を秋に変更して衣を叩く砧の音を加えることで、古き吉野の里の寒さがしみじみと感じられ、より哀愁漂う歌となった。
砧は衣の布を叩いてやわらかくするための道具で、漢詩では兵役に出た夫の帰りを待つ妻を連想させる言葉である。
Masatsune was a son of the writer of verse No. 83; he died in the year 1221.
[He appears in the illustration to the sound of the villagers beating the cloth to make it supple.]
参議雅経 さんぎまさつね THE PRIVY COUNCILLOR MASATSUNE
藤原雅経(11701221)。刑部卿頼輔(ぎょうぶきょうよりすけ)の孫で、刑部卿頼経(よりつね)の二男。越前介、加賀介などを経て左近衛少将となり、『新古今集』の撰者となる。承久2(1220)年に従五位、同年12月参議となり、52歳で没。
定家の父俊成《歌083》に師事して歌を学び、飛鳥井家(あすかいけ)と称し、家集「明日香井集」がある。勅撰集には132首の歌がはいっている。飛鳥井流蹴鞠(けまり)の祖でもある。

新古今和歌集(しんこきんわかしゅう)

鎌倉前期、八代集最後の勅撰和歌集
略称『新古今集』。1205年完成。20巻。歌数約1980首。後鳥羽上皇《歌099》の命で藤原定家《歌097》・藤原家隆《歌098》・寂蓮《歌087》らが撰び、上皇の親撰。幽玄・妖艶・象徴的ないわゆる新古今調をつくり、万葉・古今とともに三大歌風をなす。本歌取り、体言止め、三句切れなどが特色。
  ──『日本史事典』


動画の見方、ブログの読み方などの説明をしましょう。
まず、朗詠音声はプロのもので、左大臣光永さん(http://ogura100.roudokus.com/)による朗詠です。
BGMとして使用させていただいた曲は、雅楽『平調 越天楽』というもので、クラシック名曲サウンドライブラリーさん(http://classical-sound.seesaa.net/)からダウンロードしました。
動画では多くの画像を組み合わせています。
以下の画像をご参照ください。
(クリックすると拡大画像がご覧いただけます。)
まず右上の画像を見てください。
これは動画中の和歌部分の画像です。
各記号の示すものは以下のとおりです。

A…作品番号 number of the verse
1…作者 poet
2…作者肖像画 portrait of the poet
『錦百人一首あつま織』勝川春章(1775年)"Nishiki Hyakunin-isshu Azuma Ori" by Shunsho Katsukawa (1775)/国立国会図書館(http://www.ndl.go.jp/)(※#002除く except #002
3…作者肖像画 portrait of the poet
『今様百人一首吾妻錦』永楽屋東四郎(江戸時代後期?)"Imayo Hyakuninn-Isshu Azuma Nishiki" by Toshiro Erakuya (late Edo era?)
C…出典 origin
D…部立 category(左下画像参照 see the image of left down
それぞれの色は平安時代女房装束のかさねの色です。
四季はそれそれの着用時期に合わせたもの、恋・旅・他は通年での着用の色。
E…詞書 description
F…イメージ画像 image picture of the verse
基本的に明記されていないものはすべてPhoto Libraryさん(https://www.photolibrary.jp/)の写真です。
歌に詠まれた事象がメインですが、時刻、時期、場所などは歌の内容とは異なる場合がありますので、あくまで歌の世界を堪能する助けとして見てください。
当然ながら歌の詠まれた当時の写真ではありません。
なかには現代社会が映りこんでいるものもあります。
なお、恋の部立などの象徴的なものに関しては、独断でそれらしいものを選んでいます。
G…歌意イメージ画像 image picture of the meaning of the verse
英語の解説書にあった画像ですが、題名・作者など一切不明です。
18世紀の木版画とありますが、著者のWilliam N. Porter氏も作者はわからなかったようです。
(英語では画像について説明されている歌もありますが、日本語はありません。)
Sentences in [ ] describe about the picture.

右側の画像はブログの表に関してです。
この画像に用いている色は各部分を区別するためのもので、特に意味はありません。
黄色のアルファベットは動画のものと対応しています。
詳細は上記を参照願います。
緑のアルファベットはブログのみです。
H…歌 verse
これなくしては成り立たないので、当然動画にも入れています。
左:漢字かな表記(歴史的仮名遣い) LEFT: Kanji + Hiragana (old writing)
漢字を使っているもの、かなを使っているもの、漢字も異なるもの、かなりのヴァリエーションがありますが、個人的に見て美しいものを選んでいます。
中:ひらがな表記(現代仮名遣い) MIDDLE: Hiragana (modern writing)
右:ローマ字表記 RIGHT: rōmaji
I…歌意 meaning of the verse
日本語:『一冊でわかる百人一首』吉海直人・監修(成美堂出版)のものを採用しています。
English: from "A Hundred Verses from Old Japan: a translation of the hyaku-nin-isshu" by William N. Porter (TUTTLE PUBLISHING, 1979, first edition 1909 by The Clarendon Press, London)
J…解説 explanation of the verse
同上
same as above
K…作者について about the poet
Sorry.
No English.
Some have description by Mr. William N. Porter in J section.

余談ですが、動画の和歌部分上下の千代紙柄、背景の和紙素材はAC Worksさんの提供による素材を使っています。





2017年7月19日水曜日

百人一首 100 verses by 100 poets #093

※動画は後日投稿します。

093
新勅撰・巻八
Shin-chokusen(waka)-shu, vol.8
覉旅
travel
題知らず──鎌倉右大臣
untitled
世の中は
常にもがもな
渚こぐ
海士の小舟の
綱手悲しも
よのなかは
つねにもがもな
なぎさこぐ
あまのおぶねの
つなでかなしも
Yo no naka wa
Tsune ni moga mo na
Nagisa kogu
Ama no obune no
Tsunade kanashi mo.
世の中は常に変わらないでほしいものだなあ。この渚を漕いで行く漁師の小舟の、引き綱を引くさまは、趣深く心が引かれることだ
I love to watch the fishing-boats
Returning to the bay,
The crew, all straining at the oars,
And coiling ropes away;
For busy folk are they.
変わることのない日常を願う
常に移り変わっていく世の中への不変の願いと日常の何気ない風景を重ね合わせた巧みな構成である。三句以降に作者が鎌倉の浜で実際に目にした、漁師が引き綱を引いているという、別段珍しくもない光景を持ってくることで、平穏な日常生活の尊さと、初めの二句で語られる、変わってしまう世の中への嘆きが実感を持って心に響いてくる。
この歌は『万葉集』の「川上(かわのへ)のゆついはむらに草むさず常にもがもな常(とこ)をとめにて」と『古今集』の「みちのくはいづくはあれど塩釜の浦漕ぐ舟の綱手かなしも」の二首を本歌にして作られている。古くから使われている言葉を用いながらも、現在の人の世の無常をしみじみと感じさせる詠みぶりは作者の力量によるところだろう。「綱手」は定家も心引かれる題材であったようで、同じように『古今集』の歌を本歌にして「綱手引くちかのしほがまくりかへしかなしき世をぞうらみはてつる」と詠んでいる。
The name of the writer of this verse was Sanetomo Minamoto, the second son of the great General Yoritomo. He was a famous moan of letters, and was murdered in the year 1219 by his nephew, the Priest Kugyo, at the Temple of Hachiman at Kamakura, whiter he had gone to return thanks for his promotion to a high office of state. He seems to have had a premonition of his coming fate; for that morning, while being dressed, he composed the farewell poem to his plum tree given in the Introduction, and pulling out a hair he gave it to his servant, bidding him keep it in memory of him. The assassin sprang out from behind a tree, which is still pointed out today, growing at the side of the temple steps, cut him down, and ran off with the head. Kugyo was caught and executed, but the head was never found, and so the single hair was buried in its stead.
鎌倉右大臣 かまくらのうだいじん THE MINISTER OF THE RIGHT DISTRICT OF KAMAKURA
源実朝(みなもとのさねとも・11921219)。源頼朝(よりとも)の二男。兄頼家が伊豆の修善寺に蟄居(ちつきょ)したあとをうけ12歳で従五位上、第3代征夷大将軍となる。建保6(1218)年12月に右大臣左大将になったが、翌承久元年1月27日夜、鶴岡八幡宮(つるがおかはちまんぐう)に拝賀の帰り、甥の公卿(くぎょう)に暗殺された。28歳。
歌は定家に師事し、家集に『金槐(きんかい)和歌集』がある。勅撰歌としては『新勅撰集』などに81首がはいっている。

新勅撰和歌集(しんちょくせんわかしゅう)

第9番目の勅撰和歌集。20巻。歌数1374首。後堀川天皇の命により藤原定家《歌097》が撰した。1235(文暦2)年成立。1234(天福2)年6月、未定稿を仮奏覧したが2ヵ月後に後堀河院が崩御。落胆した定家は手もとの草案を焼却、九条道家が仮奏覧本を尋ね出し完成を促した。後鳥羽《歌099》・順徳《歌100》両院ら承久の乱関係者の歌は除かれ、九条・西園寺(さいおんじ)等の親幕派と武家の詠が優遇されている。歌風は平明温雅『新古今和歌集』の余情妖艶から退いて、三代集の歌風に帰っている。
  ──『古語林 古典文学事典/名歌名句事典』

動画の見方、ブログの読み方などの説明をしましょう。
まず、朗詠音声はプロのもので、左大臣光永さん(http://ogura100.roudokus.com/)による朗詠です。
BGMとして使用させていただいた曲は、雅楽『平調 越天楽』というもので、クラシック名曲サウンドライブラリーさん(http://classical-sound.seesaa.net/)からダウンロードしました。
動画では多くの画像を組み合わせています。
以下の画像をご参照ください。
(クリックすると拡大画像がご覧いただけます。)
まず右上の画像を見てください。
これは動画中の和歌部分の画像です。
各記号の示すものは以下のとおりです。

A…作品番号 number of the verse
1…作者 poet
2…作者肖像画 portrait of the poet
『錦百人一首あつま織』勝川春章(1775年)"Nishiki Hyakunin-isshu Azuma Ori" by Shunsho Katsukawa (1775)/国立国会図書館(http://www.ndl.go.jp/)(※#002除く except #002
3…作者肖像画 portrait of the poet
『今様百人一首吾妻錦』永楽屋東四郎(江戸時代後期?)"Imayo Hyakuninn-Isshu Azuma Nishiki" by Toshiro Erakuya (late Edo era?)
C…出典 origin
D…部立 category(左下画像参照 see the image of left down
それぞれの色は平安時代女房装束のかさねの色です。
四季はそれそれの着用時期に合わせたもの、恋・旅・他は通年での着用の色。
E…詞書 description
F…イメージ画像 image picture of the verse
基本的に明記されていないものはすべてPhoto Libraryさん(https://www.photolibrary.jp/)の写真です。
歌に詠まれた事象がメインですが、時刻、時期、場所などは歌の内容とは異なる場合がありますので、あくまで歌の世界を堪能する助けとして見てください。
当然ながら歌の詠まれた当時の写真ではありません。
なかには現代社会が映りこんでいるものもあります。
なお、恋の部立などの象徴的なものに関しては、独断でそれらしいものを選んでいます。
G…歌意イメージ画像 image picture of the meaning of the verse
英語の解説書にあった画像ですが、題名・作者など一切不明です。
18世紀の木版画とありますが、著者のWilliam N. Porter氏も作者はわからなかったようです。
(英語では画像について説明されている歌もありますが、日本語はありません。)
Sentences in [ ] describe about the picture.

右側の画像はブログの表に関してです。
この画像に用いている色は各部分を区別するためのもので、特に意味はありません。
黄色のアルファベットは動画のものと対応しています。
詳細は上記を参照願います。
緑のアルファベットはブログのみです。
H…歌 verse
これなくしては成り立たないので、当然動画にも入れています。
左:漢字かな表記(歴史的仮名遣い) LEFT: Kanji + Hiragana (old writing)
漢字を使っているもの、かなを使っているもの、漢字も異なるもの、かなりのヴァリエーションがありますが、個人的に見て美しいものを選んでいます。
中:ひらがな表記(現代仮名遣い) MIDDLE: Hiragana (modern writing)
右:ローマ字表記 RIGHT: rōmaji
I…歌意 meaning of the verse
日本語:『一冊でわかる百人一首』吉海直人・監修(成美堂出版)のものを採用しています。
English: from "A Hundred Verses from Old Japan: a translation of the hyaku-nin-isshu" by William N. Porter (TUTTLE PUBLISHING, 1979, first edition 1909 by The Clarendon Press, London)
J…解説 explanation of the verse
同上
same as above
K…作者について about the poet
Sorry.
No English.
Some have description by Mr. William N. Porter in J section.

余談ですが、動画の和歌部分上下の千代紙柄、背景の和紙素材はAC Worksさんの提供による素材を使っています。






2017年7月18日火曜日

百人一首 100 verses by 100 poets #092

※動画は後日投稿します。

092
千載・巻十二
Senzai(waka)-shu, vol.12
love
寄レ石恋(いしによするこい)と云へる心をよめる──二条院讃岐
given theme of love referring stones.
我袖は
潮干に見えぬ
沖の石の
人こそ知らね
乾く間もなし
わがそでは
しおひにみえぬ
おきのいしの
ひとこそしらね
かわくまもなし
Waga sode wa
Shiohi ni mienu
Oki no ishi no
Hito koso shirane
Kawaku ma mo nashi.
私の着物の袖は涙に濡れて、引き潮のときにも見えない沖の石のように、誰も知らないけれど、乾く間もないのです
My sleeve is wet with floods of tears
As here I sit and cry;
Tis wetter than a low-tide rock,
No one, howe’er he try,
Can find a spot that’s dry!
沖の石を詠む斬新さ
詞書(ことばがき)には「寄レ石恋(いしによするこい)と云へる心をよめる」とある。つまり石を詠み込んだ恋歌という題のもとに詠まれた歌である。たとえ瀬が引いても姿を現すことのない沖の石を引き合いに出して、常に浪の下にある=乾くことがないとした構成が独特である。この歌の巧みさと鮮烈な印象から、作者は「沖の石の讃岐」と呼ばれたという。また、女流歌人として定家からも高い評価を受けていたといわれる。
The Lady Sanuki was one of the Minamoto family, and lived at the Court of the Emperor Nijo, who reigned A.D. 1159-1165. She was the dauther of the retired Emperor Goshirakawa, and died A.D. 1165.
二条院讃岐 にじょういんのさぬき SANUKI, IN ATTENDANCE ON THE RITIRED EMPEROR NIJO
生没年未詳、11411217頃の人。源三位頼政(げんさんみよりまさ)の娘。二条天皇に仕えた女官で讃岐といった。二条天皇は、後白河天皇の第一皇子で、保元3(1158)年16歳で即位、永万元(1165)年7月に33歳で崩御した。天皇崩御後、藤原重頼(ふじわらのしげより)と結婚、後鳥羽院《歌099》の中宮宜秋門院(ぎしゅうもんいん)に仕え、のち出家した。歌林苑にも出入りした。
藤原定家が高く評価した女流歌人で、「千載集」のころにはすでに高名であった。家集に「二条院讃岐集」がある。勅撰歌は「千載集」などに69首。

千載和歌集(せんざいわかしゅう)

鎌倉前期、第7番目の勅撰和歌集。八代集のひとつ
1187年完成。20巻。歌数約1200首。後白河法皇の命で藤原俊成《歌083》が撰した。『金葉和歌集』『詞花和歌集』両集の新奇の風を否定し、古今的伝統への復帰を志し、清新な感覚に支えられた感傷的情緒性が目だつ。
  ──『日本史事典』

動画の見方、ブログの読み方などの説明をしましょう。
まず、朗詠音声はプロのもので、左大臣光永さん(http://ogura100.roudokus.com/)による朗詠です。
BGMとして使用させていただいた曲は、雅楽『平調 越天楽』というもので、クラシック名曲サウンドライブラリーさん(http://classical-sound.seesaa.net/)からダウンロードしました。
動画では多くの画像を組み合わせています。
以下の画像をご参照ください。
(クリックすると拡大画像がご覧いただけます。)
まず右上の画像を見てください。
これは動画中の和歌部分の画像です。
各記号の示すものは以下のとおりです。

A…作品番号 number of the verse
1…作者 poet
2…作者肖像画 portrait of the poet
『錦百人一首あつま織』勝川春章(1775年)"Nishiki Hyakunin-isshu Azuma Ori" by Shunsho Katsukawa (1775)/国立国会図書館(http://www.ndl.go.jp/)(※#002除く except #002
3…作者肖像画 portrait of the poet
『今様百人一首吾妻錦』永楽屋東四郎(江戸時代後期?)"Imayo Hyakuninn-Isshu Azuma Nishiki" by Toshiro Erakuya (late Edo era?)
C…出典 origin
D…部立 category(左下画像参照 see the image of left down
それぞれの色は平安時代女房装束のかさねの色です。
四季はそれそれの着用時期に合わせたもの、恋・旅・他は通年での着用の色。
E…詞書 description
F…イメージ画像 image picture of the verse
基本的に明記されていないものはすべてPhoto Libraryさん(https://www.photolibrary.jp/)の写真です。
歌に詠まれた事象がメインですが、時刻、時期、場所などは歌の内容とは異なる場合がありますので、あくまで歌の世界を堪能する助けとして見てください。
当然ながら歌の詠まれた当時の写真ではありません。
なかには現代社会が映りこんでいるものもあります。
なお、恋の部立などの象徴的なものに関しては、独断でそれらしいものを選んでいます。
G…歌意イメージ画像 image picture of the meaning of the verse
英語の解説書にあった画像ですが、題名・作者など一切不明です。
18世紀の木版画とありますが、著者のWilliam N. Porter氏も作者はわからなかったようです。
(英語では画像について説明されている歌もありますが、日本語はありません。)
Sentences in [ ] describe about the picture.

右側の画像はブログの表に関してです。
この画像に用いている色は各部分を区別するためのもので、特に意味はありません。
黄色のアルファベットは動画のものと対応しています。
詳細は上記を参照願います。
緑のアルファベットはブログのみです。
H…歌 verse
これなくしては成り立たないので、当然動画にも入れています。
左:漢字かな表記(歴史的仮名遣い) LEFT: Kanji + Hiragana (old writing)
漢字を使っているもの、かなを使っているもの、漢字も異なるもの、かなりのヴァリエーションがありますが、個人的に見て美しいものを選んでいます。
中:ひらがな表記(現代仮名遣い) MIDDLE: Hiragana (modern writing)
右:ローマ字表記 RIGHT: rōmaji
I…歌意 meaning of the verse
日本語:『一冊でわかる百人一首』吉海直人・監修(成美堂出版)のものを採用しています。
English: from "A Hundred Verses from Old Japan: a translation of the hyaku-nin-isshu" by William N. Porter (TUTTLE PUBLISHING, 1979, first edition 1909 by The Clarendon Press, London)
J…解説 explanation of the verse
同上
same as above
K…作者について about the poet
Sorry.
No English.
Some have description by Mr. William N. Porter in J section.

余談ですが、動画の和歌部分上下の千代紙柄、背景の和紙素材はAC Worksさんの提供による素材を使っています。





2017年7月17日月曜日

百人一首 100 verses by 100 poets #091

※動画は後日投稿します。

091
新古今・巻五
Shin-kokin(waka)-shu, vol.5
autumn
百首の歌奉りし時──摂政太政大臣
presenting 100 verses to the Retired Emperor.
きりぎりす
鳴くや霜夜の
さ莚に
衣片敷き
一人かも寝む
きりぎりす
なくやしもよの
さむしろに
ころもかたしき
ひとりかもねん
Kirigirisu
Naku ya shimo yo no
Samushiro ni
Koromo katashiki
Hitori kamo nen.
こおろぎが鳴いている。寒い夜の筵(むしろ)の上で、私は自分の着物だけを片敷いて、ただひとりわびしく寝るのだろうか
I’m sleeping all alone, and hear
The crickets round my head;
So cold and frosty is the night,
That I across the bed
My koromo have spread.
孤独と寒さが身にしみる
正治(しょうじ)2(1200)年の『後鳥羽院初度百首』のなかに見える一首。《歌003》の「あしびきの~」の歌と『古今集』の恋四にある「さむしろに衣かたしき今宵もや我を待つらむ宇治の橋姫」の歌を本歌取りしている。部立ては秋であるが、この二首を本歌としていることで、恋歌としても読める。ひとり寝の孤独を、きりぎりす、霜夜、片敷きの衣などの語を用いることによって、いっそう冷たく寂しいものとして印象深くしている。きりぎりすは現在のこおろぎを指すが、気温が下がるにつれて、温かい場所を求めて床下に移動する習性があるという。寝室でひとりこおろぎの鳴き声を聞くという状況がそのまま外気の冷たさを物語っているのである。
秋の寂寥として趣を詠むのは、作者の得意とするところであったが、この歌を詠む少し前に妻に先立たれているということを考えれば、実感がそのまま歌ににじみ出て、寂しさをより際立たせたのかもしれない。
This writer was another of the great Fujiwara family, and died in the year 1206.
The word kirigirisu, a cricket, is supposed to represent its song; the Japanese say that the chirping of crickets means cold weather.
[In the picture the poet is sitting up in bed with his arm on his pillow, listening to the crickets; and in the original illustrated edition underneath the verse is drown a cricket hiding in the grass.]
後京極摂政前太政大臣
ごきょうごくせっしょうさきのだいじょうだいじん THE REGENT AND FORMER PRIME MINISTER GO-KYOGOKU
藤原良経(ふじわらのよしつね・11691206)。摂政九条兼実(くじょうかねざね)の子。法性寺忠通の孫。建久元(1189)年権大納言、同6年内大臣、正治元(1199)年左大臣を経て建仁2(1202)年12月に摂政となる。元久元(1204)年正月従一位、同年12月太政大臣となったが、建永元年3月、兇賊(きょうぞく)の槍に刺殺された。38歳。
俊成《歌083》に歌を学び、「新古今集」の撰に加わり、仮名序を書き、「み吉野は山もかすみて白雪のふりにし里に春は来にけり」という巻頭の作者となる。家集「秋篠月清集」。勅撰歌は313首。

新古今和歌集(しんこきんわかしゅう)

鎌倉前期、八代集最後の勅撰和歌集
略称『新古今集』。1205年完成。20巻。歌数約1980首。後鳥羽上皇《歌099》の命で藤原定家《歌097》・藤原家隆《歌098》・寂蓮《歌087》らが撰び、上皇の親撰。幽玄・妖艶・象徴的ないわゆる新古今調をつくり、万葉・古今とともに三大歌風をなす。本歌取り、体言止め、三句切れなどが特色。
  ──『日本史事典』

動画の見方、ブログの読み方などの説明をしましょう。
まず、朗詠音声はプロのもので、左大臣光永さん(http://ogura100.roudokus.com/)による朗詠です。
BGMとして使用させていただいた曲は、雅楽『平調 越天楽』というもので、クラシック名曲サウンドライブラリーさん(http://classical-sound.seesaa.net/)からダウンロードしました。
動画では多くの画像を組み合わせています。
以下の画像をご参照ください。
(クリックすると拡大画像がご覧いただけます。)
まず右上の画像を見てください。
これは動画中の和歌部分の画像です。
各記号の示すものは以下のとおりです。

A…作品番号 number of the verse
1…作者 poet
2…作者肖像画 portrait of the poet
『錦百人一首あつま織』勝川春章(1775年)"Nishiki Hyakunin-isshu Azuma Ori" by Shunsho Katsukawa (1775)/国立国会図書館(http://www.ndl.go.jp/)(※#002除く except #002
3…作者肖像画 portrait of the poet
『今様百人一首吾妻錦』永楽屋東四郎(江戸時代後期?)"Imayo Hyakuninn-Isshu Azuma Nishiki" by Toshiro Erakuya (late Edo era?)
C…出典 origin
D…部立 category(左下画像参照 see the image of left down
それぞれの色は平安時代女房装束のかさねの色です。
四季はそれそれの着用時期に合わせたもの、恋・旅・他は通年での着用の色。
E…詞書 description
F…イメージ画像 image picture of the verse
基本的に明記されていないものはすべてPhoto Libraryさん(https://www.photolibrary.jp/)の写真です。
歌に詠まれた事象がメインですが、時刻、時期、場所などは歌の内容とは異なる場合がありますので、あくまで歌の世界を堪能する助けとして見てください。
当然ながら歌の詠まれた当時の写真ではありません。
なかには現代社会が映りこんでいるものもあります。
なお、恋の部立などの象徴的なものに関しては、独断でそれらしいものを選んでいます。
G…歌意イメージ画像 image picture of the meaning of the verse
英語の解説書にあった画像ですが、題名・作者など一切不明です。
18世紀の木版画とありますが、著者のWilliam N. Porter氏も作者はわからなかったようです。
(英語では画像について説明されている歌もありますが、日本語はありません。)
Sentences in [ ] describe about the picture.

右側の画像はブログの表に関してです。
この画像に用いている色は各部分を区別するためのもので、特に意味はありません。
黄色のアルファベットは動画のものと対応しています。
詳細は上記を参照願います。
緑のアルファベットはブログのみです。
H…歌 verse
これなくしては成り立たないので、当然動画にも入れています。
左:漢字かな表記(歴史的仮名遣い) LEFT: Kanji + Hiragana (old writing)
漢字を使っているもの、かなを使っているもの、漢字も異なるもの、かなりのヴァリエーションがありますが、個人的に見て美しいものを選んでいます。
中:ひらがな表記(現代仮名遣い) MIDDLE: Hiragana (modern writing)
右:ローマ字表記 RIGHT: rōmaji
I…歌意 meaning of the verse
日本語:『一冊でわかる百人一首』吉海直人・監修(成美堂出版)のものを採用しています。
English: from "A Hundred Verses from Old Japan: a translation of the hyaku-nin-isshu" by William N. Porter (TUTTLE PUBLISHING, 1979, first edition 1909 by The Clarendon Press, London)
J…解説 explanation of the verse
同上
same as above
K…作者について about the poet
Sorry.
No English.
Some have description by Mr. William N. Porter in J section.

余談ですが、動画の和歌部分上下の千代紙柄、背景の和紙素材はAC Worksさんの提供による素材を使っています。





2017年7月16日日曜日

百人一首 100 verses by 100 poets #090

※動画は後日投稿します。

090
千載・巻十四
Senzai(waka)-shu, vol.14
love
歌合し侍りける時恋の歌とて詠める──殷富門院大輔
at a verse competition
見せばやな
雄島の蜑の
袖だにも
濡れにぞ濡れし
色はかはらず
みせばやな
おじまのあまの
そでだにも
ぬれにぞぬれし
いろはかわらず
Misebayana
Ojima no ama no
Sode dani mo
Nure ni zo nureshi
Iro was kawarazu.
血の涙で色の変わってしまった私の袖をあの人に見せたいものだ。あの雄島の漁師の袖さえ、ひどく濡れても色までは変わっていないのに
The fisher’s clothes, though cheap, withstand
The drenching they receive;
But see! my floods of tears have blurred
The colors of my sleeve,
As for thy love I grieve.
袖を突きだして強い恨みを訴える
『後拾遺集』に見える源重之(みなもとのしげゆき)の「松島や雄島の磯にあさりせしあまの袖こそかくはぬれしか」を本歌としている。
雄島の漁師の袖さえもこれほどまでには濡れていないのに、と歌って、間接的に袖の色が変わるほどの自分の苦悩を訴えている。血の涙という表現は漢詩の影響を受けたもので、恋のつらさを表現するときによく用いられる。少々誇張した表現が多い歌だが、技巧に長けた独特の詠みぶりである。
The writher is said to have been one of the Fujiwara family, and to have died in the year 1210. Ojima is an island in the Inland Sea.
In the last line the word iro can mean both ‘color’ and ‘love’; so that the meaning is, the writer’s love will remain as constant as the color of the fisher’s clothes, even though drenched with salt water. In connection with this word iro, it may be mentioned that a crimson maple leaf, when sent by a lady to her lover, is a gentle hint that she wishes to see him no more; the meaning being, that as the color (iro) of the leaf has changed, so her love (iro) has changed also.
殷富門院大輔 いんぷもんいんのたいふ THE CHIEF VICE-OFFICIAL IN ATTENDANCE ON THE DOWAGER EMPRESS IMPU
生没年未詳、11311200頃の人。従五位藤原信成(ふじわらののぶなり)の娘。後白河天皇の第一皇女で、順徳天皇の養女となり、文治3(1187)年6月に、門院の号をたてまつられた殷富門院(亮子(りょうし)内親王)に仕えていた官女(大輔という)である。
勅撰集にとられた歌は「千載集」「新勅撰集」などに65首ある。家集「殷富門院大輔集」。

千載和歌集(せんざいわかしゅう)

鎌倉前期、第7番目の勅撰和歌集。八代集のひとつ
1187年完成。20巻。歌数約1200首。後白河法皇の命で藤原俊成《歌083》が撰した。『金葉和歌集』『詞花和歌集』両集の新奇の風を否定し、古今的伝統への復帰を志し、清新な感覚に支えられた感傷的情緒性が目だつ。
  ──『日本史事典』

動画の見方、ブログの読み方などの説明をしましょう。
まず、朗詠音声はプロのもので、左大臣光永さん(http://ogura100.roudokus.com/)による朗詠です。
BGMとして使用させていただいた曲は、雅楽『平調 越天楽』というもので、クラシック名曲サウンドライブラリーさん(http://classical-sound.seesaa.net/)からダウンロードしました。
動画では多くの画像を組み合わせています。
以下の画像をご参照ください。
(クリックすると拡大画像がご覧いただけます。)
まず右上の画像を見てください。
これは動画中の和歌部分の画像です。
各記号の示すものは以下のとおりです。

A…作品番号 number of the verse
1…作者 poet
2…作者肖像画 portrait of the poet
『錦百人一首あつま織』勝川春章(1775年)"Nishiki Hyakunin-isshu Azuma Ori" by Shunsho Katsukawa (1775)/国立国会図書館(http://www.ndl.go.jp/)(※#002除く except #002
3…作者肖像画 portrait of the poet
『今様百人一首吾妻錦』永楽屋東四郎(江戸時代後期?)"Imayo Hyakuninn-Isshu Azuma Nishiki" by Toshiro Erakuya (late Edo era?)
C…出典 origin
D…部立 category(左下画像参照 see the image of left down
それぞれの色は平安時代女房装束のかさねの色です。
四季はそれそれの着用時期に合わせたもの、恋・旅・他は通年での着用の色。
E…詞書 description
F…イメージ画像 image picture of the verse
基本的に明記されていないものはすべてPhoto Libraryさん(https://www.photolibrary.jp/)の写真です。
歌に詠まれた事象がメインですが、時刻、時期、場所などは歌の内容とは異なる場合がありますので、あくまで歌の世界を堪能する助けとして見てください。
当然ながら歌の詠まれた当時の写真ではありません。
なかには現代社会が映りこんでいるものもあります。
なお、恋の部立などの象徴的なものに関しては、独断でそれらしいものを選んでいます。
G…歌意イメージ画像 image picture of the meaning of the verse
英語の解説書にあった画像ですが、題名・作者など一切不明です。
18世紀の木版画とありますが、著者のWilliam N. Porter氏も作者はわからなかったようです。
(英語では画像について説明されている歌もありますが、日本語はありません。)
Sentences in [ ] describe about the picture.

右側の画像はブログの表に関してです。
この画像に用いている色は各部分を区別するためのもので、特に意味はありません。
黄色のアルファベットは動画のものと対応しています。
詳細は上記を参照願います。
緑のアルファベットはブログのみです。
H…歌 verse
これなくしては成り立たないので、当然動画にも入れています。
左:漢字かな表記(歴史的仮名遣い) LEFT: Kanji + Hiragana (old writing)
漢字を使っているもの、かなを使っているもの、漢字も異なるもの、かなりのヴァリエーションがありますが、個人的に見て美しいものを選んでいます。
中:ひらがな表記(現代仮名遣い) MIDDLE: Hiragana (modern writing)
右:ローマ字表記 RIGHT: rōmaji
I…歌意 meaning of the verse
日本語:『一冊でわかる百人一首』吉海直人・監修(成美堂出版)のものを採用しています。
English: from "A Hundred Verses from Old Japan: a translation of the hyaku-nin-isshu" by William N. Porter (TUTTLE PUBLISHING, 1979, first edition 1909 by The Clarendon Press, London)
J…解説 explanation of the verse
同上
same as above
K…作者について about the poet
Sorry.
No English.
Some have description by Mr. William N. Porter in J section.

余談ですが、動画の和歌部分上下の千代紙柄、背景の和紙素材はAC Worksさんの提供による素材を使っています。





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